第3話-1 お食事処-1 カンパイ!
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女だけど魔精霊の呪いを受けていて、羽がない。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
▼居酒屋料理店:お食事処『あらくれや』
「いらっしゃーい」(店主)
好奇の視線が集まる。だが、排他的ではない。
てゆーより集まって来たいってゆー、わくわく感がすごいよ(き
そーでしょーね ふ(れ
やっぱりお着替えしませんかー?(ら
そのほうがいいわね。にこ(ま
これ以上目立ってどうするのよ(め
目があっただけで堰が切れたようにどっと囲まれるよー(り
痛くない程度の拒絶のオーラと近寄りがたい高貴なオーラ、なにより巨大モンスターを倒した化け物というおそれの意識。その辺が絶妙にカベを作っているという感じだろうか。
ハチ、リム、メイ…優しいカベ、
レンダ、キラ、ルルア、ミノ…世慣れた、他者の視線や好奇心を扱い慣れたカベ。
マチ、ラウラ、エリラはやや自分たちの好奇心が勝っているようだが、ほかのメンバーのシールド意識がこの三人の好奇心の吸引効果を相殺、軽減している感じだな。
いえ、ラウラ達も、田舎から出てきたばかりのような、隙だらけのお子様とは次元が違います(る
ひとりでこの町の1つくらい簡単に壊滅させられる力を持っているもの。わかんないなりにも怖いはずよ(れ
お菓子の装いの猛獣グループ(み
まー、そーでなくても、これだけの美人が揃そろってりゃ、おいそれと声をかけられるような奴はめったにいないよ(き
「おやー、ウワサの美女パーティご一行ですなー どーぞ奥へ」
さすがに店の主人はあっさりと声をかけてくるな(な
あたりまえだよ(え
10名クラスの利用者が多いのか、大人数用のテーブルとイスがある一角に通された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「とりあえず、お勧めの飲み物を。あとはコース、おまかせで。…みんな、いい?」(れ
「そだねー、あと個人的な希望は各個で。ってことで、オヤジさん、よろしくー」(き
「あいよー」(店主
「お水もねー」(え
各自で、ってゆーところが何気なく各個で、とゆーのが戦闘の日々の名残だな(な
そうね(笑)(れ
長方形のテーブル。タテに3人、ヨコに2人という感じでイスが並べてある。
なんとなく3人がけの真ん中にエリラ、その両脇にハチとミノ。右回りで、レンダ、キラ。エリラ達の向かいにルルア、メイ、マチが並ぶ。レンダとキラの向かいにリムとラウラがいるっていう配置だ。
エリラの真向かいにじんどって、ルルアが目の前にすわった。その両隣のメイとマチ。あたりまえのチュニック姿っつー装いでも、美人が並ぶとこれはまた壮観だ。テーブルを前に、となっただけで、普通におしゃべりしている姿すら不思議とどうにも新鮮に映る。
右手にはリムとラウラ、左にレンダとキラ…うーん。どっちを見ても華があるなー。これがあっちのカラフルな装いだったら仮装パーティと言うより、王宮でも十分目立ちまくるんじゃないだろうか。
なんかもー、なにげにのろけまくってんねー(え
ほめてくれているのです(る
悪い気はしないものね(め
やっぱりお着替えしましょーよー^^(ら
酔ったごろつき5~6人が、おきまりの感じで近づいてこようする気配がした。おかしな空気の揺らぎ方はすぐわかる。
美女達の20コの目がいっせいに光った。異様というか、凶悪というか。ま、遠慮なしの拒絶と殺意の波動が一瞬だけほとばしる。
ガタイのでかい、屈強そうなオトコ3人がその場で物も言わずに泡を吹いてひっくり返り、2人が腰を抜かし、一人が金縛りにあったように動けなくなった。
恐怖で立ったまま失神ってやつー?(え
だあな(な
他のお客に影響が及ばないようにするのって、めんどー(み
ミノはそのくらいで十分よ(れ
かしゃん っとそばにあった花びんが砕けた
誰かなー(き
しらんぷり(み
あはは(汗)(は
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はいー、先ずお飲み物ですー」(店主)
「ありがとー」(え
「あのおにーさんたちは?」(れ
「さー 悪いもんでも食べたんじゃないですかねー」(店主)
「おい、ここの店」(み
「ああ、ウチの店に来る前に」(店主)
「なるほど」(み
「誰かそーじやさん呼んできとくれ」(店主)
「そーじやさん?」(ま
ほどなく、こぎれいなゾンビが数人やってくる
「ああ、それ、かたづけといてくれ」(店主)
「がってんー あいあい まいどー」
「ありゃ花びんも割れてら おーい、こいつも頼むー」(店主)
「へーい」
「ふーん この町、あんなのもいるんだ」(き
「わりと良くあることなのかな~? 誰も騒がないやー」(え
