第4話-1 夜の徘徊者
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女だけど魔精霊の呪いを受けていて、羽がない。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
「マスター、ごちそうさま」(れ
「あ、お帰りで」(主
あれ? こんどはマスターになってる~(は
別にいーんじゃない?(き
「樽は…お持ち帰りで(汗)」(主
「あ、いけなかった?」(れ
「いえいえ だ、台車でも出しましょうか?」(主
「大丈夫よ」(れ
すらりとしたロングヘアの美女が軽々と樽を肩にかついで立っている図ってのも…絵になるなー(な
わたしはどーですかー?(ら
ラウラはかわいく頭の上に…カラダの2/3くらいある樽を軽々と… か、かわいいわ(な
ですよねー(ら
「みんな結構力持ちだよねー」(は
「お客さん、みんなあぜんとしてるわよ」(め
「それはそうです」(る
「お勘定は?」(き
「あ、町長とアンキのあねさんからもう頂戴しておりますので」(主
「そーなの?」(れ
税金だろ? 払おうぜ(な
払おうぜ(み
はらおうぜー(は
はらおうぜ(る
今やんなくていーから(え
「この町って、税収はどうなの?」(め
「良心的ですよー。私服こらそーなんてやつはよってたかって袋だたきでさ」(主
店主も酔ってんじゃない? 私腹は肥やすものよ(れ
え? 私服は着るもんじゃないのー?(は
至福はしたるものです(る
雌伏ってゆーのはテロリストが地に潜むことじゃなかったかしら(ま
それは潜伏~(り
「じゃ、じゃーせめて樽代くらい払うねー」(え
「そうね。そうさせてちょうだい」(れ
「あ、こりゃお気遣いいただいて… すみませんねー」(主
「じゃ、ごちそうさま おいしかったわ」(れ
「ごちそーさまー」(き
「おいしかったよー」(は
「またくる」(み
「お気をつけて あ、ちょっと夜のこの町は…」(主
「行っちまったねー」(かみさん)
「まー、あのお客さん達だったら万一こじれてもどーったことないだろー」(主
「そーだね」(かみさん)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
街中だが、月がないから結構暗い。民家や商店もまあ、普通に窓に灯りがともっている程度か、ほとんど寝ているようだ。
町中でも、夜気の香りというか… 大地と木々の香りというか…独特の深い香りに身が包まれる気がする。
バカみたいに看板を照らしたりしているところなんかもほとんどない。宿屋っぽい店の前には、ありゃ…ちょうちんか?…とか、かがり火が置いてあるようだ。電気を使わない光。あれはあれで、実にいい光だ。
国によっては鬼火とかー、魔法で炎がともっているところもあるのよ(れ
木が光ってる国とかねー(き
光る魔獣がうろうろしてたり、番犬代わりに置いてあるところもありますよー(ら
そーなんだ ウチは田舎なのかなー 夜になると真っ暗だよー(え
うろうろというと、アレは何でしょう(る
薄暗い町の中を、不自然な姿勢の人影がいくつも見える。ある意味、ごく見慣れたゾンビのシルエットだ(笑)
ゾンビだねー(き
ゾンビね(れ
おそーじやさんがこんなにいっぱい^^(は
敵意とか害意はないみたいよ(め
お散歩中なんですかねー?(ら
中の一体がこっちに気がついたのか、ひょこひょこと近づいてきた。片目が落ちて垂れたまんまだ。
「それ、しまったほうがいいんじゃない?」(れ
「落ちちゃいますよー ていうか落ちてますー」(ら
「おばんです たれめのヨーサクーベと申します アカウズに向かわれる皆さんですかれ?」(ぞ
「そーだけど」(れ
「お待ちしていました ご案内しますれ」(ぞ
うわー まともだねー(え
あの目、ステイタスだったんですねー 悪いこと言っちゃったかな(ら
「ねーヨーサクーベ、あんたらってなに?」(き
「ゾンビですが」(ぞ
「なにやってんの?」(き
「ご案内してます」(ぞ
「…わかってていってる?」(き
「わかりますか? へっへっへ」(ぞ
誰か代わって。あたしこーゆーのキライ(き
「おそーじやさんなんですかー?」(は
「そーなんですよー きれーなおじょーさん」(ぞ
何あの態度(き
まあまあ(れ
「おそーじやさんって何する人ー?」(は
「そりゃー、ゴミを片づける人でございますれ」(ぞ
