表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/38

レッスン1『冴えない俺がダンスをしたら』

 世の中には様々なアプリがある。

 スマートフォーンという小さな画面でアプリを起動させたものならば多種多様な世界を見せてくれる。

 

 と言っても俺はソシャゲ中毒なんだが――

 何気ないゲームライフを楽しんでいただけだったのに……

 某ダンスアプリが令和という時代を彩った瞬間。


 窓から外を見るとダンスで踊り狂っている人間が急増した。

 突然の出来事に戸惑いを感じたが、俺以外の人間はそのアプリ色に染まっていった。


 まあ、どうせ俺には関係ない出来事だし所詮一過性だろう、と考えつつも正直興味はある。


 小柄だし気も弱い。一度も彼女が出来たことのない、まさに『冴えない』俺がやったらバッシング間違いないだろう。そう心の中で自分を卑下させていたら――


「ケンタ! あんたもやらないの?」


 クラスで一番美人の市川リンが俺に話しかけてきた。

 まじか、今まで話しかけられなかったのに……某ダンスアプリは時代どころか俺の青春すら彩ってくれるのか。


「あ、あ、ああ。考えてみる」


 コミュ障は相変わらずのようだ。

 やはり周りを見渡してみると教室はダンススタジオと化していた。

 体育の授業でダンスを嫌っている人がやたら多い記憶もあり、俺もその一人なのだが、もはやダンス嫌いは今となっては人権がないようだ。


「ホント! 一緒に踊りたいんだから……アンタと」


 恥ずかしそうに頬を染める彼女は逃げるように奥の方へと行ってしまった。

 え? 今なんていった? 聞き間違えじゃ無いなら――


 彼女はいつのまにか女友達と共にダンスを踊っていた。

 腰や腕をくねらせて楽しそうに笑う姿。

 スカートがひらりと舞ってピンク色のパンツが露出しているのに気付かない様子だった。














 俺は家に帰るとバッグを床に放り投げて某ダンスアプリをインストールしようと試みる。

 とんでもないダウンロード数だな……時代を作り替えたアプリの実力か。


 よし! 俺も今日をもってダンス星人になる!

 いずれは市川リンとカップルチャンネルが――なんてね。


 妄想は程ほどに、そうと決めたら俺は頬をパンッと打って意気込んだ。


 ポチッとな!

 そう、この日から俺の人生は変わったのである!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