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うなぎちゃんのカチューシャ  作者: チームつちのこ
うな重

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108/108

うなぎちゃんとカチューシャ24

「うな重!うな重なの?」

みうなが食い入る様にその女の子に問いかけた。


「そうじゃ!蒲焼のタレの味が忘れられなくてまた来てしまったのじゃ!」

可愛らしい女の子になってもふてぶてしい笑顔は健在の様だ。


「また不法入国?」

私がそう問いかけると、


「なんでじゃ!今度はちゃんと手続き?とかしたじぇ!」

うな重がほっぺたを膨らませながら怒る。

まぁ、鰻の時よりは可愛らしいかもしれない。


「ぉお〜そうなんだ!」

うな重にまた会えた喜びを噛み締めながらみうなが話す。


「それにしても可愛らしくなっちゃったねえ」

「まるで神様みたい」

私はわざとらしくうな重に語りかけた。


「いや!神様だじぇ!いや、見習いだけどもじぇ」

「これがワシ本来の姿だじぇ!」

うな重がムキになって喋る。


「ぉお~!」

みうなが目を輝かせる。


「へぇ~」

私は興味無さそうに返事する。


「まぁでも、こっちの世界でこの姿でいるのは疲れるんだじぇ」

「鰻モードの方が楽だったじぇ~」

うな重がお疲れ顔で喋る。


「じゃあなんでその可愛らしい姿に?」

私が素朴な質問をすると


「だって」

「だって鰻の姿じゃ歩けないじぇ!」

うな重が地団駄を踏みながら嘆く。


鰻は歩けない、うん当然だと思う。


「あのカチューシャは素晴らしくよかったのぉ」

うな重はそう言ってみうなの頭を見るが、カチューシャを着けていない事に気付く。


「カ、カチューシャやめちゃったのかじぇ!?」

うな重がそう言ってみうなを見た。


「ぁ、えと」

うな重が居なくなってから、カチューシャを着けなかった理由。

なんとなく聞けずにいたが、私はここぞとばかりにみうなに話しかける。

「みうなにはやっぱりカチューシャが似合うと思うよ」


私がそう言うとみうなは

「ぇと、あの時のカチューシャでヒロちゃんやうな重に迷惑かけちゃったから」

「着けても大丈夫なのかな?・・・と」

少し困った顔で呟いた。


まぁ、予想していた通りみうなは自分の責任だと思ってカチューシャを着けないでいたわけだ。


「私があげたカチューシャだし、責任は私にあるよ」

私、西尾一色(ひいろ)が真面目な顔でみうなを見つめる。


「ぇ、でも・・・」

みうながそう言いかけた所で、私はスッと取り出したのは


「カチューシャ」

そう、再び自作したカチューシャである。


みうなが何か言おうとした所で、私は手を前に出してそれを制止する。

「大丈夫!」

「このカチューシャは、魔女さんに監修してもらって私が新しく作った物だから」

「呪具とやらではなく、聖遺物(アーティファクト)となったのだ」

「だから安心安全で大丈夫だよ!」


そう言って私は、新カチューシャをみうなに渡した。


それを受け取ったみうなはそっと私を見る。


そんなみうなに私は満面の笑みで答えた。


その笑顔に安心したみうなは、いつもの笑顔を取り戻し

「ありがとう、ヒロちゃん!」

そう言って私に笑顔で答えた。


「うな重!」

みうなはカチューシャを両手で持ち、頭の上に掲げた。


「よし!いくじぇ!」

それを見てうな重は飛び上がったかと思うと、クルっと一回転した。

するといつも見ていたあの鰻うな重に変わり、カチューシャめがけて落ちてくる。


ゴチーーーーン!!


カチューシャにぶつかったかと思うと同時に、みうなの頭の上にカポッとハマる。


「テヘっ!」

鰻を頭に乗せたみうなが再び叫んだ。

「おかえりっ!うな重」


喋るカチューシャ鰻もそれに答える。

「ただいまなのじゃ!」

「やっぱりここがサイコーなのじゃ!」



「うなぎちゃんのカチューシャ!」


挿絵(By みてみん)

うなぎちゃんのカチューシャ


第一部 うな重編

おわり

これにて第一部 うな重編は終わりとなります。


今まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。


ちなみにpixivの漫画の方はまだ続ける予定です。

漫画の詳細については活動報告をご確認下さい。

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― 新着の感想 ―
ぉお!!うなぎちゃんのカチューシャ! 第一部完!!お疲れ様です♡m(_ _)m♡
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