第16話-11日目 それぞれの日常。そして...
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女。魔精霊の呪いで羽がなかったが、エリラ達の尽力で半分羽を取り戻す。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
テッカ(て :秘書メガネ。アリハラの防衛隊員。
つや消し黒髪のショートヘアー、瞳はブルー。目は細めだが理知的タイプのメガネっこ 着やせしている
一応魔導師
トロ(と :丸めがね。ピラーサミヤ王国騎士。
髪の毛のボリュームたっぷりのつやつや、でかい三つ編み(ゆるミツ)。目はたれ目系のかわいコちゃんふう、瞳は茶色。いい体をしている(笑)
一応テイマー。場やものの気を読む。
▼特殊用語
ライブラリ…ナシの記憶層。アニメ、ゲーム、マンガ、その他、片寄った人類文明・文化の知識や記憶がごっちゃになっている。仲間からは全部ひとまとめに「おたく知識」「おたくライブラリ」として認識されている。
● ボダーゲン大陸
エリラ達が降り立った大陸。
ハチの故郷がある。
・アリハラ(都市名)
北西に位置する防衛交易都市。エリラ達の拠点になる。
夜間は人なつこいゾンビ達が徘徊する。
防衛隊がある。
・アンキ(アリハラの女戦士)
アリハラの防衛隊隊長。魔獣狩り等の通り名を持つ。
▼道場 ビリ竹を手にしたキラ、リム、レンダで乱取りの真っ最中。
低い体制で突進していくリム。一瞬で方向を変えたと思うと、上から打ち込んでくる。
それと同時に、キラが斜め上からの袈裟斬りから切っ先を返すと、太ももあたりの高さを真横に払う。言葉にするとたどたどしいが、実際あきれるくらいスムーズに、優雅な動きで非常識な太刀筋が流れている。
それを二刀流でなんなくさばきながらリムの顔のすぐ脇や、キラの首筋に太刀筋がせまる。
「うひょー やばいやばい」(き
「あっぶなー」(り
「乱取りってゆーのに、二人がかりでくるんですもの。まあ、それはそれでいい練習だけど」(れ
「ねー、空気集めて撃ってもいい?」(き
「かみなりつかってもいい?」(り
「それやったら道場が壊れちゃうじゃない」(れ
「よけなきゃいーんだよー」(り
「ねー、外でやろーよ。あっちの草原とかー」(き
「そーね その方がいいかも じゃあ、あたしも6本出して投げるわよ」(れ
「ビリ竹でしょ? そーこなくっちゃ」(き
「これ、けっこーびりってくるねー ふつーのひとだいじょーぶかなー」(り
「簡単に防具みたいのはあってもいーかもねー」(き
「ありがとう 参考になるわ」(れ
「やってるな」(み
「あらミノ」(れ
「ルルアの家財運んだ。ヒマになった」(み
ミノ、艶笑コントの練習を。ベッドが入りましたので(る
「だってよ?」(き
「…じゃましたな」(み
「がんばってねー」(り
この藪医者め(み
あはーーーん 許してください あう~~(る
ごめんですめば防衛隊はいらない(み
ああ~~~~~ ですから あ~~(る
ほかに言うことはないのか(み
やめて やめてえええ~~ あん あん あん(る
「バカだねありゃ」(き
「ただのエロショーじゃない?」(れ
「てれほんなんとかとかラジオなんとかでもいけるんじゃないかなー」(り
「何それ」(れ
「なしのライブラリー」(り
。。。。。。。。。。。
▼エリラの実験室 テッカとエリラ。
おおおー、とうとうあたしの実験室だー(え
仕事部屋ってヤダっていってたじゃん(な
「で、魔法石作ってみたんだってー?」(え
「裏山のがけ際に結構魔石が落ちていて。ゴミクラスのものばかりなんですが、それなら惜しくないかと思って…」(て
「ふむふむ…火1に土2 空1と風1 水2と…あれ? 珍しい闇…でも1かー」(え
「今まででしたら、実用性がないという理由でスルーしていたのですが、だったらいっそ、属性無視して思いつくイメージを入れてみようかって…」(て
「で、どんな感じー?」(え
「使ってみてください」(て
お、なにげにうずうずしてる(な
だね。どれどれ…(え
しゅん、という感じで、空間にコップみたいのが現れる
「何これ…創造魔法?」(え
「火1に土2なので、じゃあ焼き物かな って思って。今までなら、攻撃か防御、現象を生むか、働きかけることしか考えなかったのですが… まさか創造ができてしまうなんて想像もしてなくて」(て
「…うちのメンバーがいたらたたみかけるところだねー」(え
「は?」(て
「いや これはおどろいたねー テッカ、無属性あったんじゃない?」(え
「そんなはずは …そういえば、エリラさんに会うまで、無属性という概念はありませんでした」(て
「すごいじゃない! すごいよテッカー! うわー これはすごいやー」(え
