第6話-3 自動書記
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子
エリラ(え :魔導師
ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)
ハチ(は :妖精族
黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女だけど魔精霊の呪いを受けていて、羽がない。
ミノ(み :鬼娘
髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者
レンダ(れ :獣人
蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)
ルルア(る :ゴーレム
銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。
メイ(め :ヒト族
赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。
リム(り :ぬえ
赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き :魔人
赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。
ラウラ(ら :竜人
イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。
マチ(ま :天翼人
緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。
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● ボダーゲン大陸
エリラ達が降り立った大陸。
ハチの故郷がある。
・アリハラ(都市名)
北西に位置する防衛交易都市。エリラ達の拠点になる。
夜間は人なつこいゾンビ達が徘徊する。
防衛隊がある。
・アンキ(アリハラの女戦士)
アリハラの防衛隊隊長。魔獣狩り等の通り名を持つ。
町長の奥さん。気っぷのいいあねさん。
戦闘力は十分で頭も切れる苦労人。
▼自動書記
気がつくと、手が勝手に動いていた。A2サイズくらいの紙に大陸が描かれていく。
下描きもなしに、直接ペンで描いているがよどみも迷いもなく、アウトラインが描かれていく。
「瞳が赤い」(み
「ナシじゃないね。エリラでもない。誰?」(き
エリラ、これ...(れ
わかってる(え
自動書記…憑依状態だ(な
ナシくん、起きたんだ(え
エリラじゃない感覚だ もう1人…もうひとつ...か?(な
まずルルアのユガラワコパ大陸…そしてその横にリム、ミノ、キラのペパパラ大陸…同じくらいの大きさだ。
そして下にレンダのレンダのザクス・ヴィー大陸、マチのアカサラージュ大陸…思ったより小ぶりだ。
この四大陸のちょうど真ん中あたりにラウラのバササラ諸島が描きこまれる。
ここでペンをインクにつける。ちょっとまて、一度のアレでこんなに描き続けられるものなのか?
そして…ここ、ボダーゲン大陸…ユガワラパコの左隣だが、そこそこ距離がある。その下に、メイのウォラン大陸
この2つの大陸の左側に…エリラのガジュフォード大陸…縦幅がボダーゲンとヴォランくらいある。結構でかい印象だ。
ユガラワコパ大陸、ペパパラ-ヴァシュガン-ゲダザミーニョと3大大陸という感じか。
はじめて見る大陸の集合図…世界地図に皆が目を見張っている。
手は、まだ動きを止めない 余白に何か描きはじめた。
サインかな? 解説かな?(え
大陸名じゃね? おい、ちょっとまてそのアウトライン(な
顔型に、目鼻、髪の毛、そして口もと、首から胴体...。
片ヒザを立て、片脚を伸ばして両腕を後ろについた、リラックス座りポーズ
「エリラじゃん」(き
「エリラよね」(れ
「かわいいー♡」(は
「ハダカだ」(み
ナシくん、何を描いてるんだね(え
俺じゃねーよ 誰…何なんだ?(な
∫∫ しりたーい? おもしろいねー 異界もんって、こっちのコと一緒に入ってるんだーっていうよりー、これ、魔法で作った体でしょー? ニンゲンんのくせにやるじゃない あんた達何もん~? 竜の匂いがぷんぷんするしー(謎
とゆー、のーてんきな声が全員の頭に響く
なんかの霊か? 人の霊じゃねーだろ(な
∫∫ あたりー 姿みたいー? でも具現化なんてできるかなー? 疲れたから帰るねー(謎
ちょっとまって、この地図本物? (き
∫∫ ほんものだよー 珍しく全大陸の形が集まったもんでー、みんながあんまり喜んじゃってるもんだからさあ(謎
大陸の精か? インクの精か? 紙の…(な
∫∫ じゃねー 異界もん、あんた面白いからまたくるかもー 相性ぴったりかもー(謎
全身に行き渡っていた感じの何かが抜けていく感じがして、俺はまた意識をなくした
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「アレがウワサの…精霊?」(れ
「たぶんねー 意識の固まりって言うか、あれだね」(き
