第二話
気になってしまう彼女を主人公成隆は一目惚れを
してしまったんでしょうか。
どうなのでしょうか……。
……そういえば、名前聞くの忘れてしまったなあ。
夕飯を食べ終えると、自分の部屋に戻りベッドで寝転がる。
なんて良い子だったのだろう。同じクラスだといーなあ、やら
色々彼女を考えていた。実に魅力的な子だった。
友達になってもらえるだろうか。
自分は、ああいう子が好きなのだろうか。今まで人を好きになったことはないし、自分から友達になりたいとは思えなかった。だから余計にグルグルと考え込んだ。
薄暗く、締め切った部屋のドア。まだ7時を回った頃だというのに、眠りについてしまった。
気付けば朝である。眩しい日差しが目を突き破ってくる。
まだ寝たいというのに、布団をかぶっても…無駄だった。
ついには、諦めというか目が冴えてしまったので起きることにした。冬とは違う目覚めで気分は高揚していた。
今日は優雅なモーニングタイムを過ごそうか、と
時刻は5時というところか…と思いながら時計を確認する。
!!!!!!!8時!!!!!!!
落ち着こう、落ち着いて飛び出た目玉を戻そうか。
時計がズレているんじゃないのか、と疑ったし
そうでなくてはならなかったが、スマホもニュース番組も同じく8時をうつしていた。
新学期初っ端から遅刻のようだった。
とりあえず、制服にマッハで着替え…ることは出来ませんでしたので、5分ほどかけた。
急いで家を出て、バス停まで走る。
パンをくわえて走る…だなんて出来ませんでしたので空腹のまま、バス停のベンチに座り込んだ。
ぜぇぜぇ、と荒い息を撒き散らしながらバスがくるのを待った。幸いバスは2分後に乗ることが出来た。
久しぶりに走ったものだから意地でも座りたい気分だ。
すると、奥の席が一つぽかんと空いていた為そこへ向かうことにした。近づくにつれ、窓際に誰かが座っているのに気付いたが気にせず隣に腰掛ける。
……とまあ、昨日の寝顔がそこにはあったわけだ。
すやすやと寝ている彼女。昨日のあの子。
今日は、ポニーテールのようだった。
「あ、お、おはよう〜……ございます」
ずっと見ていたのが悪い。彼女と目が合って取り乱してしまった。
「……」
まだ寝ぼけているようで、じっと俺の顔を見つめていた。
「…何か顔についてますか」
困りに困って目をそらして一言呟く。
「どちらさま?」
「へ」
そうか…彼女はまだ寝ぼけているのか。なら仕方がない。
「あ、ごめんなさい。おはようございます」
慌てて付け足したようだが昨日とは随分と態度が違う。
頭に浮かぶ、疑惑。まさか、別人?
確かに一回しか会ったことないうえに可愛い子はみんな同じような顔をしている気がする……。
俺の記憶力がよろしくないのも自覚してるし。
なんだか急に恥ずかしくなってきた。席移動したい。
気まずいぞこれー!!
第二話です。
よろしくお願い致します。
次回話も乞うご期待ください。