第18話 13日目-9 カギと地図
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女。魔精霊の呪いで羽がなかったが、エリラ達の尽力で半分羽を取り戻す。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
テッカ(て :ヒト族 秘書メガネ。アリハラの防衛隊員。
つや消し黒髪のショートヘアー、瞳はブルー。目は細めだが理知的タイプのメガネっこ 着やせしている
一応魔導師
トロ(と :ヒト族 丸めがね。ピラーサミヤ王国騎士。
髪の毛のボリュームたっぷりのつやつや、でかい三つ編み(ゆるミツ)。目はたれ目系のかわいコちゃんふう、瞳は茶色。いい体をしている(笑)
一応テイマー。場やものの気を読む。
▼大陸・地域名
・ ボダーゲン大陸
エリラ達が降り立った大陸。ハチの故郷がある。
・アリハラ(都市名)
北西に位置する防衛交易都市。エリラ達の拠点になる。
夜間は人なつこいゾンビ達が徘徊する。防衛隊がある。
・ピラーサミヤ(都市名)
通称ピラーサ。別名ヒラタガ(笑)
一応王都。トロが所属する騎士団がある。
▼特殊用語
ライブラリ…ナシの記憶層。アニメ、ゲーム、マンガ、その他、片寄った人類文明・文化の知識や記憶がごっちゃになっている。仲間からは全部ひとまとめに「おたく知識」「おたくライブラリ」として認識されている。
かぶりつき:敵の怪物
竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。こっちの世界ではかんけーない
......はずだった。
▼実験開始だねー …再開かな?
「二人とも落ち着いたねー? みんなもいーかなー? じゃあ、ハチ、地図広げてー」(え
「うん。えっと、重しがあるほうがいいんじゃないかな」(は
「あ、じゃあこれ」(め
メイが金属製の小皿をポシェットから取り出して、四角い紙の4隅に置く
押さえにはなるが、微妙におぼつかない感じだ。
「このカギについてるのは…フツーの獣の皮だね」(え
ヒモの端っこをつまんで、エリラがカギをぶらぶらさせている。
...なんか気になるんだが、小皿に魔法石か、魔石でも乗っけてみるか? 重さも足りないようだし(な
「うわー、なんか意味ありげになるねー」(え
「おたく文明の魔方陣だな それも、かなりコアな」(み
よく見てるな。最近のアニメやゲームは、みーんな魔方陣だけか、よくて燭台、たまに生け贄、ってとこだが、古典的な文献にはどくろとか、使う杖とか杭もその素材の植物とかが語られてるからな。まあ、何も起こらなかったら、でもいーと思ったんだが…この大陸に特有の素材や木の実なんかでもなんか、意味があるよーな気がしね?(な
「さすがオタクだねー よくそんなこと思いつくわー」(き
「無駄になることも多いけど、面白いわよね」(れ
「だったらー、町の雑貨屋で買ってきたってゆーメイのお皿でいいんじゃないかな?」(り
「うん。あたしもそんな気がする。あ、だったらお母様の首飾り…」(は
といって、首からそれをはずして、皿にのせるハチ。
ハチの国がそこだから…うん。左上の隅、いんじゃね?(な
「やだわ。どーでもいー気がするんだけど、なんか意味があるみたい」(ま
「トロ、テッカ、何か持ってる?」(め
「パンツを脱ぐのですか? それはどうかと」(る
誰かぶて、それ(み
「うちらが特に身につけてるもの…せや、これや」(と
と、丸メガネを外して左下の角の皿にのせるトロ
「そっか じゃあたしは…」(て
同じくメガネを外して、右上の角へ
テッカの出身はそっちの方なのか?(な
「そうです。この町の北東、山の向こうです」(て
「となると、あとはこの町の…」(き
「それなら貢ぎ物に頂いたこのリングなどどうでしょう?」(る
と、ポシェットから大きな石のついた指輪を取り出して、右下の角に置く
キラ、トロ、テッカ、この石は?(な
「ん? 別にどーってことないと思うよー」(き
「元の持ち主にも気に入られとったみたいや 大事なもんやったと思う ほんまにルルアはんのこと、好きなんやね」(と
「魔石じゃないので…特に属性は感じません」(て
ありがとう。なまじ魔石とか意識すると属性が関わってきて、考えるだけ複雑になりすぎる。そーいう組み合わせの検討は、最悪の場合にしておいて、まずは単純なのがいい。…まあ、これでも十分複雑っちゃ複雑だけどな(な
いいたいことはわかる!(笑)(え
「なんかいいわね。安っぽいオカルトのムード満点じゃない。こうなると、燭台とかがあるとよかったわね」(れ
「ありますよー 出しましょうか?」(ら
と、3つ又のしゃれた燭台を3つも4つもポシェットから取り出すラウラ
「夕べ、メイさん達とお散歩に行ったときに買ってきました! ろうそくもこんなに(笑)」(ら
「趣味いいわね」(れ(ま(め
「えへへー」(ら
エリラ、キラ、ハチ、それからトロ、テッカ、ここに置きたい、みたいな気がした場所はあるか?(な
「あ、ここ」(え
と、エリラが指さした場所を、全員が指さした。机に広げた地図の右上のほうだ。
「やだ、みんな一緒?」(れ
「面白いですねー」(ら
「こんなことってあるのね」(ま
だからオカルトってなーやめられねー(笑)(な
「非合理てんこ盛りですが、とても面白いですね。…なんかすごく面白いです」(る
「じゃあ、部屋のランプは消すわよ。エリラ、そっちの火、おねがい」(め
「あいよー パチン」(え
わざわざ鳴らす必要のない指を鳴らして、燭台のろうそく3つに火をともす。身内びいきってわけじゃないが、こーゆーいかにも魔法ってのは、何度見てもいいもんだ
聞きましたー? 身内だそうですー(ら
身内だー♡(は
いいわね あてつけがましくて(ま
いいわね(め
身内っていいなー(り
文字通り身内…深いな(み
いいですね うふ(る
アレって…のろけやん(と
ナシ様…しあわせそう..(て
エリラも幸せよね。魔法使うたびに喜んでくれるヒトがいるんですもの(れ
きしし(き
/////////(え
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼よーやく実験開始
「さてー」(え
うーん どーするか(な
「何が」(え
レンダ、本人が無意識に、腕や関節、指先の筋肉を外からわからないように動かして、ただつり下げてる重り…この場合カギだけど、わざと揺らしていたらわかるか?