「人の意識とは…なんか質そのものが違う感じだった。なんてゆーのかなー」(え
「メイ、どうしたの?」(は
「この、あたしのウォラン大陸の下の方、突先近くのところが黒くなってるでしょ?」(め
「それがどうかしたの?」(れ
「あたし達の…合議制って言ってたけど、ひとつだけ厄介な国があるの。略奪国家が」(め
「その場所?」(え
「ええ」(め
「こっちの…バカ王の国あたりもなんか汚れてる」(え
「意味深ですねー」(ら
滅ぼしちまおーか(な
「ナシくん!」(え(き(れ
あ… わりい… なんかすげー嫌悪感が…(な
「いつ目がさめたのですか」(る
意識は、《アレがウワサの精霊》 ってところから(な
アレが出入りする時に一瞬意識が飛ぶだけみたいだね。なんともない?(え
なんかすげー疲れた感じはある。エリラ、幻惑防御とか、盗聴ガードとか、全部生きてるよな(な
うん。あたし達の感覚と知識でわかってるものと、全然違うチャンネルって感じ(え
ふーーー ……もっぺんよびだしてみるか?(な
「ばか? あんたふらふらじゃない。意識の感じ、薄くなってるよ 生身だったら目の下にクマできてる感じ」(き
「正気?」(れ
今日はやめとこ。あいつ、竜の匂いっていったよ。魔族にも言われたけど(え
<珍しく全大陸の形が集まったもんでー、みんながあんまり喜んじゃってるもんだからさあ>
ヒントはこのセリフだ。描かれた大陸を通して、大陸の気に感応した… 紙か、インクの…(な
「ナシ、今日はやめろ」(み
………(な
「寝かした。今日のナシくん、変だ…」(え
「いきなり、滅ぼしちまおうか-にはまいったね」(き
「ちょっと驚いたわ。いきなりそのセリフがでるんだもの」(れ
「一瞬でしたけど、すごい深い怒りを感じましたー」(ら
「ナシくんのダークサイドか…わたしも固まったわ」(め
「ナシは、ある意味私たちよりこの世界を愛しんでいるかもしれません。それに、ナシの世界は自分たちによって蝕まれています」(る
「1人じゃ何もできない。気にしなくて大丈夫だ」(み
「あたしは、なんかすごく親近感が湧いたわ…」(ま
「精霊には正邪どっちも感じなかったけど、やっぱり、なんらかの影響があるみたい…だね」(え
「悪魔のささやきか、救けを求めているのか、どっちか…」(り
リムもわかんないの?(え
わかんない ただ、イヤな感じはしなかったよ(り
それは私も…(め
「今度来たらつかまえますか? メイの繭と、私の電磁網でエリラをくるんで…」(る
「…怒って中で爆発されたらやだな」(え
「バラバラね」(れ
「ルルア、バラバラでも蘇生できる?」(み
「それは…どうでしょう」(る
「なんにしても、世界地図が手に入ったね… これ、なんかすごくない?」(き
「……気配って言うか… あらためてこうしているとすごい気ね」(れ
「手をかざしてみると熱いわよ」(め
「かざさなくても感じます こんなことってあるんですか?」(ら
「わかる人が見たら、遠くからでもめだつってゆーか、わかるんじゃないかなー。すごいオーラだよー」(は
「大陸全部が描かれたせいか、精霊が宿って描いたせいか、或いはヤツが、ナシくんの増幅の力も利用したとか…」(き
「その全部みたいな気がします」(る
「あの…あたしにはこれ…声…というか、音っていうか…音楽かしら… 調和の響きとノイズを感じるわ」(ま
「ノイズ..ね」(れ
「そーなるとますます、これ、このままにしておけないよ」(き
「発信器つきのお宝」(み
「言い得て妙ね」(れ
「オーラと波動遮断の箱…で大丈夫かな。4つか、元通り7つか10に切っちゃう?」(え
∫∫ きみたちかしこいねー じゃあ、サービス(謎
え、ちょちょちょっとー(え
エリラの右手がペンをつかみ、インク瓶のフタを開けてインクをつける。さらさらと、ボダーゲン大陸の上の方に島嶼が描きこまれる
∫∫ 魔族の国だよー。ふつーは、海流と気流と霧と魔法障壁で、見ることも近づくこともできませーん! じゃあねー(謎
「…魔族の国…こんなところに」(れ
「エリラ、なんともない? ナシくんは?」(き
「あ、あたしは大丈夫ー なんなんだよあのコ」(え
「十中八九インクの精…じゃない?」(め
「案外、壺の方かもしれない。あの素材も、得体が知れない」(み
「バラバラにしよう。で、それをエリラの魔法障壁で包んで、そのあとはナシが起きてから」(り
「そうだね。それがいいと思う」(き
「賛成」(れ
「うーん、もったいない気もするけど、さっきより輝きが強くなったね」(は
「切れなかったりして」(ら
「放り上げてバラバラに切りたいところだけど、放り上げた瞬間に何かに持って行かれました、っていうのもイヤね」(れ
「慎重ですね。ありえませんが、その気持ち、わかります」(る
キラが指を2本、紙に添える
「うわー、マジですごいパワー! 集束で集めたら薄まるかと思ったけど、ぜんぜんだよー」(き
「じゃあ、折り目をつけて切ろう。ハチ」(み
「あ、うん」(は
イスに腰かけ、ていねいにまず半分にして、少し考えてそこから二つ折り、さらに2つに折るハチ。
「何でハチなの?」(れ
「なんとなく」(み
「じゃあ、あたしが切るね」(え
と、手の甲から短いナイフを出すエリラ
