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宣告-SENKOKU ~余命宣告を受けた父から愛する家族へ贈る365通の手紙~  作者: 佐久間五十六


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第5通 外出

 体調が良い日が続くとじっとしているのが嫌になる。悠平は主治医から外出の許可を得た。と言っても近くのスーパーに行って買い物をしてくるだけであるが。

 悠平は入院してから酒やタバコが禁止になると、甘いものを食べる事でその欲求を満たしていた。今回の外出ではスイーツを沢山買って来る事にしようとしていた。

 それまでは甘いもの等口にしなかった。悠平も美代子もまぁ、仕方のない事なのかと思っていた。主食は流動食の癖に何故か甘いものは口から入れられると言うのは、どういう理論なのかと美代子は不思議でならなかった。

 やり残す事なく死んで行きたい。悠平はそう思っていた。スイーツが今の悠平の生き甲斐でもあった。外出は特に何の問題も無く、順調に進み終わった。

 あとどのくらい生きられるか分からない中で、1日1日を過ごして行くのは悠平の想像以上にハードであり大変な事であった。


 我が子へ 其の五

 甘いもの好きか?いや嫌い。以前の父さんはそんな人間であった。この世は二つの人間に分類出来る。一つは甘いものが大好きな人間。もう一方は甘いものが嫌いな人間。それがどうしたと言われれば、困ってしまうのだが、父さんは入院してからそのどちらの人間の気持ちが理解出来る様になった。そう言った方が理解してもらえるのかもしれない。父さんの酒やタバコを取り入れたい欲求を抑えてくれるのは、母さんでも主治医でもない。毎日おやつとして食べられるスイーツなんだ。どんな薬よりもストレスを軽減させる効果のあるスイーツ(甘いもの)の効能には、ただただ驚くばかりだ。

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