マイハニー7
「うーんとね、この辺りっていわゆるパワースポットなんだ」
なにやら話題が別角度に曲がり始めた。
続けて文花ちゃんは
「この公園と神社の敷地内には古墳が3つもあるの」
ほうほう、とりあえず話を聞くことにして
「この公園に3つも古墳なんてあったっけ?」
話に乗りつつ質問を返す。
「公園内の、そこの小高い森みたいな所が古墳だよね。そこの1個だけかと思ってた」
広めのガラス窓から見える小高い森みたいな場所を指差しながら、みうなも会話に入ってくる。
「うん、その古墳がこの公園では一番大きいかな」
文花ちゃんは少々嬉しそうに説明を続ける。
「ここから見て反対側にも古墳があるんだけど、前方後円墳じゃなくて、円墳なの」
「円墳?」
みうなも同じ様な疑問顔なので私が聞き返す。
「うん、そこの石碑で祀られているちょっとした丘みたいな場所」
そう言って、ぱっと見神社の何かが祀られている丘の一部みたいな場所を指差す。
正直、一般人には古墳とは気付かないであろう。
「普通に古墳だと思われて居ない感じだから」
文花ちゃんは少々寂しそうな顔で説明する。
普段は物静かで、周りからは何を考えているかわからないと思われがちな文花ちゃんだが、こういう説明では分かりやすく顔に出ていて面白い。
「後一個は?どこだろう。うーん」
みうなはクイズを解くみたいに考え込んで唸っている、うんカワイイ。
「あと一個はね、神社なの」
文花ちゃんの答えが少し予想外で、私とみうなは目が真ん丸になった。
「神社?どういうこと?」
私は文花ちゃんに問いかける。
「うちの神社は古墳の上に社殿が置かれているの」
文花ちゃんは少々自慢気だ、分かりやすい。
「ほぇ~、そうだったんだ~」
みうなが納得したのか良くわからないが、気の抜けるような返事を返す。
「とりあえずこの公園には古墳がいっぱいあったってことなのね」
そう言って私は話を続ける。
「この公園以外にも、大通りの向こう側にも古墳があるし、商店街とかも含めたここら辺一体は昔から結構なパワースポットなの」
「だから、神秘的な事や神がかった事とかが起きても不思議ではないって場所なの」
「うちの神社もそういう意味で建てられたのかも」
ここらがそんな不思議ワールドだったとは初耳である。
続けて文花ちゃんは
「だから、ハニーも良くお散歩するし、不思議ではないかな」
いや、何気にいまサラッと凄いことを言ったぞ。




