第13話-9日目-2 住み込み志願
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女。魔精霊の呪いで羽がなかったが、エリラ達の尽力で半分羽を取り戻す。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
テッカ(て :秘書メガネ。アリハラの防衛隊員。
つや消し黒髪のショートヘアー、瞳はブルー。目は細めだが理知的タイプのメガネっこ 着やせしている
一応魔導師
トロ(と :丸めがね。ピラーサミヤ王国騎士。
髪の毛のボリュームたっぷりのつやつや、でかい三つ編み(ゆるミツ)。目はたれ目系のかわいコちゃんふう、瞳は茶色。いい体をしている(笑)
一応テイマー。場やものの気を読む。
▼特殊用語
ライブラリ…ナシの記憶層。アニメ、ゲーム、マンガ、その他、片寄った人類文明・文化の知識や記憶がごっちゃになっている。仲間からは全部ひとまとめに「おたく知識」「おたくライブラリ」として認識されている。
● ボダーゲン大陸
エリラ達が降り立った大陸。
ハチの故郷がある。
・アリハラ(都市名)
北西に位置する防衛交易都市。エリラ達の拠点になる。
夜間は人なつこいゾンビ達が徘徊する。
防衛隊がある。
・アンキ(アリハラの女戦士)
アリハラの防衛隊隊長。魔獣狩り等の通り名を持つ。
▼お茶タイム
「あれ? ルルアは?」(え
「なんか医務室に置くベッドとか机とか、家財道具見てくるって」(め
「あ、それで出かけるところだったんだー 悪いことしちゃったな」(え
お気になさらず(る
「属性の基本法則を無視して著しく効果のある魔法石をつくり、さらにイメージで発動する魔法石……私、今日は魔法の奇跡を目の当たりにしました」(て
「おーげさだよー」(え
「私もそう思う…思います。魔法石、初めて使えた」(と
「弟子に...て思ってましたけど、これはもう、天賦のものですね...でも、やはりその、知識や常識にとらわれない発想と実行力、あこがれます」(て
「私も。学ぶ...やってみること...」(と
「あたしたちの仲間のこと、あんまりまだちゃんと紹介していないけど、みんなすごいじゃない。でもね、エリラのそういうところはみんなも一目置いているわ」(め
「ちょっとメイー、やめてよーι」(え
「明日お休みの話は?」(め
「テッカには言ったけど、トロ、悪いけど明日はお休みね」(え
「ん 聞いた」(と
「そか いきなりでごめんねー」(え
「防犯魔法…魔法石できる?」(と
「え?」(え
「売れると思う」(と
「防犯魔法…あ、何かすったりとろうとしたら、びりっときて下着が落ちるやつねー」(え
「服が消えてもいい」(と
「なかなかスジがいいじゃない」(め
「ほめるところじゃないっしょー(え
「バインド...その場で動けなくなる方が実用的だと思いますけど」(て
「そーゆー案も出たんだけどねー、なしく...なし崩し的になんかパンツが落ちるてゆーか、はけなくなっちゃう効果が入っちゃって..」(え
「面白い方がいいじゃない。テッカは、すろうとしたスリがどうなったら面白いと思う?」(め
「面白い?……犯罪者や、犯罪を犯そうとする人間にそういう発想、考えたこともありません」(て
「誰もが最初から悪人じゃないべ やむにやまれぬだってあるぜ」(な
「! い、今のって、エリラさんの端切れさん」(て
「まだいた」(と
「罪や悪を憎む気持ちっていいけどさ、罪を重ねてきてたってさ、もっと罪を重ねる前にやめられた方がいいんじゃない? って話だよー 出来心だってあるんだよー」(え
「か、髪の毛が全部抜け落ちる!」(て
「ひどいわ」(め
「かたいねー まだ」(え
「男子なら下半身丸出しになる」(と
「た、確かにスジはいいけど見たくないなー」(え
「踊り出すとか…あ、頭にお花がいっぱい現れるとかって言うのはどうでしょう?」(て
「アタマ好きだねー、テッカは。でも、それいーかも。かわいーし、目立つし、アタマに花が咲いてるって...バカだよーケラケラ」(え
「それはいわね。いきなりアタマが花盛り^^ トロ、どんなお花がいいかしらね」(め
「派手なのがいい。夏の、ヒマヒマとかブワットフラワーとか」(と
「じゃ、二人が帰るまでに試作品をつくろー アイデアありがとー!」(え
「防犯魔法…一体、何属性になるのかしら? 想像がつかないわ...最初が電撃系でしょ..稲妻だから、えっと...」(て
「出たとこ勝負はエリラの18番よね」(め
「まねー」(え
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆トロとテッカ 帰路
「まいったねー」(て
「まいった」(と
「あたしたち、国家機密レベルのものに触れてない?」(て
「もっとやばい..かも」(と
「ちょっと飲みに行きたいけど…こんな話よそじゃできないし」(て
「宿舎でも危険」(と
