第2話-2 町長と防衛隊長
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女だけど魔精霊の呪いを受けていて、羽がない。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
▼広場にて
「あー、キミたちかね、あの巨大な魔物を退治してくれたのは」
「あ、えっとー..」(は
年の頃40代半ばくらいだろうか。見るからにフツーのおっさんが声をかけてきた。
ひざ下まである地味な色のチュニック。ただ、胸もとにちょっと凝ったデザインの金属製のペンダントを下げている。高価そうではないが、古いもののようだ。
「私はこの町の町長なんだが、戦士と冒険者と魔導師が束になってもかなわないってことで、この町ももー終わりかーって思ってったとこだったんだが」(おっさん/町長)
軽いな(み
明るいわ^^(め
見た目や口ぶりからは、とても町長には思えない。アレは町長を語ったニセモノだ、とあとで恰幅のいいギャングのボスが出てきて私が本物の町長ですじゃ とゆー展開になっても笑えるくらい、普通の市民、町人っぽい。ただ、笑顔や目の陽気な輝きに、どこかまなざしが深いというのか。見ようによっては、あくまで一般人から浮かないように…そんな配慮が身についているようにも思える。こーゆーのが、市井に溶け込むっつーんだろうか。
考え過ぎじゃない?(え
間違ってはいないわね(れ
軽いけど、裏は重いよ(り
「町の防衛隊のみんなから賞賛と礼の品が届いたんで、あとで届けさせよう。どこに泊まりなさるね?」(町長)
「あ、アカペラだっけ?」(え
「アカウズよ」(れ
「そうかあ。わかった。応援に頼んだ騎士様達も来れなくなってねー。南東の草原にバケモノが出たってウワサもあって途方に暮れてたんだよ」(町長)
アレね(れ
やっぱりー(ら
うるさい(み
「まあ、ゆっくりしていってくれー… それにしても珍しいとりあわせというか…だな。はじめて見る種族もおるの…」(町長)
「あんた、客人に失礼なこといってんじゃないよ。まあ、のんびりしていっとくれー この町は温泉が出るし、ゆっくりしとくれ」(おばさん)
「奥様ですか? わざわざどうもありがとうございます」(れ
おっさんのすぐ後ろから、小柄だが精悍な、しかし陽気な雰囲気のおばちゃんが出てきた。こちらはベージュ系のひざ丈チュニック、腕と脚に布を巻いて、何気ない武闘家ふう印象だ。身のこなし、動きが美しくムダがない。
「まー、なりゆきで副町長兼防衛隊長やってんだけどねー あはははは。いやー…あんたらただもんじゃないどころか、…一体どっからきなすったね」(おばさん/隊長)
「おまえこそ失礼じゃないか いきなり」(町長)
「あ、いや、よかったらうちの防衛隊に一人欲しいくらいだよーってついねー。良かったら考えといておくれ。
いや、重ねて失礼いたしました。それではまた」(隊長)
礼をする姿はすごく堂に入っている。コトバと態度の明るさのわりに、心底からの礼と感謝の思いが伝わってくる。あっちで仰々しいくそ権力者どもの絵ヅラばっかり見ていた身としては、いわゆる責任者の本物の誠意って、ほんとにこうあって欲しいという、お手本のような人物だ。
ずいぶん高評価ね(れ
ナシの世界は、よっぽどろくでもないお偉いさんばかりなんだろう(み
でも、気持ちがいいよ。この人達(は
「嬢ちゃんちょっといいかい?」(隊長)
と、奥方が振り返りざまにナイフを飛ばした。一気に5本。距離は2mと離れていない
ミノ、キラ、ハチがこともなげに指ではさんで受け止め、レンダが抜き打ちで2本弾き落とした。一瞬で納刀している。
エリラの目の前で炎が燃え上がって6本目が溶け落ちる。ほとんど蒸発したようだが(笑)
「失礼..」(隊長
といいながら、目を丸くしている。予想通りをかるく上回ったようだ。
「...その力があったら、軍が束になっても赤子同然だね。それも、そのレベルの魔導師までいたとはねー。うちの腕自慢達がちょっかいだそうとしていたんだけどね、しゃれにならないって伝えておくさね。非礼をわびるよ。それじゃ」(隊長)
と、また深々と一礼して去っていこうとする。
「あの、ナイフおかえしします」(は
手早くナイフをかき集めて小走りに持っていくハチ
「ああ、わざわざすまないね。ワビにもならないけど、そいつは持ってっておくれ」(隊長)
「トレーサーの魔法つき。もらうのはいいが、あたし達の行き先を知ってどうする?」(み
「触れただけで肌から浸透する麻痺毒も塗ってあったねー」(き
「こりゃあおそれいったね ついでにいうと触れても刺さってもバインドが発動するやつと、はじかれても相手に向かって飛ぶホーミングがかけてあるやつもあったんだけどね。一瞬で補助効果を消去って、あんたら何もんだい? そっちの溶かされちゃったヤツなんて、ありゃあ魔法防御無効のまじないつきで、あいつをどろどろに溶かす炎魔法なんて、あたしゃはじめて見たよ。いずれも対魔獣用の特注品さね」(隊長)
「お戯れにもほどがあるのでは?」(め
「イヤ失礼。そこまでネタがばれちゃしょうがない。せっかくだ...」(隊長)
