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うなぎちゃんのカチューシャ  作者: チームつちのこ
うなぎちゃんのカチューシャ
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うな重2

無事に高校の入学式も終わり、と言っても校長先生の長くありがたいお話のおかげで体調不良が居たものの、ほぼ滞りなく式が終了した。


一大イベントであるクラス発表も、無事にみうなと同じクラスになったので一安心といったところ。


一年五組の教室に入ってしばらくすると担任の先生が来た。


「はじめまして、私は担任の〜」


先生が話し始める。


先生の名前や学校の説明。

高校生らしい態度とか節度を持った行動とか、新入生に向けた話をしていく。


ひとしきり先生が喋り終えるとそのまま各生徒の自己紹介になった。

まぁ、新入学でよくある光景という感じで進んでいく。

ここまでは普通に進んでいたのたが…


みうなの番になった。

スッと立ち上がり喋り出す。

「鰻木みうなです!家は商店街で鰻屋をやっています!」

「よかったらみんな食べにきてね」

「てへっ」


小中学校でも同じ様な自己紹介を聞いた気もするが、相変わらず謎の自信に溢れている。

その証拠になぜかドヤ顔で舌をペロリと出している。


「あの鰻屋さんのね~。なるほど」

担任の先生がそう言うと次の生徒の番になった。



って!


いやいや

頭の鰻に対する突っ込みはそれだけなの!?

確かにみうなの家の鰻屋は商店街ではそこそこ有名で、みうなもそこの家の子だって割と知られてはいるが!


確かに小学校の生物の授業で、みんながメダカを育てているところで、みうなだけシラスウナギを育てていたり。

水筒に鰻の肝吸いを入れてくる様な子ではあるが!


朝の登校時には動揺して聞きそびれちゃったけど

さすがに高校初日に鰻を頭に乗っけてるのはさすがに変でしょう!?


などと心の叫びが響き渡ってるうちに私の番が来てしまった。


ここは一旦心を落ち着かせて、

「西尾一色です。うちも商店街で魚屋やってます。どうぞご贔屓に」


そう、私とみうなは商店街にある鰻屋と、隣にある魚屋の娘で幼なじみなのである。(心の中でドヤッ)


みうながこちらを向き軽く手を降って来たので、軽く振り返す。

いつ見てもカワイイみうなだ。


スマートに自己紹介を終えた達成感で椅子に座るとふと視線を感じる。

みうなかな?と思い再び見返すと、


目があった。


……振り返っているみうなではなく、頭の鰻と目が合う。


なんだかわからないがイラッと来た。

あとで頭の鰻について絶対説明してもらわないと!

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― 新着の感想 ―
ヒロちゃんが自己紹介してるょ♡(ӦvӦ。)
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