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レッスン7『冴えない俺がキングになったら』

――某ダンス投稿がバズッた彼の身には。

 翌日――学校へ向かう途中、俺は普段より強烈な視線を感じた。

「あの人じゃない?」

「わ! 本物じゃん。写真撮らなきゃ」

「格好いい! 一緒に踊りた~い!」


 おそらくそのほとんどが声援だろう。理由は間違いなくアレだった。

 教室に入ると俺の椅子と机は撤去されていた。


 机はヨーロッパの世界技師が手掛けたプラチナ製、椅子は玉座だった。


「なんだコレ……」


「「「おはようございます! ケンタ様!」」」


 クラスメイトのみんなが深々とお辞儀する。そこには市川リンの姿がいた。

 なんとも言えない気持ちになる。

 なんだろう、この胸騒ぎは。


「ケンタ様……? 何かお飲み物はいかがですか?」


 玉座に腰を掛けると市川リンが恐る恐る話しかけてきた。

 そんなこと言われても困る。


「そんなパシリみたいなことしなくて良いよ……俺は普段通りが――」


 ガンッと鈍い音がする。彼女が殴られた音だった。

 そこに目をやると、いつも彼女と共に踊っていた女友達の姿がいた。


「アンタみたいなアバズレがケンタ様に軽々しく話しかけるんじゃないよ!」


 その女は鬼の顔つきをしていた。

 今にも人を殺しそうな勢いである。


「ちょっと待ってよ! 俺はそんなこと望んでない!」


 市川リンは今にも泣き出しそうな表情で俺から離れていく。

 彼女のお陰で俺はここまで変わったんだよ……! そんなの、そんなのってあんまりだろ!


 ……だったら――


「王様命令だ。市川リン、俺と共に屋上に来い」


「……え?」


 市川リンは驚いた表情を見せたが、俺の真剣な眼差しを見ると笑顔ではいっ! と答えた。

 友達も何もいなかった俺は――アンタに救われたんだってこと、思い出させてやる!

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