「わーゾンビさんだー^^」(は
「ああ、古い町ですからねー いろんな種族の方がいますし、きますよー ま、ごゆっくりー」(店主)
「ありがとう」(め
「(ひそ)ここだけの話、おじょーさんがたみたいなべっぴんさんのご一行ははじめてですがね」(店主)
「そーお? ありがとう。サービスしてね ステキなおじさま♡(ウインク)」(れ
「へへへそりゃもー」 (店主)
慣れたもんだねー(え(き
そこー、おっぱい出さないでいーから(え
まだ出してない(み
私たちは胸もとを整える仕草をしただけです(る
あ、おっぱいがこぼ...(ま
やめなさい(め
あのゾンビ、アレどこに持ってくんだろー(な
食うんじゃない?(み
えー、そりゃあんまりでしょー?(え
あとで聞いてみましょ(笑)(れ
ほんとはここで、ナマゾンビを見た感慨と衝撃を語りたいところだが、展開のテンポを大事にしたいので泣く泣く差し控える。ゾンビだぞ、ほんとに見た目死体だぞ。まじであれが動いてんだぞ うおおおーー(な
はいはい(れ(え
よかったよかった(き(み
確かに珍しーよねー^^(は(り
ですよねー(ら
メイはちょっとショック?(ま
え、ええ、…ま、まあ…ι(め
^^(る
そうこうしながら、全員に好みのドリンクが行き渡る。
「じゃあ、みんなー!お待たせしましたー! っかんぱーい!!!!!!」(え
「いえーい! かんぱーい! かんぱーい^^」(全員
竜からの脱出に-!(ら
みんなの無事にー(り
ごはんとお酒にー(は
皆さんの笑顔に(る
みんな、ありがとう(れ
だね(き
未来に(め
今に(み
あたしは…そうね、過去にも(ま
...皆に…(な
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「へーいお料理、おまちどーさまでーす」(店主)
机の上に料理が山のように並ぶ。スープ サラダ 焼き肉 焼き魚 煮魚 スパイス、ソースいろいろ。
いわゆるサバイバル...あっちでの食事はそれなりにうまかった。しかし存分に手間ひまをかけて、プロの料理人に調理された料理となると、これはまた話は別だ
ああー! 座ってるだけで出て来るごはん!(え
調理のバリエーションも焼いてあぶって煮て煮込んで…(め
調味料も…すごい種類...(れ
一口で、もうみんな我を忘れて料理に夢中になった。
あっちの世界にいた頃は、多少自炊はしていたが…コンビニやスーパーの総菜がせいぜい。こんな料理屋の飯は一体いつ以来だ…。それが、異世界たーな…(な
ナシくん、時々代わってあげるから、好きなもん食べなよー(え
ありがとう(な
パンみたいなもの、リゾットみたいなもの、スパみたいなもの…肉に魚の一品料理に煮物…
味があるな うまいなー....(泣)(な
あたりまえだよ(泣(笑)(え
「んーーー! やっぱりおいしー!」(き
「ほんとね」(め
「しあわせだわ」(れ
「あーん! どんどん食べられちゃうー!!」(は
「こっちのサラダもドレッシングがすごくおいしーですー」(ら
「これ香ばしさがステキ」(ま
「なんてゆースープだ うまい」(み
「これはじめて食べたけどすごくおいしーねー」(り
「このワンタン餃子みたいなものが…故郷でよく食べたものに似ています」(る
なんかビーフンみたいなものまで…めちゃくちゃだな(な
おいしくない?(え
おいしい!(な
▼厨房さんと配膳さん
「あのコ達泣きながら食べてるねー」(かみさん
「でもおいしそーに食べてくれてるから作り甲斐があるよ」
「たぶん、旅、旅、旅で、ろくなもんを食ってなかったんだろうねえ」
「それにしてもあんなメンツ初めてだなあ」(店主
「一体どこをどんな旅してきたんだろうねえ」
「んなことより次だ そろそろいいかー?」(店主
「あー、デザートがキター!」(え
フルーツにプリンやケーキみたいなものまである。酒飲みばかりの店でもないということか
お酒は好きだけど甘い物も好きだよー(は
私もどちらもいけます(る
「おじさーん、辛口のお酒あるー?」(き
「わたし、この甘いのおかわりお願い」(れ
「ジュースくださーい」(ら
「へーい お待ちをー!」(店主
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼しばしの歓談タイム…に突入かな
「マチとこの町に入ってさ-、あちこちうろうろしてたんだけどー」(え
このマチとこの町に入って...逆さにしても同じだねー(は
ハチ、逆さになってない(み
酔っちゃったのね(れ
マチは入ってくるものです(る
え? マチには入るもんじゃないの?(め
マチからでることも..(る
マチに出されることもあるわ...(め
メイはマチのことを知り尽くしていますね(る
そういうルルアこそ相当ね。さすがだわ(め
誰よ、ハメはずしてるのは竜の中にいる時だけっていってたの(れ
