表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/504

第2部 第1話-1 異世界

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

なりゆき上、魔導師エリラの体に入っている。仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。一応唯一の男子


エリラ(え :魔導師 

ピンクのゴージャスヘアのキュートでグラマーな魔法使い。無から物体を作り出す非常識の究み、創造魔法を使える。ナシの飼い主(笑)


ハチ(は :妖精族

黄色のあでやかヘア、スタイル抜群の天然美少女。力持ちの格闘少女だけど魔精霊の呪いを受けていて、羽がない。


ミノ(み :鬼娘  

髪はブロンドのセミショート。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。切れ者


レンダ(れ :獣人 

蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。2刀流。不死(笑)


ルルア(る :ゴーレム

銀髪のセミロング。常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られたセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つ歩く18禁美少女。


メイ(め :ヒト族

赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと。...だった。索敵能力を持つ。異能は万能繭。


リム(り :ぬえ

赤髪のショートヘア。歩くぬえの擬人化キャラ。朗らかで機転が利く利発な少女。雷撃、凍結魔法、雲に乗って空を飛ぶ。


キラ(き :魔人

赤+栗色のボリュームたっぷりのロングヘア。スタイル抜群で超スタイリッシュなかっこいい系でか目のおねーさん。幻惑、収束など特殊な魔法の使い手。知性派。


ラウラ(ら :竜人

イエロー系のダブルツインテール。明るくて元気でいたずら好きのやんちゃ娘。グラビティ系の魔法が使え、空も飛ぶ。スレンダーボディが売りでリムの盟友。


マチ(ま :天翼人 

緑の髪のふさふさお下げ。アホ毛持ち。美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。臆病だけどケンカ好き。最強凶悪なオーラの持ち主。


▼異世界 .....第1日目


皆が降り立ったのは、どこかの草原だった。

野っ原のど真ん中というわけではなく、近くに木立というか藪というか…森がある。

太陽はほぼ真上からやや傾きかかっているのか。日射しはけして暑くはない。ほのかに風が吹いている。

季節的には春…か? 穏やかな陽気に思える。


「さてみんなー、無事脱出できたしー、つもる話はたーーーっくさんあるけどさー、まずは、どっか、ご飯を出してくれて、柔らかいベッドがあって、おっきなお風呂があるところで、ゆーーーーーーっくりしたーーーーーい! って思わない?」(え

「さんせー!」(は

「それいーわね」(れ

「そーだね!」(き


「えっと…ここはどこなのかしら?」(め

「近所に町とかあるかなー」(り

「ちょっと上から見てみますねー」(ら

「シャボンの中からちらっと見た感じだと、何もなかったけどねー」(き


 「あら、あっちのほうに…ショボい敵意が5~6人いるわ」(め

「むこーからは…これは、家畜の群れね。こっちに向かってくるわ」(ま

「あら、あの雲の向こう、飛竜に乗った騎士っぽいのが数体」(れ

 「めんどーだな。威嚇する」(み


重低音のような気配がミノから発せられた。あっちのほうで悲鳴が上がり、向こうの方でひつじのような獣が大騒ぎして、四方の森から鳥が飛び立った。


  雲の向こうでも飛竜ちゃん達があわくって大騒ぎしてますー あ、ひとがおっこったみたいですー(ら

   ちゃんと仲間が拾ってるわよ 空中で(れ

 ミノの威嚇って今までで初めてだねー(は    

   …気のせいか、以前よりパワーアップしている(み

  ずしんってゆー感じがしたねー(え

   殺意と言うより、粉砕されるんじゃないかという感じがしました(る

    ありゃー、みんなびびるわー(き


 みなさーん、山の向こうに結構大きな町がありますよー(ら

  ありゃ? ああ、あっちは見なかったほうだね(き

   さっきの飛竜の…軍隊かしら?(れ

     凶悪な魔物が出たって、大騒ぎになるんじゃないか?(笑)(な

    笑い事じゃないって(え



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼異世界実感


「ちょっと、いいか?」(な

  片目が金色に変わる。思えば、こっちに来て始めて外にでた。ようやくひと息という感じが...

