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うなぎちゃんのカチューシャ  作者: チームつちのこ
うな重

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う弁当8

「文花ちゃんだ!」


うしろを振り向くとみうなが呼ぶように小さく叫んでいた。


あの女の子は長縄 文花(ながなわ ふみか)ちゃんだ。


文花ちゃんと呼ばれた女の子はそっと口を開く。

「鰻木さんに西尾さん久しぶり、かな」


「うん、久しぶり~」

みうなが元気よく返事を返す。


「そうだね、久しぶりだね」

みうなと同じく、文花ちゃんに返事した。


長縄文花ちゃん、私とみうなは昔よく遊んでいた仲である。


小学校の頃何度か同じクラスになったことがあり、なんとなく気が合って、校内の休み時間では一緒に遊んでいた。


放課後はなんだか習い事?があったらしく、学校が終わったあとはあまり一緒には居なかったが、校内ではよく遊ぶ仲だった。


小学校が高学年になった辺りで文花ちゃんは別のクラスになったり習い事が忙しかったりで、一緒に遊ぶ機会も減っていった。


中学校も同じだったが、同じクラスになることも無かったのでなんとなく会う時間が無くなっていったのである。


「文花ちゃんも同じ高校だったんだ。やった~」

みうなが屈託の無い笑顔で喜んでいる。


「私も、嬉しい……な」

少々照れ臭そうに、文花ちゃんはみうなに答える。

それに合わせて私も文花ちゃんに微笑み返す。


恥じらう文花ちゃんも中々にカワイイ感じである。


「また、一緒にあそぼ~ね」

それに元気よく答えるみうなの方はもっとカワイイ。


それはそれとして、文花ちゃんに先程のうな重の大暴れを見られたかどうかが気になって、聞いてみようかと思案していると、


キーン、コーン、、カーン、コーン

昼休みがもうすぐ終わりだと告げる予鈴が鳴った。


うな重の赤いミートボール事件のせいで思いのほか、時間が経っていたようだ。


「あ、もうこんな時間。教室戻らないと」

文花ちゃんはそう言って軽く手を振り、階段の方を見る。


するとみうなが

「またね~文花ちゃん」

と言って元気よく手を振るので、私と文花ちゃんもつられて手を振りながら

「「またね~」」

と声を掛け合った。


文花ちゃんが階段の方へ向かう時に私はふと気づく。

文花ちゃんの肩に何か乗っている。

目を凝らしてよく見ると……シュミラクラ現象、ではなくハニワ?


肩に乗っているハニワがこちらを見たような気がした。


何だろうと疑問に思おうとしたが、昼休みの時間が押し迫っている事を思いだした。


「みうな、パパっと食べちゃおう」

私はそう言って残りのお弁当を手早く食べて、お茶で流し込んだ。


みうなも食べ終わったようで、お弁当箱を片付けて水筒を持ち足早に教室へと戻った。

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