処刑
俺の名前はミハル、こんなの自分で言うのも恥ずかしいのだが、一応"最弱"ではあるが勇者様だ!
「これより罪人ミハルの処刑を開始する!!」
だがそんな俺は今、処刑されようとしていた、、
「この男ミハルは魔王と手を組んで国家転覆を図ろうとした大罪人だ!!よって今この場で斬首する!!」
そんな物騒な言葉が広間に響く
「最後になにか言い残すことはあるか?」
「ねぇーよ、とっとと終わらせてくれ」
このセリフかっこいいな、、そんなことを思いながら処刑台に頭をのせる
「ミハル様!!死んじゃだめ!!やめて!!」
こんなことをいっているのは俺の弟子のケープ。俺のことを慕ってくれてるいいやつだ、、
(ごめん、、ケープ許してくれ、、)
そんなことを思いつつも俺は死へ対する覚悟を決めた
「ダメ!!」
ケープのそんな声が聞こえてくる、、
(ケープ今までありがとな!)
そっと心のなかで今までついてきてくれたことへの感謝を述べた、、
最後にゆっくり周りを見渡す、、、
どうやらこの処刑に来ている人はケープとよくわからない覆面にフードを被ってる怪しいやつだけだ
(なんで見ている人がケープと覆面野郎の二人だけなんだ?)
公開処刑なのにこんなに人がいないのはおかしいと思いながら、、
「「ザシュッ!!」」
俺は処刑された
◇
(あぁー、、まぁまぁな人生だったな、、)
後悔があるわけでわないが、特にこれといった何かがあるわけでもない人生だった、、
(最後に一杯だけ酒でも飲みたかったな、、)
そんなことを思いながらも鼻が痒かったので鼻をかく
(痒いとこ書くのって気持ちいよなー)
気持ちいいことランキング上位に入ってくるなーとくだらないことを考えていると、あることに気づく
「なんで俺感覚があるんだ?」
そんな衝撃の事実に気づき目を開けて周りを見渡してみると
俺がよく知ってる生まれ育った村のすぐ近くの平原だった
「「「なんで俺生きてんだ!?」」」
これが"最弱"の勇者ミハルによる世界革命の幕開けであった、、