表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宣告-SENKOKU ~余命宣告を受けた父から愛する家族へ贈る365通の手紙~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/100

第50通 つわり

 「できちゃったみたい。」

 美代子は嬉しさを押し殺して悠平に妊娠の報告をしたつもりだった。しかし、悠平は鈍い男であった。

 「何が出来たの?」

 隅に置けない男である。病気ではあったが、やることはやっていたのだから。

 「私達の赤ちゃんよ!でもまだ食欲不振ってだけで詳しく調べて貰った訳ではないの。」

 ここでやっと気付いた。

 「それっていわゆる'つわり'だろ?よっしゃぁー‼」

 人目もはばからず病室で大声を出した。後に看護師にこっぴどく厳重注意される事になるが、そんな事は御構い無しであった。実際、美代子は妊娠していた。しかも双子だった。その事は悠平には黙っていた。後で悠平をびっくりさせる為の計らいであった。ちなみに妊娠4ヶ月で出産予定日は半年後であった。

 悠平の事が心配だった美代子は悠平が入院している病院の近くの産婦人科に早期入院して、いつでも悠平の事を気にかけられる体勢をとった。双子の赤ちゃんは男の子と女の子であった。悠平がそれを知るのは、まだ先の事であった。


 我が子へ 其の五十

 やったな。美代子は教えてくれなかったけど、今日は記念すべき日である。今までは実態の無い我が子へ手紙を書き続けて来たが、今日からは違う。あと半年後にはこの世に生まれて来る事になるけど、改めて父さんと母さんの子になってくれてありがとう。いや、まだ生まれていないか。今日は嬉し過ぎて文が上手く書けないな…。看護師にもしかられたし(笑)自分が父親になるなんて思わなかったから正直戸惑ってもいるけど、やっぱり父さん嬉しいよ。絶対生きて君の笑顔に会いに行くからな。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