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レッスン3『冴えない俺が練習したら』

 某ダンスアプリをインストールしてみたものの、何か実感が分からなかった。

 俺のスマホにこういった陽キャアプリが存在して良いのだろうか。


 悩みに悩み抜いた俺は立ち止まってもしょうがないのでアプリを立ち上げることにした。


 ――そこには驚きの光景が待っていた!


 腰ふりダンスをしている男女が大量に出てくるのだ。

 なんだこれは!?

 すごい、プロレベルの難しそうなダンスをしている人もいれば可愛らしいダンスをカップルらしき男女でこなしている人もいる。


 しかも音楽も流行のものを使っているのもあれば懐かしいものもある。

 こんな楽しそうにダンスなんかしちゃって……こんなにキラキラ輝いているのかこの世界は!


 「撮ってみたいけど……このレベルの高さじゃ恥を晒すことになるぞ」


 「こらーケンタ! 制服くらい脱いで行きなさい!」


 上から母親の声が飛んできたので、とりあえずスマホをベッドに置いて部屋を後にした。

 こんな俺でも……なんて簡単な話ではないらしい。


 ――特訓が必要になるぞ!





 翌日、俺は四時に起きて近くの神社までランニングした。

 ランニングは実はおまけで本当の目的は――



 ダンスに決まってる! 

 さあ。三時間ぶっどおしで踊り続けるぞ!



 大好きなアイドル『プリティ研究会』のメイン曲を聴きながら踊っていると、誰かが鳥居をくぐってきたようだ。


「ちょっと! 神社でダンスなんて有り得ないんですけど!」


 見れば小学生らしき容姿の巫女が怒りを露わにして立っていた。

 もしかして見習いなのだろうか。


「大丈夫? 迷子とか……」


「ハァ! 私は二十歳よ!」


「ええ……ロリばばあ!?」


 ゴチンと頭を叩かれた。


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