第12話-8日目-5 それぞれのそれぞれ-1
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女。魔精霊の呪いで羽がなかったが、エリラ達の尽力で半分羽を取り戻す。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
テッカ(て :秘書メガネ。アリハラの防衛隊員。
つや消し黒髪のショートヘアー、瞳はブルー。目は細めだが理知的タイプのメガネっこ 着やせしている
一応魔導師
トロ(と :丸めがね。ピラーサミヤ王国騎士。
髪の毛のボリュームたっぷりのつやつや、でかい三つ編み(ゆるミツ)。目はたれ目系のかわいコちゃんふう、瞳は茶色。いい体をしている(笑)
一応テイマー。場やものの気を読む。
▼特殊用語
ライブラリ…ナシの記憶層。アニメ、ゲーム、マンガ、その他、片寄った人類文明・文化の知識や記憶がごっちゃになっている。仲間からは全部ひとまとめに「おたく知識」「おたくライブラリ」として認識されている。
● ボダーゲン大陸
エリラ達が降り立った大陸。
ハチの故郷がある。
・アリハラ(都市名)
北西に位置する防衛交易都市。エリラ達の拠点になる。
夜間は人なつこいゾンビ達が徘徊する。
防衛隊がある。
・アンキ(アリハラの女戦士)
アリハラの防衛隊隊長。魔獣狩り等の通り名を持つ。
▼キラとリム
念話で連絡しています
リムー今どこー?(き
あ、キラー 今はねー山に向かって右に曲がってー森の上のほー(り
そっか、お魚食べたくないー?(き
あ、たべたーい(り
海の方にいこーと思うんだけどさー、竜から降りた草原あたりで合流しない?(き
いーよ(り
合流しました
「このまま真っ直ぐ行ったら海にでると思うんだよねー」(き
「なんか気持ちいーねー」(り
「漁師か、漁村か、なんかあると思うんだけどなー」(き
「なかったら潜ってとってくる。そのつもりで呼んだんでしょ」(り
「へへー。ま、あたし1人でもいーんだけどさ、なんとなくねー」(き
「あてにしてくれてありがとー」(り
「リムのことだから心配はあんまりしてないけどさ、遠出は、やっぱりツーマンセルがイイと思う」(き
「そーかな やっぱり?」(り
「やっぱりって?」(き
「なんとなく ずっとみんなといたせいかな。なんかちょっと」(り
「びみょーに…ね、あたしもほんとになんて言っていーかわかんないんだけど…なんか…」(き
「キラもー? 空気、どっか変だよねー なんてゆーのかな..」(り
「それそれ。やっぱ感じてた? まーだから、ちょっと用心しておくに超したことはないかなって」(き
「そーだね あ、海の香りがしてきたよー」(り
春の海 陽光が注いでいる
磯につながる砂浜に降り立つキラとリム。波は結構穏やかだ。
「これ、ナシに見せてやったら喜ぶだろーなー」(き
「今度連れてきてあげよーね」(り
屈んで、指先を海に着けるキラ
海のおっさん、キラだよ(き
なに? キラか!!