「どっかのびのびと話せるところないかねー」
「連れ込みホテル」(と
「あんたそーゆー趣味?」
「けんか売ってる?」(と
「ごめん。ま、そーゆー感じしかないか あとは一軒家」(て
「空き家ない?」(と
「それ以前にお金がないって。だいたい二人で家賃出したって…あ」(て
「なに」(と
「この街のめぼしい空き家がどうなってるか知ってる?」(て
「お化け屋敷?」(と
「この間全部一カ所にまとまったんだった」(て
「ばか? そんな...あ」(と
「エリラさんとこ。街にあった空き屋、アレ全部」(て
「どうやって?」(と
「エリラさんたちだよ?」(て
「…納得 だけど納得しがたい」(と
「あたしも呆れた。でも...」(て
「なるほど空き部屋に」(と
「そういうこと」(て
「虎穴の中の虎穴そのもの でも、非常識」(と
「今日エリラさん見てて思った。…バカで無謀でもやってみる。…下宿させてもらおう」(て
「住み込み...家賃踏み倒せるかも」(と
「節約だろ」(て
「そーともいうね」(と
「天引き」(と
「それもあるね」(て
「労働倍」(と
「いや?」(て
「別に。あそこは居心地がいい」(と
「決まりだね。戻ろう」(て
「ん その前に、食事だけしていかない?」(と
「だね。晩飯までたかりに戻るわけにはいかないね」(て
「寝込みを襲う」(と
「殺されるよ」(て
・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆夕食後
「とゆーわけでだめ元でご相談に戻ってきました。このうちに住まわせてください!」(て
「タダでこき使って」(と
「お願いします」(と(て
住まわせて下さいか。ふつー、置いて下さい、よね(れ
気合い入ってるわね^^(め
住む気満々(み
「だってー どーしよ」(え
「ま、そんなことになるよーな気はしてたけどねー」(き
「うわー、楽しくなりそー」(は
「まあ、姿勢としては悪くないわね」(れ
「では、よそでしゃべったら爆発する首輪をつけるんですかー?」(ら
「ないない」(え
「夜とぎに呼ばれる..じゃなくて、夜這いかけられるかもしれないわよ」(め
「24時間対応の癒しのエキスパートが常駐していま」す(る
「相部屋と、個室とどっちがいいのかしら? 空きあったかしら」(ま
「どうにでもなる」(み
「逆に、バイトに出ることにもなるかもよー」(り
「覚悟はできています」(て
「かえって気が詰まるんじゃない?」(え
「ここなら裏庭もある。森も近い。地下室もある。結界もある。一番安心」(と
「テッカは、防衛隊のほうは自由にしていいって聞いたけど、トロ、王都騎士団って抜けられるの?」(え
「外注扱いにしてもらう」(と
「出向のことね」(れ
「あそこ悪い王様じゃないし、だいじょーぶだと思うよー」(は
「今 部屋の状態は……確かミノが5つくらいツバつけてたよね」(え
「まあ」(み
「端切れさんくん、メモを」(え
端切れさんって?(れ
一応、ナシ君はあたしの能力の異常分岐体、ってことになってるから(え
木のおうち…定員4 :マチ ミノ (メイ、エリラ)
石のおうち…定員5(+3 :レンダ メイ エリラ ルルア キラ (ハチ、マチ、ミノ)
レンガのおうち(平屋)…定員3 :ハチ ラウラ リム (ミノ) 地下倉庫有り
お風呂…石のおうち、地下室有り 個室3 (ミノ)
「あと、裏にもう一つ応接室とかの別館増設したわよね」(れ
「伝統的に、新人とかって、最初は相部屋と相場が決まっているが...」(な
「廊下でも玄関先でも寝れます」(て
「誰の上でも寝れます」(と
「頼もしいわね」(ま
「下はイヤなのね」(え
「負けたらしかたない」(と
「テッカ、勝つ自信は?」(れ
「………//// 寝られればどこでもいいです」(て
「珍しい。普通だ」(み
「はい?」(て
「一つのベッドと二段ベッドという発想があるが」(な
「今日のところは1つね」(め
「一緒に練るもよし、交代で、床とベッド、分かれて寝るももありだねー きしし」(き
「宿舎の荷物は、明日でいいの? これからいくなら散歩がてら誰か一緒に行くんじゃないかしら」(れ
「あ、明日にします ありがとうございます」(て
「ありがとう」(と
「じゃあ、とりあえず更衣室に使ってた部屋を一つにして、ベッド一つだね」(え
と、席を立って準備に向かおうとするエリラ
「あ.....やっっぱり.....いきなり押しかけて、そこまでは...。外に家畜小屋があったから...わらもいっぱい」(と
「家畜小屋!? ……あ、ええ、そこで、そこで十分です」(て
「へ?」(え
「ルルア、あなたの管轄ね」(れ
「かまいませんよ」(る
「ねえ、ほんとにいいの?」(え
「心がけとしてはすばらしいけど…」(れ
「そこまで気を遣わなくても」(め
「大丈夫。二人とも防衛隊士と騎士。野営もする。家畜小屋はぜいたくなくらい」(と
「トロの言うとおりです。しばらくはそこで 気がつかなくて失礼いたしました!」(て