「じゃあ、これに最初から陶器の…お皿とかのイメージで魔力を注ぐと…あ、できた!」(え
不格好ながら陶器の皿が現れる
「こりゃーすごい! おもしろーい!」
ビジョンを明確にしたらもっときっちりしたモンが出るんじゃねーか?(な
だねー、えっと(え
「じゃあ…」(え
「あ、あのー、こっちのも見て下さい」
「あ、まだあるんだー! 空1と風1の魔石かー。これは何かなー?」(え
と魔力を注いでみる
「香り? なんかそよがなかった?」(え
「はあ どっちも空間系なので、香水みたいなイメージを…」
「そしたら香水みたいな香りが発現したわけかー 香りの創造… なるほどー...考えもしなかった」(え
なんか半分恐縮しながら、なんかすごく嬉しそうにしているテッカ
「えっとー、これは水2と闇1 か……… (魔力注入) え? 井戸?」
空中に、石を組んだ短い土管のような、直感してそんな気がするものが現れる
「これは、こうやって横にして注ぐイメージにするとコントロールができまして…」(て
さっき作ったいびつなカップに水が注がれる。
「うわー、水が…! ひゃーー うそーーーー!」(え
「水と闇なので、なんとなく、の井戸のイメージだったのですが、まさか水が出るなんて..」
と、控えめに説明しているがなんか嬉しくって仕方がないような、わくわく感が伝わってくる。
「いろいろな意味で実用性に乏しいというか、誰にでもできるものなのかとか、戦闘用には使えないとか、こんなことやっても、意味がない気もするんですが...」(て
「でも、楽しかったでしょ?」(え
「え、ええ はい」(て
「さいこーじゃん!」(え
「え?」(て
「さいこーだよー! こんなの見たことないもん すごく楽しい! やっぱ、魔法ってこーゆーものだよねー! なんか目的とか意味とかに縛られてて、すっかりこーゆーの忘れてたー! ありがとーテッカー!」(え
「エリラさん…」(て
テッカの両手をとって、ぴょんぴょん跳ねてはしゃぐエリラ。
あっけにとられながら、でも、テッカの目に涙が浮かぶ。
目的、意味… いつのまにか、この世には、生きることには、それしかないと思い込んでいた。
目的も意味も、なくていい… すっかり忘れていた思い。ずっと何かに縛り付けられていたような緊張感が、すーーっと溶けていくような…
心が軽くなる
もうずっと忘れていたような、そんな、思いきり息がすってはけるような「今」が、なんか信じられないような思いとともに、心の底から不思議な感動と嬉しいような思いが沸き上がってくる。
えりらさん、ありがとうございます!(て
思わず抱きついてくるテッカ。
純粋に、いいシーンだ。残念だが、さすがにこれは自粛する
おっぱいの感触ですね(る
いいから!(れ
ものを無から生み出す創造の魔法石。おたく世界じゃ、魔法といったらむしろそっちの方が元々主流だったかもしれない。
ランプやイスを生み出したり、ほうきやハタキが踊ったり。なまじ、俺のそういう知識をのぞきすぎたせいか、発想がどんどん硬直化していたのかもしれない。知のネガティブな側面、文字通り呪縛になっちまってるな。
善し悪しは何だってあるってー(え
「ねーねーほかには?」(え
「昨日はここまでやってみたところで、お魚修行に呼ばれて」(て
「あ、そーか じゃ、今日は何やってみよーかー?」(え
「なんか属性の組み合わせで、思いつくものが変わりません?」(て
「そーなんだよねー なんかわくわくするねー!」(え
「ちび妖精もどきとかって召還できるかなー?」(え
「え? フェアっちですか? どーでしょー」(て
「あ、そっちではフェアッちっていうんだ。あたしのとこじゃちび妖精もどきって言ってたー。15㎝くらいで、羽があって、妖精族のミニチュアみたいなヤツ」(え
「そー、それです。あたしも、話や絵で見ただけで、あったことないんです。トロなら、もしかしたら見たことあるかもしれません」(て
「そーなんだ! でも、万一召還できちゃったら、迷惑じゃないかなー? 拉致にならない?」(え
「そ、そーですね…そこまで思い至りませんでした」(て
これはコレでなんかものすごくナマファンタジーっぽくて、聞いててわくわくするな。
しかし、さっきのアレを放置するわけにはいかない。もういいかな。いいよな。
テッカは、いいおっぱいでした。 ルルアとも、キラとも、レンダともミノとも違う
服の上からでも、こんなに柔らかな感触。あたたかくて、やすらぐ。
鍛えられた防衛隊員でも、やはりしなやかなんだな。女の子の体って。抱擁シーンというのも、ここまで意識して描いていなかったかもしれない。いや、テクニック的には意識していても、こういう柔らかさやあたたかさを、絵にするというのは無謀って気がする。が…うーん、エリラが寝たらこの感覚、やはり描いてみたい