やがて、海の中から巨大な生き物..魔物が現れる
「生きておったか いや、おぬしは竜に…」
「帰ってきたよー! クラエルー」(き
巨大なカベに抱きつくキラ
「まさか…竜に食われて戻ってくるとは… しかし、その竜の香り… 真実か… よくぞ...」(クラエル
巨獣の目に涙が浮かぶ
巨獣のそば、水面に立っていた巨躯がひざまづく
「すまぬ まさかこうして...」
「いいってこと! 2人とも会えたんだね! よかったよ。あれからどのくらいたったの?」(き
「おまえ達の尺度では…10年と言ったところか」(ク
「あちゃー、そんなにー? そっか…あたしよく無事だったなー」(き
「すごいねー」(り
「そっちの…おお、ぬえではないか これはこれは」(ク
「こんにちわー!」(り
「向こうで一緒になったんだ。仲間だよ」(き
「おぬしの口から仲間というコトバが出るとは…」(ク
「にひー いーやつらだよ。それより、こっちはその後どう? なんか、変な感じがするんだけど」(き
「…おぬしも感じるか…」(ク
「その前に、あらためて礼を言わせてくれ」
と、そばにいたカッコイイ老人がヒザをついたまま語りかけてくる
「わしは魚人族のザラム。交易の交渉の折、不覚にもとらわれ、竜の贄として葬り去られるところであった。もしわしがあのまま死んでいたら、多くの同胞がどんな非業の死や扱いに至っていたか… ワシの命と、仲間の命を救われた命…おぬしが、自らの命をなげうってまでワシをすくってくれた恩、一生忘れぬ 何なりと言ってくれ」(ほう、黒のもの…ふだんはこの姿じゃったか…それでこの魔力とは…一体、これで力を解放したらどれほどのものになる… あの折の比ではないの…魔族を凌駕するやも知れぬ…。…まさか竜から生きて戻るとは…)
「ま、別にいーよ あ、だったらお魚少し…貰えるかなー」(き
「おぬしと、おぬしの仲間たちになら、喜んで食われるもの達も多かろう…」(ザラム
「うひゃー なんか痛いなー…」(き
「ごめんねー」(り
「…友よ よい奴らじゃな」(ザラム)
「食らう痛みを知って感謝に変える…そうせねば生きられぬ…まったく..苦労人じゃよ」(クラエル)
「あはは うちはそーゆーバカばっかだよ」(き
「ねーーー♡」(り
「さて、本題じゃが、違和感があるのは、海も同様じゃ。だが、まだはっきりせん。胎動…のような、予兆の兆し、というくらい微細ではっきりせんものじゃ。ただ、かつての平穏とはいえぬ。おぬしといさかいのあったあのヒト族だけの…アレも問題の多い生き物じゃが、あの程度のものは常にあるものじゃ。それとは…質が異なる」(く
「だよねー」(き
「はっきりしたことが言えず申し訳ないが… うむ…何に注意せよと言うことすら、定かに言えぬ。…ゆるしてくれ」(く
「やめてよー 変だっていう感じが、あたし達だけじゃないってゆーのがわかっただけで心強いよ」(き
「ねー。…あんまり、うれしくないけど。しかたないねー」(り
「さて、ザラムよ、礼はどうするかの。浜にでも…」(クラエル
「あ、身投げだよねーお魚の…よーするに… うーん」(き
「なかなか、新鮮なお魚ー! って喜べないかも…」(り
「では、風に乗せて降らせて進ぜよう。今はどこに住まっておるんじゃ?」(ク
「あ、この大陸のアリハラ。..って知ってる?」(き
「おお、あの交易防衛都市か。確かベルシュフォ山を背に」(ク
「あ、あれベルシュフォ山ってゆーんだ。そのふもとー。えっと町ごとビジョン送るねー」(き
ふーん 宿場防衛都市って聞いてたけど、そうかー、交易都市って顔もあるんだねー(り
…ほう…珍しい作りの館じゃの…(ク
「おっさん、陸の建物わかるのー?」(き
「このように見せてくれるものはいくつかおるでの。このザラムもそうじゃ」(ク
「そっかー」(き
「えっと、いつごろー? 仲間にいっとくー」(り
「…それは、近日中、でどうじゃ? 朝起きたらとか、サプライズはいかがかの」(ク
「粋だねー! ありがとう 心遣い感謝するよー!」(き
「ありがとう!」(り
「じゃー、またくるけど、2人とも元気でねー」(き
「おぬしらもな 息災を祈る」(クラエル
「おぬしとは、いずれゆっくり語ってみたい。黒の…いや、キラよ」(ザラム
「光栄だよ あたしも、楽しみかも。そん時は、仲間もいい?」(き