「エリラ、そんなもん持ってたんだ」(き
「はじめて見るかも」(れ
「ハチだけじゃないかな これ見たの。一番最初の頃つくったんだ。これでナシくんの手首切り落とした(笑)」(え
「えええーーーー」(全員)
「あ、話してなかったっけー 切るねー」(え
8つの紙片になる。
「消えたわね オーラ...」(れ
「静かになったわ」(ま
「とりあえず、これを入れるくらいの…、あ ナシくんのメモ帳!...に小さなポケットを作って、ここに入れれば… どー?」(え
「ふう 変に緊張したわね」(れ
「ほんと ガラじゃないよ あたしも。...さっき収束させて集めたオーラも一緒に消えたね。こんなの初めてだよ」(き
「アレと連動していると言うことでしょうか」(る
8枚になった地図に目を向ける
「なんかすごく疲れましたー」(ら
「まったく」(み
「なんかあちらにいる時よりも…いえ、最後の場所にたどり着く前の、洞窟のハズレの連続よりはマシでしょうか」(る
「あ、あれはきつかったですねー」(ら
「あと、竜の香り、匂いと言うことですが、私たち、みんな竜の血を浴びて…」(る
「あ、そーだった! 全員、竜のウロコ持ちなんだ!」(え
「そーだったわねι」(れ
「エリラ、認識疎外とかってかかってるんだっけ?」(き
「そっちの方は意識してなかった-。これも、明日ナシくんがおきてからやんなきゃ」(え
「今日はお風呂どうしようかしら… 部屋のシャワーだけにしておこうかな」(れ
「あたしも、今日はそうする。一緒に入る?」(き
「狭いわよ」(れ
…ナシの妄想が発動しそうですが…聞けないとさびしいですね(る
「ねえ、アレ……いっそ火をつけてもしちゃう?」(れ
「それも、選択肢って気はするけど」(き
「なんか悪いことしてるわけじゃないのに、なんかとんでもないことしちゃった気がしますー」(ら
「……な、なんかドキドキしてきたー 寝られるかな…」(え
「エリラ、今日は横で寝るね」(り
「私も一緒に横になります。ハチもどうですか」(る
「うん。一緒に寝よー」(は
「じゃあ、そんな感じで… みんな、おやすみー」(き
「メイ、万が一がある。私を繭で包んでくれ」(み
「わかったわ …ごめんなさい」(め
「構わない」(み
「…あたしも一緒に入る?」(め
「気持ちだけ受け取る。今日は私も高揚している。危険だ」(み
「…わかったわ」(め
「じゃー、ミノの繭はレンダと私の部屋に運ぼう。気持ち一緒に寝ようか」(き
「ああ…そうだ、ルルア」(み
「何でしょう?」(る
「そのインク瓶、電磁バリヤで包んで、しまっておけるか?」(み
「…可能です。なんなら、その上からメイにタマゴにして貰いましょうあ」(る
「それいいね。ひょこひょこ出てこられちゃかえって不安だね」(き
「ミノ、さすがね」(れ
「お宝」(み
「では一応、ペンもしまっておきましょう。メイ、よろしく」(る
「わかったわ」(め
「あ、なんか静かになったわ…それもやっぱり、結構なんか出してるみたいね」(ま
「キラさん、大当たり引きまくりですねー」(ら
「あたしゃ自分で引くよ もー そりゃー、悪い気はしないけどねー」(き
「複雑よね。でもやっぱりすごいわよ」(れ
「だめだー、不安だよー!」(え
よしよし
全員の思念がエリラを抱きしめる
みんな~…ありがとう…(え
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次回 「3日目 情報を整理しよう」(れ
…なんか変にシリアスです(る
だね。ルルア、脱げば?(き
わたしですか(る
なんか変に重苦しいじゃん 空気を変えよう(き
そう…ね。ちょっとあたしも(れ
と、胸のボタンをいくつか外す
レンダ、チュニックなのに、ないはずの胸のボタンをどうやって外した?(み
気分よ(れ
うーん、なんか警戒気分になると、あっちにいた時の格好してる気分になるね(き
あたしきがえよーっと(ら
あたしもー(は
確かに、なんか寝巻きみたいな気分よね これ(ま
昔は、コレが当たり前だったのにね(め
…うん。着替えよう(え
エリラ?(れ
気分転換にはオシャレが一番! かわいいのにする!(え
ナシは寝てるのでは?(る
ここに来た時に露店で買っちゃったのよ あたしも着ようっと(ま
でも、エリラに作って貰ったのがやっぱり一番ね(め
オーダーメードだもんねー(き
思えば、戦闘服なのにくつろげるのよ。すごいわ(れ
エリラももっと自分に素直なのをつくっていいんじゃない?(り
それは、ナシの好みですよね。エリラらしい衣装が見たいです(る
あ、あたしらしいんだけどなー これも(え
よーするに、カレと好みが近かったのね(め
いいなー^^(は
いいなー(り
いいなー(き
キラまでー もー そんなんじゃ...../////(え
ちなみに、そのぱっつんぱっつんのどの辺が可愛いのでしょうか?(る
マントとサンダルー(え
なるほど(き
今度フリルいっぱいのも作ったら?(れ
そ、そだねー////(え
エリラもかわいーよー(り
あ、ありがとー^^ι(え
なにげにおとなしくなったわね(れ
だよねー、前だったら、「どの辺が可愛い?」「あたしー」だったよねー(は
かえってかわいーんじゃない?(き




