表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うなぎちゃんのカチューシャ  作者: チームつちのこ
うな重

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/108

うなぎちゃんとカチューシャ16

衝撃によって発生した土煙が辺りを包んでいたが、やがて晴れる。


「貴女達、3級とは思えない素晴らしい連携ね」

粘液の塊は跡形もなく消え去り、うな重のカチューシャを手に持った摩夜さんが立っていた。


「私は天才エクソシスト、土御門嬢子だからこの位当然よ!」

自信満々に仁王立ちして嬢子ちゃんは話しかける。


「割と苦戦していたけどね」

「あとみうなちゃんのおかげかな」

文花ちゃんが静かに突っ込みをいれる。


「みうなちゃんと言えば、さっきの力って」

「対魔士資格もないのにあれは」

そう言って私の方を見る。


正直、鰻侍の力ってなんだろうとは思うけれども、それより今は

「ヒロちゃん」

私は抱えているヒロちゃんに声をかける。

……が返事はない。


微かに息はしている様だが、それもか細い呼吸でありヒロちゃんの顔の血色は良くない。


「強い呪いに当てられてしまったようね」

摩夜さんが近づき、ヒロちゃんの様子を見て話す。


「ヒロちゃんは、ヒロちゃんは大丈夫なの?」

私は少し語気を荒げて摩夜さんに問いかけた。


「このままだと……不味いわね」

摩夜さんは少し困った様な顔をして考えこんでいた。


文花ちゃんと嬢子ちゃんも私達の所へ駆け寄ってきて

「これは……呪詛をかけられた時の症状に似ている?」

文花ちゃんがヒロちゃんの様子を見て呟く。


「そうね、このままだと呪いの残滓の影響にやられてしまうかもしれない」


摩夜さんがそう話した所で私は声を荒げた。

「ヒロちゃんはこのままだとどうなっちゃうの!?」


摩夜さんは私達のそばにそっと座り

「大丈夫、貴女達がいち早くこの子を呪いの塊から助け出してくれたから」

「命には別状は無いと思うけれど……」

摩夜さんが私達の心配を和らげる様に、優しく話してくれていたがその顔に不安の色が見え隠れしていた。


ザッ


その瞬間、私達しか居ないはずの結界内の公園に足音がした。


私達4人はその足音の方を、見つめた。


「何か騒がしいと思ったら、懐かしい顔ですね」

そう言って長身で長い黒髪の女性が歩いてきた。


「……魔女さん!?」

静かにこちらに向かって歩いてくるのは商店街にある老舗喫茶店、魔女の森のマスター通称魔女さん。


「ぇ、強化したはずの結界なのに入って来てるってどゆこと?」

嬢子ちゃんがパッチリした目をいつも以上に開いて驚く。


すると摩夜さんがそっと呟いた。

「……深淵の魔女」

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
対魔士資格!?(✽ ゜д゜ ✽)!! 深淵の魔女ふつくしい✧\(>o<)ノ✧
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