「なーに考えて……」(え

 

…………空が高い。

青い。こんなに青かったのか? 空は。なんて透明な…

そして、空気が… ようやく感じた。濃い… なんていうのだろう。竜の腹の中はともかく、あっちの世界で毎日当たり前のように吸っていた空気と、まるで違う。

酸素が多い、とゆーよーな陳腐な表現ではぜんぜん足りない。もっとたくさんの命の匂い? 

もし、産業革命がなく、車も工場もなく、伐採された木々や失われた森がもし、失われていなかったら、あの星は、こんな香りの空気に包まれていたのだろうか…。深呼吸どころか、ひと息ごとに力というか、命が体中を巡るような…

  ナシくん?(え

    おまえ達には、コレが当たり前なんだよな?(な

  なんのこと?(え

      

バカにしか見えないだろう。理解できないだろう。だが…

金色の片目から、涙があふれて流れる

   すまねー …こんな空気が、空が、この世にあるのか…



 懐かしんでいる…っていう感じじゃないわね(れ

  アレは…本物だね。本当に感動してる…(き

    なんか、うらやましいくらい..です…(る


 確かに、あらためてゆっくり吸いこんでみると…この空気の香り久しぶりだよ…。やっぱりいいなーー(え



「みんな、ちょっとつきあってくれない? ナシくん、きて」(れ

「何?」(え

「ふふ、すぐそばにね…」(れ


木立の間に分け入っていく。木の葉も、色合いや形はあっちで見るのに似ているがどこか違う。

木肌も、分類的にはクヌギや桜、白樺ふう…いろいろだが…

程なく藪が開けると、そこにはわき水が湧いていた。

「うわー! 水だー!」(え

「ナシくんからだよ」(き

「あ、あたしが言おうと思ったのに」(れ

  そか、レンダ鼻がよかったもんね、わかったんだー(え

    ふふ。ナシくん、どうぞ(れ


  いいのか?


両手ですくってみる。水だ。竜の中でも渓流とかあったが…これは本物の…


  うまい


バカみたいにまた、涙がでてきやがる。

久しぶり…というだけだったのだろうか。甘く、そして心身に満ち渡っていく…

その時の衝撃とていたらくは、もうこれ以上ないくらいのバカにしかならないからこれ以上は省略する。無論、あっちの世界のちょっとした登山での水は、そりゃあ感動と感激だったが…。何よりマジで「異世界の水」、しかも「湧き水」っていう、妙なフィルターが入ると、ムダにテンションが上がる。


エリラを始め、皆も久しぶりに天然の…エリラの魔法で出したのではない水の味に大喜びだった。

「ぷはーー! やっぱりどーしてもこの味はまほーじゃ出せないよー! レンダ、ありがとー!」(え

「そーだねー おいしい…」(は

「ハチまで泣いてるよ… ま、あたしもか」(き

「なんか、生きてたっていう実感が…(泣)」ら

「うん」(み (り

「ほんと…」(め

「おいしい…」(ま

「ほんとうに…私たち…」(る 

    レンダ、ありがとう… (な

  どーいたしまして。 私たちの世界へようこそ。異界もんのナシくん!(れ 


   