出てきてもぜんぜん変わらないねー(き
むしろ悪化している(み
「えりらー、何の話~」(り
「ん? あー、そーだった! もーすっかりどっかいっちゃってたー」(え
真向かいで親しげに、きれいな乙女たちが涼しい顔してなにげに猥談か...(な
うれしーい? なしー(ほろ酔(き
なにげにひくかも(な
たすー!^^(は
かけるー!^^(り
わるですーー!^^(ら
もいちどかんぱーい!(は(り(ら
いーもんだねー^^(き
そうね^^(れ
わたしらも(み
と、さりげなくグラスを差し出すミノ。
よ♡(き
ん♪(れ
こっちでもグラスを合わせる音がする。
「露天商街みたいなとこがあってさー」(え
「あー、ゲテもの食材とかペット屋さんとかあったねー」(き
「私新しい腕輪買っちゃったわ」(れ
「あー、すてきですー!」(ら
「いーないーな、どこで買ったのー?」(は
「あとにしろ」(み
さすがにすごいな。この人数だと脱線ぶりが…(な
いやー、まー前からこんなもんだと思うけどねー(え
「うん。そりゃー、魔族だねー」(き
「まだ何も話してないんだけど、そーかな、やっぱり… てか、アレが魔族? まぞくー? そ、そーなの? そーだったのかな......えー?」(え
「キラ、なんでわかったの?」(れ
「いやー、いきなりありえないよーなことをいって度肝を抜いた方が、みんな聞くんじゃないかなと思って」(き
「ねーねー、何の話ー?」(は
「うん。いきなり呼び止められたんだ」(え
と、その前に……ねー、話し声とかが外に漏れないようにする結界、誰か作れる-?(え
傍受結界?(き
できるんだ!?(え
ムリ~(き
ナシと何とかしろ(み
そか… ナシくん、なんかなーい?(え
んだなー....。基本、音が伝わらねーよーにする… といって、真空のカベなんか張り巡らしたら、料理運んでくる時にひっかかるとカマイタチで全身バラバラになったりして(な
だめじゃないですかー(ら
念話でいいんじゃないのー(り
あ、そうね(れ
あ、そか(え
そか(み
灯台もと暗しですね(る
念話の盗聴なんてないの?(ま
ミノちゃんが得意ー!(は
それこそ、エリラの思考遮蔽とナシの「いないふり」を増幅して私らを包め(み
はあ? そんなことやったことも聞いたこともないよー。でもま、いっか。いくよ、ナシくん(え
へーい(な
でたでた♡(は
やっぱりいーもんですねー(ら
変なもんがウケるわね。気持ちはわかるけど(れ
だね 不思議ってゆーか、おもしろいよ♪(き
空間…四方を…というよりも、地下も含めて全員を球で包むイメージ。一瞬、CGの波紋エフェクトのように空気が揺れた。その、区切った空間の狭間のところで1匹のガが、何かに引っかかったように不思議な様相で羽ばたいている
「あたしが!」(り
レンダが刀を、ミノが指弾を撃つのをいち早くリムが静止して、ふっと息を飛ばす。凍りついたガが落ちてくる。
やね。盗聴ね(れ
屋根ー? 屋根にいるのー?(は
あっちゃー 魔族モロじゃん こーゆーの使うのって(き
邪精霊とか…そっち系ってこともありうる(み
うわー、竜の次はそっちですかー?(ら
エリラ、これ、ミニサイズの空間障壁に閉じ込めて、どっかしまっといて(き
えーあたしが持つのー? やだよー(え
爆発したり呪われたりしないか?(な
あり得ない話じゃないわね(れ
そーゆーのはつるつる防御のキラの方が適役じゃないかしら(め
とりあえず念話障壁、外部からの魔法干渉防御を。あと、それ(ガ)にはレンダの神経麻痺針あたりも効果的かと(る
わかったよー。なしく~~ん(え
へーへー
キラ、悪いけどお願い(り
はいはい リムにお願いされちゃー断れないよ^^(き
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うひょー 念話を遮断しおったー とんでもない娘じゃのー
ありえんな ただの魔導師どころじゃにーにゃ
どあほ ありゃもう超高級レア魔導師や ヒト族のレベルやないで
だてに竜気の香りをまとっとったわけじゃないよーだのお
異界もんだべ
んだな こんビねーそんちゃ
さて、ワシら何人か当ててみ
だれにものゆーとんじゃい自分
とゆー、どっかの思念が舌を巻いていたのは、俺たちのあずかり知らぬところでのお話。
ともあれ、エリラは町に入ってからの話をはじめた。
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次回「お食事処-2 オジバ」(え
なんのことー?(は
回想だってー(り
町で会ったの、ってゆーお話よ。魔族に(ま
オジバねえ(れ
オジバ姉…そうだったのかもしれない…(え
ウソだね(き
ナシが無反応です(る
ともかく、もーちょっとお食事処でくつろぎまーす!(ら
くつろぎまーす!///♪(は
くつろぎまーす!!^^(り
カンパーイ!!!(は(ら(り