「町のゴミは人も食べ残しも全部ってことかしら」(れ
「こりゃ察しのよろしい そのとおりでございますれ」(ぞ
「さっきのお店からひろってったゴロツキはどーなっちゃったんですかー」(ら
「食いました へっへっへ」
「…わかりやすいわね。置き場があるのね?」(れ
「こりゃお見通しで ダテに気楽に人助けに動かれる方々はキレも違いますね~」(ぞ
別に気楽にやってる分けじゃないわよ(き
「道楽でっていおうとしたろ」(み
「うひゃあ、こりゃ鬼族のおじょーさん こりゃとんだ失礼を」(ぞ
「徘徊は巡回警備?」(み
「おおおおっしゃるとおりでっでで」(ぞ
すごい緊張してるねー(は
「へー、鬼はわかるんだ」(え
「ひえ ひえ ひえ ひえ」(ぞ
「な、なによ」(え
「あ、あ、あんた この世のもんじゃない いやキレイなお嬢さん でもでも なんだ なんだ?」(ぞ
ありゃナシくんに反応してんじゃない? 脅かしてやれば?(き
この場合はえりら、ひっこんだほうがいいわ(れ
え? ナシくん出す?(え
逆だ。下がってろ。 リム!(な
だね(笑)(き
「ぬえは知ってる~?」(り
「おおおお ぬえのおじょーさん こりゃまたお久しぶりで」(ぞ
「あれ? 会ったことあったっけ?」(り
「いえ、ぬえの皆さんは皆もういつも大変お世話になっていおります気がいたしますでございまして」(ぞ
ぬえはどこ行っても大人気だね(え
不思議ってゆーか、おもしろいねー(は
確か鬼とぬえと竜人が十数年ぶりっていってたわよね(れ
「あたしはわかりますー?」(ら
といいながらひょいっと長いスソから尻尾を出してみせる
「おおおおお 十何年ぶりでございますなあ あの頃は私はまだ普通の冒険者やっとりましたー。おおーいみんなあ、懐かしい方々がお見えだぞ~~」(ぞ
わらわらとゾンビが集まってくる なかなかなかなかな絵ヅラだ。よってたかって食われておかしくないシーンだ(笑)
「おおーはじめてみる」(ぞ
「あれはトリ族? 天空人 うっそー」(ぞ
「獣人でしょ、ああ、あれ魔人よー」(ぞ
「おおーありがたやー ヒト族亜人族オールスター大集合じゃ」(ぞ
「感動の再会のところ悪いんだけど、ネクロマンシーさんは?」(れ
「おらんよん」(ぞ
「は?」(れ
「ここいらは死んだら勝手に甦る。まあ、よみがえりたいやつだけじゃが」(ぞ1
「腐らないんだよねー 臭くないっしょ 」(ぞ2
「居心地いー町だからねー この町で生きて死んだもんも、よそからこの町に来て死んだもんもお構いなしじゃー」(ぞ3
お構いナシ 新しいですね(る
構ってナシ...(め
メイさん、なんかいまいちですねー(ら
かまって、ナシ… おねだりですね(る
ちがうわよ!(め
思いっきり否定したねー(き
「不思議な土地なのね」(れ
「なんてとこなの」(え
「おや、知らんかったんえ? アリハラじゃ ボダーゲン大陸有数の宿場防衛都市ですえ」(ぞ
なんかことばがめちゃくちゃだな(な
やっぱりそう思う? 過去世の記憶とかも混じるのかな(え
「アリハラ…そっか。ここが」(き
「しってるの?」(れ
「ううん なんか聞いたことがあるよーな気がしただけ。ハチ?」(き
「故郷がある大陸?」(え
「うん(泣)」(は
「えっと、それじゃあそろそろ宿に案内お願いできる?」(れ
「あああああああああ~~~~ こりゃこりゃまたまたたいへんたいへんたいへんたいへん...」(ぞ
「わかったから早くいこ」(き
失礼を、とか言おうとしてたんじゃないの?(れ
いーわよべつに。いつまで大変が続くかわかんないじゃん(き
そりゃそーだね(え
「あ、獣人のべっぴんさん、樽、持とーか?」(ぞ
「持てる? ゾンビでもつぶれたらつらいわよ」(れ
「あ、そーだったー ごっめーん」(ぞ
けっこーきさくで気立てがいいんだな(な
驚きですー(ら
わりと怪力を持ってるってゆーゾンビもいた気がするが(な
いなくはないけど、基本、腐ってるから荷物は無理よ(れ
「タルさー、ポシェットに入れちゃってもいーんじゃない?」(き
「あ、…いいのよ!」(れ
…すっかり忘れてたね(え
いいの!(れ
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次回「第4話-2 宿屋・あかうず」(め
今日は小咄ナシですかー?(ら
たまにはいいわよ(め
かまってなし(み
やめてよ///(め
くすくす^^(れ