一番ムダに時を浪費してるのがここにいたか。…感動わすれちゃやだよ(え
はい。…そうだな… それができりゃ、エロでなくて芸術なんだが…(な
エリラ、ちょっといい? 大至急来て。トロの伝書トカゲが至急の知らせを持ってきたみたいなの(め
至急の? わかった。すぐいくー(え
えっと、やな気配を感じたとか、あたしに用事があったの思い出した、とかテッカには言いつくろって(み
わかったー (え
「トロって、ふぇあっちに会ったことあるのかな? ちょっと聞きに行かない? テッカが言ったっていうのは黙ってるから」(え
「あ、はい。もし会ってたら、面白いです」(て
^^^^^^^^^^^^^^^^
▼外のガーデン
「メイー! トロー」(え
「あ、エリラ、いいところに! 今トロのところに知らせが入ったみたいで」(め
「どーしたの?」(え
みんな役者だよなー(な
大変なんだから(め
でもうまくなったねー、メイも(え
「王都に魔物の群れが近づいてる。この子、無理して飛んできて…」(と
と、苦しそうにしているトビトカゲをそっと手で包む
「ヒールかけていい?」(え
「え? き、効くの?」(と
「わかんない。でも、ほっとけないよ。いい?」(え
「わかった お願い。....します」(と
ナシくん!(え
ああ(な
「ヒール!」(え
トビトカゲを乗せたトロの両手ごと、優しい光に包まれる
苦しそうにあえいでいたトカゲが、静かになり、そしてすっと目を開ける。不思議そうに辺りを見回し、すすすすすっとトロの腕を駆け上って肩に止まった。トロのほおにすりすりしている。
「トビイチー!(泣)」(と
トロが嬉しそうに叫ぶ
「よかった」(え
効いたみたい(え
ああ ...わかりやすい名だな(な
「やっぱりもう、この仕事辞める。トビイチや、魔物達に無理させたくない」(と
「えっと、この仕事って言うのは、騎士? うち?」(め
「騎士」(と
「そだね。テイマーは希少で貴重だと思うけど、トロ、やさしすぎるよ」え
「お仕事として、割り切れないのはおとなじゃない」(と
「そんな大人はクソだぜ」(な
「だれ? いまの 端切れさん?」(と
「同意見」(え
「あたしもそう思う」(め
「トロはトロでいーんだよ! うちにおいで。このまま!」(え
「エリラさん…メイ..さん」(と
「賛成だよ」(て
「てっか…」(と
「...都に魔物の群れが近づいてるって?」(て
「昨日の段階で、到着まであと2日くらいだろうって」(と
「あと2日…て昨日? 王都からここまで500キロはあるでしょ? その子のスピードじゃ2日半はかかるはずじゃ…」(て
「だから…死んじゃうところだった(涙)」(と
「いい子だね… もう...大事にしてやんなよ(涙)」(え
「エリラ、ありがとう… ね、トビイチ…」(と
「魔物の大群か。大きさとか、数は?」(え
「すごく大きいのがたくさん、ふつうのがとてもたくさん」(と
「なるほど」(え
さて、どーしよ。ほっとくわけにはいかないね(え
みんな、聞こえてた?(め
いくんでしょー(は
だよねー でも、500キロじゃー、正攻法では間に合わないねー(き
ルルアに頼むしかないけど。トロ、イメージ共有できるかしら(れ
この際だもん。もう、二人に念話ネックレスだねー(り
もーですかー?(ら
不安要素はありますが、それしかないと思います(る
だな(み
戦力になるかしら(ま
むしろ、窓口だな。まずは傭兵を連れてきた。敵を殲滅した。俺たちは消える…あ、死んだことにしよう(な
すぐばれるわよ(れ
えっと、じゃー、とにかくすぐ戻るねー(は
じゃあ、あたしたちも。メイ、お茶の準備お願いできる? お菓子買って帰るわ(れ
わかったわ(め
それじゃ、あとで。みんなよろしくー!(え
「テッカ、トロ。あたし達は王都の防衛に力を貸す。で、ふたりは..」(え
「行きます」(て
「行く」(と
「だと思った。でも、もうひとつ、後戻りできないよ? 覚悟してね」(え
「はい」(と(て
「転移ですね」(て
「それだけじゃないから」(え
「ちょっと珍しいものばかり目にすることになるぜ」(な
「は?」(て
「今の...」(と
「そういうこと。これは、あたしの中のもう一人の仲間。なしくん」(え
「よろしくな。ま、何度かツラぁだしたけどな」(な
ホントにバカおたくねー(め
だねー(き
でも久しぶりのノリね(れ
やっぱり恥ずかしいです(る
「芸人」(と
「石なら用意あるわよ」(め
「け、結構です」(て
_____________________
次回「異変」(は
おお、ハチがシリアスに決めるとカッコいいな(み
そおー? ありがとー^^(は
あら、「作戦会議」じゃないの?(め
ナシデビュー(み
それはじめると終わんなくなるから(き
なんのことですかー?(ら
次を読め(み