「ああ、自己暗示とか、オカルト否定派の《いちゃモンつけるのが命》って言う、えせ科学者がよくふっかけてくる言いがかりね」(れ
何でそこまで知ってる(な
「ライブラリにあったわ。ナシくんの怨念がこびりついてる記憶だったから、気になって」(れ
「あー、ナシの世界もずいぶん極端だよねー。非科学的とか科学的とか客観性とか主観だとか、気持ちはわかるけどめっちゃ窮屈だよねー」(き
だいたい測定できねーもんは存在しねーことにしちまうからな。たいした科学的姿勢様だぜ。今はそれはいいや。要は、エリラが持ってぶら下げたカギの動きが、どっから来るものか見ておいて欲しいてことだ(な
「わかったわ。実際、現段階ではあのカギに意志があるっていわれたって、否定できるような要素はないしね」(れ
なんか、すごく難しい話になってませんかー?(ら
ナシくんって、学者のレンダさんと対等に話すもんねー(は
よーまーあんなわかりにくく言えるモンや(と
でも面白いわ。確かに、あのカギが意志を持っているって可能性だってあるんだ(て
万物に心はあるねん 心があるなら、意志があっても不思議なことはあらへん(と
そーゆーことね(て
パンツが食い込んでくるのは、パンツの意志でしょうか(る
そう望んでいる履き主の気持をくみ取っているんじゃないか?(み
どんどんばかげた話になっていってるわね(め
アレ始めるときりがないわよー(ま
とにかく、燭台をひとつだけ置いて、机の上に配置したこの大陸、ボダーゲンの地図を前に、エリラが立った。
全員が、思い思いに見やすい位置に配置している。燭台...ろうそくの光のせいか、皆いつもより陰影がくっきりして独特の魅力的な表情や姿が描き出されている。特に、瞳の輝きが素晴らしい。胸の膨らみが作るカゲも…いや、ここは実験に集中しよう。
「はい、ナシくんいいかなー。えっと、どんな感じに…」(え
「じゃあ、俺がやろう。てか、やっていい?」(な
「なんだー、ナシくんやりたかったんだー^^」(は
「なんとなく、ビジョンがあるってゆーか…こう、紐の先を持って、まっすぐ腕を伸ばして、地図に触れないくらいの高さ…そう、それで、地図の中央に垂らす感じ。で、意識をゼロに」(な
「意識をゼロってなにー?」(え
「あ、そか うーん じゃあ、思いつくまましゃべるわ。そうだな、エリラ、先ず地図全体の気は感じるか?」(な
「うん わかるよー」(え
「そのまま、息をゆっくり吸って、吐く息が…息そのものは鼻や口から出るけど、それにあわせてノドから肩、腕を通って指先、紐、紐を伝ってカギに降りていく…息でも、気でも、意識でも、気持ちでもいい。今はまだ魔力は意識しない」(な
「えーー? なんかわかんないよー」(え
「じゃあ、体を通して、同じように体、肩、腕、指先、紐、カギまで、魔力を送っていく感じ」(な
「あ、それならなんとなくわかる えっと、まずゆっくり息を吸って…」(え
と、目をつむってそっと集中するエリラ
カギが光り出す…というよりも、それは、カギが光を帯びたような感じになってきた。そして、ゆっくり前後に揺れ始め、それは少しずつ左回りに円を描き出していく。
な、なにこれ?(え
落ち着いて。呼吸をゆっくり。力を抜いて。……何か探してるな(な
ゆっくり、地図の中央から少し上に、そして左に...垂らしている位置を動かしていく。回転の感じに大きな変化はない。ハチの国の上を通り、次いで少しずつ左下のほうにくると
な、なんか引っ張られる感じ-!(え
だな カギの行きたい方向にあわせて(な
大きな円を描いていたカギが、だんだん小さな円になり、ある地点に吸い込まれるようについた。
う、うちの村や(と
再び地図から離れる感じにあわせて、今度は右方向にゆっくり…アリハラを過ぎてその西の森の中
テッカの村?(れ
違います でもそこは…(て
ついで、そこから上の方へいくと、再びカギがゆっくり円を描きながら止まった
あ、あたしの村です(て
そこからまたゆっくり浮き上がり
(ってゆーふーに腕を動かせってゆーよーなかんじなんだよー/え)
回転がだんだんゆっくりになると、カギを覆っていた光がゆっくり消えていく。
そして、もとのようにただつるされた状態になった。
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次回、続きよ(れ
カギと地図、下 かしら(め
後編でいいんじゃない?(ま
2です! 2にしましょう!(ら
みんな元気だねー^^(は




