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宣告-SENKOKU ~余命宣告を受けた父から愛する家族へ贈る365通の手紙~  作者: 佐久間五十六


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第15通 雲と空

 青空と少し見える白い雲は、自分が病気である事を忘れさせてくれるかの様に雄大で偉大な存在だった。それは悠平だけではなく、この地球上に住む全ての人にとってそうであった。

 入院から2週間以上が経過してほとんど生活上において、分からない事は無くなっていた。それは病院に慣れたからと言うとか施設的な事ではなく、1日のタイムスケジュールで何をして良いか、分からなくなる時間が無くなっていたと言う事を意味する。

 好きな事をして過ごせるこの時、この場所が悠平にとっては心地よいものに変わっていた。勿論、入院費用だって無料ではないし、おやつはいくらだ、あれはいくらだとか金の心配をする。

 ところが、悠平は資産家では無いにも関わらずお金に糸目はつけなかった。それは悠平の過去を少しずつ明らかにしなければ、彼が何故お金に糸目をつけない、その理由は分からないだろう。今日も大きな雲と青い空が広がっていた。


 我が子へ その十四

 悩んでいる時は空を見上げてみよう。そうすれば自分の考えている事なんてちっぽけで仕方無く思えてくる。空は何故青いのか、その先には宇宙があるのか?雲は何故発生するのか?人類はそれらの疑問を与えられた能力で解決して来た。人に出来るなら、お前も出来るはずさ。自分の能力を見くびってはいけない。本当はもっともっとやれる能力がある。一番しちゃいけない事は、自分で限界を決める事。それだけはやるな。何もしないで諦めるなんてやって良いこと等無い。そうだろ?何かやるしかないだろ?

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