う弁当2
二人は手を合わせて
「「いただきます」」
自然と声の合った私達は、二人とも手元のお弁当箱を開ける。
「ぉお~、美味しそう」
自分のお弁当を見たみうなが嬉しそうに声を上げて喜ぶ。
隣に座っているみうなのお弁当を覗くと、ウインナーと小さい味付け玉子?と、玉子焼き。
あとは白米に日の丸よろしく梅干しが真ん中に鎮座している。
確かに美味しそうである。
チラリとみうなの方を見ると、やはりMyタレ(蒲焼きのタレ)も持参している。
「みうなのお弁当美味しそうだね」
みうなのお弁当を見て私がそう言うと、みうなが
「これはね~、う弁当なんだ」
と満面の笑みで得意気に話す。
「う弁当?」
少々不思議そうな顔で私は聞き返した
お弁当の聞き間違えかと一瞬思ったが、私がみうなの言葉を聞き間違える筈が無い。
「うん、う弁当」
自身のお弁当を見つめた後、また私に自信満々の笑みで語りかける。
「まずね~、ウインナー」
みうなが指を差したお弁当箱のその先には可愛くタコさん型に切られたウインナーが入っている。
「ほぅ」
軽く相槌を打ち、みうなの話を聞く。
「次にね~、うずらの玉子」
先程見たあの小さい味付け玉子を指差しながら
みうなは話す。
あれはうずらの玉子なのか。
ここら辺で薄々、う弁当とやらの意味が解って来たのだが残った玉子焼きは何だろう?
パッとは思い付かず表情に出ないように考えていると、みうなが玉子焼きを指差しながら言う。
「そして、う巻き」
ぁ~う巻きか。
みうなの回答を聞き心の中で納得して府に落ちた。
ちなみに、う巻きとは鰻の蒲焼きを玉子焼きでくるむように焼いたものであり
要するに鰻の蒲焼き入り玉子焼きの事である。
私が表情に出さずに府に落ちている横で、みうながう弁当の説明を続ける。
日の丸ご飯の上に鎮座する梅干しを指差し
「最後に、梅干し」
「これで、う弁当だよ!テヘッ」
久々に出たみうなのテヘッ、を横目に相槌を打つ
「なるほど~」
つまり、う弁当と言うのは
ウインナー、うずらの玉子、う巻き、梅干し、と
う、が付いているお弁当と言うことらしい。
「美味しそうだね、う弁当」
そう言うとみうなは嬉しそうに微笑む。
「でしょ~」
本当に心からニコニコ笑って、自然とこちらも微笑んでしまう。
みうなは本当に特定保健用食品だなあ、とお弁当みうなも美味しそうに見えた。