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「じゃあ、町にいこー!」(え

「でもさー順当に考えれば、このメンツで村なり町に行ったら大騒ぎになるんじゃない?」(き

「そうね。分散するとか、少人数で目立たない方がいいでしょうね」(れ

「エリラの隠密魔法がかかってたら大丈夫なんじゃないかなー」(は

「それでも気づくのはいると思うよー」(え

 「まともな見張りとかがいれば」(み

「うーん…せっかく出てこれたから早く帰りたい気もするんだけど、もーちょっとみんなといたいしなー」(り

「町に行けば、情報も手に入ると思います」(る


「山向こうって言ったよね。とりあえず、飛行チームで近くまで一気に行っちゃわない?」(き

「そーですねー。ミニマムでちっちゃくなってもらってれば目立たずに運べますし」(ら

 「なんか代わりばえなくてゴメンねー」(え

「とりあえず、一応全員に隠密魔法かけといて貰った方がいいわね」(め

「向こうに着いたら4チーム、それぞれに町に入って探索ね。連絡は、念話があるし」(ま

「それがいいわ。…でも…おカネある?」(れ

「ここの通貨はわかんないけど、売りもんならあるよー」(き

「実は私も」(め

「あたしもー」(は

「ちょ、ちょっと待って、みんな何持ってきたの?」(え


・・・・・・・・・・・・・・・・

「実は…食事調達の時にうっかり..珍しいお花みたいなのがあったから...」(め

「あたしは珍しい果物とか変わった草をちょっと」(き

「あたしはちょっと珍しいかなー? っていうおいしそーなお肉とかー」(は

「珍しい魚とか貝殻とか」(り

「獣のキバとツノとかウロコ」(み

「ちょっと珍しい薬草とか木の実を..」(ま

「超珍しいアレ系の食材を」(る 

「わりとレア系の魔獣の皮とか骨とか…」(れ

「あたしは赤ん坊をひろっちゃいましたー」(ら

「えーーーー?!」

   っていったらみんな驚くだろーなーって(ら

  で、何拾ってきたの?(れ

   鉱物です(ら

 ちょっと見せて… これ、高く売れるわよ 結構深いところでしか採れないと思うんだけど(れ 

   ですよねー 海底火山とかの近くでたまに見かけてたんですけどー(ら

  ラウラって、妙な知識あったんだねー(き

     意外(み     

   あの竜の活動範囲は一体どうなってるのかしら(め

    みんなの嗜好性の違いも楽しいわね(ま


「子どもと言えば、実は私、ナシの子を身ごもりまして」(る

  えーーー? ナシくんきみってやつわー いつの間に(え

   ふーん(ま

    あそー(き

   たいへんねー(め

 それで焦るのはエリラだけよ。ルルアの子をメイとマチが身ごもったってゆーほーが説得力があるわね(れ

   ちょっと、なんでマチと並列なのよ(め

      同列(み

    メイと同レベル…ステキね(ま 

 あ、マチが一歩オトナになった(え

  メイ、ひとことどーぞ♡(れ

    嬉しいわ(め

       無理してる(み

        無理してるねー(き

         メイってばかわいー(は   


「とゆーよーな話にすぐなるからー、へたな居酒屋とか料理屋は避けた方がいーかもしれないねー。ただでさえ、鬼と獣人と魔人と妖精にトリ娘、竜人、ぬえ… ふぅ...」(き

 やっぱりこーゆー取り合わせは珍しいのか?(な

   かなりね。獣人、鬼、ぬえ…なんかはお互い顔合わせることはわりとあるけど(れ

  まずないね。だって、ヤツの腹の中でお互いはじめて見たーってのばっかりだったじゃん(き

    あたしは、鬼族も獣人も街中とかで見かけてたけどー(は

 竜人とトリ女に毛のない獣人というのだけでも、見世物小屋ができます(る

   あなたも十分出し物になるわよ(め

    お客もとれるんじゃないかしら(ま

  マチ、いまちょっと聞き捨てならないことをいいましたね(る

 エリラなんかもナシ付きで高く売れる ナシナシでも売れると思う(み

   まだ売る気なんだ~^^(は

  ミノー、それほめてるつもりー?(え

   わたし、買います!(る

    あ、うちにも欲しいかも(れ

     便利(み

  大人気ね(め


_____________________________


次回「第1話-2 作戦会議(笑)」(え


いやー、出てこれたねー(え

顔ぶれは同じでも、風景が違うとみんなの雰囲気もまるでちがうわ(れ

空が青いですー(ら

風が気持ちいいわ(め

大地です…(る

世界って、こんなに色鮮やかだったかしら…(ま

かぶりつきもいないしー^^(は

カベも天井もないしー!(り

どこまで行っても空だよねー(き

草や木も...落ち着く(み


ナシくん、ようこそ私達の世界へ!(え


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