「もちろんじゃ」(ザ
「クラエルも?」(ク
「無論。では、また会える時を楽しみにしている」(ク
「うん! またね!」(き
「ありがとーばいばーい!」(り
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「キラのお友だちって、すごいねー なんか穏やかで、でもすごくって」(り
「でしょ。クラエルのことは、またいつか話すね」(き
「うん。楽しみ。でも、お魚明日かなー、あさってかなー 楽しみだねー」(り
「だね」(き
ほんとに気が効きすぎるってゆーか まいるなー(涙)(き
▼トロとメイ
「日陰、ひなた、土、それに水… 暮らしていた場所に近づけるといい」(と
「トロ、テイマーなのに、植物のこと詳しいのね」(め
「好き なの」(と
「テイマーは」(め
「ほんとは、あんまり。頼んで聞いてくれるコ達がいるから…」(と
「魔獣とは話できないって言ってなかった?」(め
「なんか、わかる。ぜんぜんなのもいる」(と
「そーなんだ」
「伝書とかげちゃんは?」(め
「置いてきてる」(と
「なんで?」
「いついちゃいそうだから。ここに」(と
「くす そーなの」(め
「ミノ…さんですね」(と
「何が?」(め
「飛竜、おどかしたの」(と
「………えっと…」(め
「誰にも言わない。でも威嚇の気、なんとなく。数千匹の暴走小魔物の話も聞いた…です」(と
「ああ、アレ…」(め
「範囲が広すぎ。力強すぎ。…ここの人、みんなそう」(と
「あはは…」(め
「エリラさんのアレも…ううん この服、ありがとう」(と
「ああ、いいの? 露出が多すぎるんじゃないかって」(め
「みんなきれい。生き生きしてる。だから、いいって思った」(と
「そお」(め
「こんなにみんな違うのに…。不思議」(と
「不思議よ」(め
「やっぱり?」(と
「そりゃあね。あ、この草どうする?」(め
「それは、花が咲く あっちに植えよう…ましょう」(と
▼ミノとルルア
防衛隊詰め所にやってくる。
「やー、ウチのもんが世話になってるねー」(アンキ
「こちらこそ」(る
「家も感謝している」(み
「どーだい住み心地は」(ア
「いいです」(る
「まさか5軒全部まとめちまうとは思わなかったけどねー」(ア
「少しおかえししますか?」(る
「いや、べつにいーさ。で、今日はなんだい」(ア
「その後異常は?」(み
「あればテッカから伝えるさね」(ア
「そうか」(み
「実は、小さくても診療所を開ければと思い」(る
「はあ? あんたらがかい? やれるのかい」(ア
「そこそこ」…(る
「うーん…治癒魔法かい? それとも心身術かい?」(ア
「心身術…心身相関論をベースにした、話術と道具を使った施療ですね。はい。多少」(る
「そーかい、そりゃおそれいった だがあいにくもう、空屋はアレで全部だよー」(ア
「だろうな」(み
「ただ、道場と小さな部屋がセットになった物件ならある。だいぶ前につぶれた道場でね」(ア
「なるほど」(み
「道場と言えば…あんたらんとこのあの獣人はなんだい? 剣舞っていうからみてきたけど、完全に実戦の動きじゃないか。それを華麗に見せるってのは、天性かね。しかも、あの大技と小技のバリエーション…全部我流にしては、バリエーションが多彩すぎる。闘った相手の動きを全部覚えていたとしても、系統の違うものをああも使いこなせるもんじゃないよ。弟子入り志願者が殺到してるそうじゃないか」(ア
「おそれいります」(る
「そーするかい?」(ア
「道場兼診療所」(み
「相変わらず察しがいいね」(ア
「ありがとう。でも、それだけ前振りがあって、気づかなきゃバカ」(み
「けっこーおーいからねえ。察しが悪いやつァ」(ア
「賃料は?」(み
「ほんとに察しがいいね。…じゃあ」(ア
「防衛隊員の月謝は無料」(み
「ぐ…この...じゃあ100人くらい面倒みてもらおうかね」(ア
「いいだろう。全治三日を日替わりで出す。そうすれば4日目から1日30人で回る。治療費は頂く」(み
「……あ、あきれたねー」(ア
「美女の施療だ。こっちが貰いたい」(み
「降参だ。それで手を打とう。……鬼だね」(ア
「その通り。場所は?」(み
「案内しよう。すぐそこだ」(ア
_________________
次回「後編」(み
投げやりねー(れ




