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うなぎちゃんのカチューシャ  作者: チームつちのこ
うな重

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107/108

うなぎちゃんとカチューシャ23

例の事件から2週間程過ぎた。


元気に振る舞っているものの、私には分かる。

あのみうなは、しょんぼりしているのを紛らわしている時の顔だ。


うな重が居なくなってから、ずっとこの感じなのだ。


今日も夏休みの出校日だったのだが、ずっと心ここにあらずといった感じだ。


さらにはあの日以来、みうなはカチューシャを着けていない。

何か思うところがありそうだが、私は未だに聞けずにいた。


「今日もいい天気だね~、ヒロちゃん」

元気よく跳ねるが、いつもよりジャンプの高さが10センチ低い。

空元気な証拠だ。


「そうだね、みうな」

その心配を気取られないよう私は返事した。


うな重が戻ってくるのかすらわからない、そんな状況ではうな重の話題は私の中で禁句となっていた。


「あれ」

みうなが家の少し手前で足を止める。


「どうしたの、みうな」

私はみうなと共に足を止め、みうなの見つめる先を見た。


「女の子がこっちを見てる」

みうなが見ている視線の先には、確かに女の子が居た。


見た感じ小学校低学年といった所か。

ここらでは見ない子だ、服も今風の和装?

「誰だろう」

私はそう言ってみうなと一緒にその子の方へと向かう。


すると女の子の方から声をかけてきた。

「ぉお、待っておったじぇ」


じぇ?どこかで聞き覚えのある話し方だ。

そんな疑問を抱いていると、再び女の子が話し始める。

「いゃ~、ずっと待っていたら喉が乾いたじぇ」

「アレは無いのかじぇ?」


アレとは何だろうと思ったら、みうなが何かを察したように懐から何かを取り出した。


「ぉお!これじゃ、これ」

そうみうなが取り出したのは、


「蒲焼きのタレ!」

ここで私も何かを察したが、確信が持てずにその女の子の挙動を見つめた。


ゴクゴクっ!

その女の子は蒲焼きのタレをまるでお風呂上がりのフルーツ牛乳の様に飲み干す。


「ぷふぁぁあぁっ!」

その言動に私とみうなは目が離せないで居た。


来るのか?あれが、

私がそう思った矢先、


「うまい!うまいのじゃ!」

その女の子が叫ぶ。



その言葉にみうなが目を輝かせて叫んだ。

「……うな重!?」


その女の子はニヤリと不敵に笑うと、頭からヒレなのかリボンなのか分からない物がニョキッと生えた。

よく見ると尻尾らしき物も生えている。


すると手に持った蒲焼のタレを目の前に突き出し

「やっぱり蒲焼きのタレは最高なのじゃ!」

私達に向かってそういい放った。


ぁあ、見た目はかわいらしいが、このふてぶてしい笑顔にこの言動。


この子は間違いない、完全にうな重だ。

私とみうなはみうなはそう思った。

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
えっ(✽ ゜д゜ ✽)!! うっ、うな重!? キャワワΣ(゜∀゜ノ)ノ.。*♡
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