「うーん...そこまでいうなら」(え
「ワラは新しいものがたっぷり用意してあります。存分に楽しんでください」(る
「たのしむ...わかった。泣かす」(と
「できる?」(て
「最初に言った。私、アレは強い」(と
「そういうコ、返り討ちにするのって...あ、失礼しました!」(て
「お二人とも、ご存分に」(る
うひゃー な、なにげにリング用意しちゃったよー(え
成り行きとはいえ...ルルアのあおり方っていつもほんとに見事ね(れ
この二人の尋常じゃないののしり合いをみたときにわかりました(る
コレも癒しをもたらす職能のひとつね。すごいわ(ま
すなおにベッドを用意してあげればいいのに(め
「じゃーきまりだねー。お二人さんは今日は家畜小屋にお泊まりってことで」(き
「はい お世話になります」(て
「ありがとう..ございます」(と
外に出て行こうとする二人。
「トロ、テッカ!」(え
「はい」(と(て
「いろいろやばいモン見せちゃって、ごめんね。二人の想像通り、公になったらってゆーか、噂になっただけでも、ほんとはけっこーやばいかも知れない。だから、ここにいるっていう判断...気持ちがとてもうれしーよ。ありがとー!」(え
「流れ次第じゃ、あんたたちの身も危うくならないとは限らないもんね」(き
「ここにいれば安心よ。犯罪者ってわけでもないのに、なんかごめんなさい」(れ
「ふたりともいーひとでよかったよ」(り
「これからよろしくねー なんか困ったことがあったらいってねー」(は
「夜中におなかがすいたら入ってきて大丈夫よ。はい、水差しとカップと果物」(め
「あ、これ使ってない毛布ですー」(ら
「よかったらこのお菓子もちょっと持って行って 夜食代わりよ」(ま
「内緒でお酒とツマミです。安物ですが」(る
「明日はお休み。ゆっくり寝ろ」(み
びっくりして顔を見合わせ、思わず涙ぐむ二人。礼を言い、頭を下げて家畜小屋に向かう二人を見送る一同。
ラウラ、二人で一枚なんてやるじゃない(れ
へへー^^(ら
マチのアレは、夜のお菓子ですか?(る
ううん。普通の。でも甘いヤツ にこ(ま
ルルア、お酒なんていつの間に(め
たしなみの一つです。今度お部屋にお持ちしましょうか?(る
しかしなんかどっか好戦的だよねー うちに集まってくるコって(え
不思議だよねー(は
ひとごとだな(み
アレ、二人とも戦士じゃん(き
春の夜気は少し湿りをおび、ちょっと肌寒いくらいだ。
三日月から半月にはもうちょっと、という月が、春霞のせいかぼんやりと浮かび、そんな月でも二人や木々に月の光に照らされた影が落ちている。異世界の空気、香りにいまだに慣れないのがありがたい。ふと意識を向けるたびに、空気に、景色に、遠くの光にさえ、体と心が喜んでいるのがうれしい。
それにしても、成り行きで俺たちに関わった二人にこんなに気を配ってやれるなんて、なんてすごくいい子たちなのだろうか。こういう出会いは、それはそれで奇跡かもしれないとあらためて思う。
神経質すぎるかもしれないが、エリラと俺の力が、ことごとくこの世の理、常識を覆すものを平気で作ってしまっているという現実につきあたる。竜の中にいるときは想像もしていなかった十字架を背負わされていっているというのだろうか。
だが、本当に何の心配もない生活…なんていうのは、もしかしたら夢物語、言葉の上のものに過ぎないのかもしれない。たとえこれがなければないなりに、やはり何らかの憂いや心配事から解放されている状態なんて、もしかしたら生きている、という間にはないものなのなのかもしれない。
なーにを哲学めいたとゆーか文学めいたことを延々とのたくっているんだきみわー!(え
気持ちはわかるけど辛気くさいわ(れ
まったく、ちょっと黙ってるかと思ったらこれだからねーナシは(き
ほめすぎよ(め
恥ずかしくなっちゃうわ(ま
みんないるから大丈夫だよー!(は
楽しく行きましょう!(ら
今日の報告会がまだです(る
明日はハチのお出かけでしょー? 今日はすごい成果があったんでしょ? みんな、うちにはいろ!(り
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次回「魔法石報告と団らん」(る
さてー、念話でおおよそのことはみんなわかってると思うけどー、すごいよー(え
すごいわよ^^(め
めずらしいわね メイがすごく嬉しそう(ま
そりゃあね(め
ハイだな(み
ねー、次回のサブタイトルおもしろくなくないー?(り
魔法石報告と団らん…たしかに、へたな読書感想文の1行要約みたいですねー(ら
インパクトに欠けるねー(き
いんぱくとー?(は
ふたりのメガネっこ、真夜中の決闘、とか(る
そっちはいいの(れ
なんかそれ、ドキッとしますねー(ら
ラウラは何でもオッケーだねー(き
メガネっこで釣れるだけでもけっこうもう、幅を狭めてるわよ(れ
じゃあ、ふたりの決闘 とかー?(は
そっちの話じゃないから(え