と、予備動作、気配まったくなしの低い足払いを繰り出すが、散歩中にひょいっと水たまりを飛び越すようなムードでそれをかわすハチ。続く蹴りや突きもまったく表情も変えずにさばいている。動作の流れはかなり変則的で、蟷螂拳ぽいけど、細かいわりに優美だ。しかしハチはさほど下がりも防ぐ動作もほとんどなく全て避けている。あんなんみたことねーな。
「剛空流?…あんた、ラギンのとこのもんかい? 師匠の名は?」(隊長)
「ぺぺさんです^^」(は
「ぺぺの弟子かい! そりゃあまいった。やつはあたしの兄弟子でね ...あそこのお嬢ちゃん、1年前に竜に食われて死んだって聞いてたけど… いや、重ねての無礼をわびるよ。なんか聞きたいことが山ほどできちまったけど… 無礼非礼をこんだけやっちまった以上、これ以上あんたらが私につきあう理由はないね。いや、いいモンたくさん見せてもらったよ。ありがとう。すまなかったね」(隊長)
「えっとー、これは?」(は
まだナイフ持ったまま(笑)
「そっちの魔導師のお嬢ちゃん、あんたらにゃー必要ないレベルかも知れないけど、良かったらもらっといてくれ」(隊長)
「そー? じゃあ魔法武器の参考にするねー。ありがとー」(え
「あ、おねーさん、お名前を」(な
と、向こうを向いたところで声をかける。
「ん? 言葉を知ってるヤツがいるじゃないか。オトコだったらいーたらしになんだろーねー」(隊長)
ぷー くくくくく(全員 顔には出さず…だが隠しきれずにやついたり向こうを向いたり(笑)
「なんだ、魔導師のお嬢ちゃんだったのかい、うわさの腹話術は。あたしは魔獣狩りのアンキってんだよ。
また会おう おじょーちゃん達」(隊長/アンキ)
ナシくん、いきなりー(え
貴重な縁故ができたと思ったんで、いーと思った(な
ま、まー…確かに悪い人じゃなかったよね(え
ヒト族にしてはそこそこやるな(み
悪い感じはないわね。こっちの力量、信じてなきゃやれないわ。あんなえげつない攻撃(れ
見極めるだけたいしたもんだよ。もっとも、こっちの氷山の一角だけどねー きしし(き
「ハチさん、おつかれさまー」(ら
「なんか久しぶりに組み手の気分♡ なつかしかったなー」(は
「なんか、ここの防衛隊って国王軍にも一目置かれてるらしいわよ」(ま
「便利な地獄耳だな」(み
「ま、これでとーぶんムダにちょっかい出してくるのはいないわね」(れ
「とゆーふうに油断させるには十分のデモンストレーションともいえるわ」(め
「だね。でも、ここの人たち、こーゆーの慣れてるみたいだね」(き
「うん。空気も変わらない。いいとこだよー」(り
「だよねー^^」(は(ら
「たらし」(み
「ぷーくくく」「あーはっはっは」「やだそれー」「きゃっきゃ」(一同)
......ハチが食われたのが1年前って言ったな(な
ラギン家っていってた。ハチのフルネーム…(え
ぺぺさんの妹弟子かー なんかなつかしーなー(は
ここ、ハチの故郷のある大陸かしら?(め
さー。…わかんないけど...そうかも。でも、あんな大きな魔物の話は聞いたこともなかったよー(は
お腹がすきました。続きは、食事しながらでどうですか?(る
だねー お腹すいたねー(え
「あら? 荷物は?」(れ
「とりあえずポシェットに入れちゃいましたー。視線がなくなった瞬間に^^」(ら
「私も」(る
こっちでも結構役に立つもんだねー(え
荷車ごとかよ 手品みたいに思うヤツがいるんじゃね?(な
大丈夫よ 転移魔法とかって思うんじゃない?(ま
はい。あとで返しに行きましょう(る
それがいいわ(め
だねー♡(り
はあ。お店が開けそうね(れ
ホント(き
そうこうしながら、先にキラが目星をつけていた居酒屋料理店に向かう。
初めての土地、はじめの町だというのに、よく道を覚えているものだ。
キラとかリムとかはその辺すごいよねー。あ、ミノもだね(え
マチは耳、レンダは嗅覚でもおおよそわかんだろ?(な
ある程度だけど(ま
まね(れ
「わかんなくなるのはメイとかエリラですね」(る
まーねー(え
そーね(汗)(め
「わかんなくなっても別に困りませんよねー」(ら
「そーだよねー^^」(は
___________________
次回「お食事処」(め
お色気が足りません!(る
そお?(れ
ハチの立ち回りがあったじゃん(き
ナシ、ハチがジャンプした時にパンチラは?(る
...そっちより組み手の動きの美しさに気をとられていた(な
職務怠慢です。健康的な太ももの筋肉のうねり、チュニックの下で躍動する豊かな乳房、アレを見逃したのですか? なんということでしょう(る
おーげさだよー(え
あたしはハチのおっぱいのぼよんぼよんがおいしそうだなって見てたわよ(ま
ハチはそーゆーキャラじゃないからー(り
そーゆーキャラでないのに、というのがもえるのです!(る
力説しなくていーから(き
ナシくん、なんかいうことはあるかね(え
じゃあ、ルルアはお食事処で机の下にでも潜ってろ。そうすれば、おみ足観察し放題だ(な
足台にしてあげるわ(れ
蹴ってあげるわ(ま
踏んでやろう(み
ねー、まだお話ほとんど進んでないんだよー。はめはずすにはまだ早いよー (り
もっともね(れ
ルルアさんはもっともっとですねー(ら
モットーでしょ(め
……困りました///(る
赤くなるなよー(え