表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宣告-SENKOKU ~余命宣告を受けた父から愛する家族へ贈る365通の手紙~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/100

第110通 雑誌

 病院で見れるメディアと言えば、新聞、TV、雑誌と相場が決まっている。悠平は新聞は読むが、TVや雑誌にはほとんど興味を示していなかった。それは彼にとって見たい雑誌が無かったからでは無かった。

 昔からポリシーとして新聞は大人が読むもので、種類はどうであれ雑誌は子供が読むものと言う先入観を持っていたのが原因であった。ビジネス上新聞しか見る時間の無かった悠平にとって、一種の偏見にも似た考え方であるのだが、それは個人の自由である。だから何も言えない。

 ただ、死ぬ直前になっても雑誌で時間を潰す事は無かった。美代子が差し入れで雑誌を持って来てくれる雑誌に目を通す事は無かった。悠平が興味を示していたのは新聞やTVによるものがほとんどであった。その為、何が社場であったか、経済事情や料理やスポーツ等、幅広い分野に渡って知識が豊富になっていたのであった。無駄なニュースも。


 我が子へ 其の百十

 新聞はよく見た方が良い。それこそ穴が開くほど。大切なのは、経済欄と一面だ。我が子にはそう言う習慣を身に付けて貰いたいものであるな。雑誌なんぞ読んでる暇があったら、勉強でもしろ。最近はろくな雑誌を見かけんからな。雑誌と言うだけあって、雑草の様にどうでも良い事しか書いてないから雑誌と言うんだろうけど。人生そんなに長くないから時間を有効に使う事を考えて欲しいものである。そのくらいの事しか父さんからは言える事はないけどな。あくまで父さんの偏見と独断ではあるが…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