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大東亜決戦  作者: 田端
3/4

二・ハル・ノート〜日英仏三国同盟

来たる11月26日、事実上の最終通牒である『ハル・ノート』が

アメリカ側から大日本帝国へ提示された


1.アメリカと日本は、英中日蘭蘇泰米間の包括的な不可侵条約を提案する


2.日本の仏印からの即時撤兵


3.日本の中国からの即時撤兵


4.日米がアメリカの支援する中国国民党政府以 外のいかなる政府を認めない


5.日本の中国大陸における海外租界と関連権益を含む治外法権の放棄について諸国の同意を得

るための両国の努力


6.通商条約再締結のための交渉の開始


7.アメリカによる日本の資産凍結を解除、日本によるアメリカ資産の凍結の解除


8.円ドル為替レート安定に関する協定締結と通貨基金の設立


9.第三国との太平洋地域における平和維持に反する協定の廃棄


10.本協定内容の両国による推進



ドン!


この内容に草加は思わず

怒りを感じ机を叩いた


「これほどひどものだとは…私も一応全文読みました

 しかし生でみるとこれほどひどいものとは…」


「草加中将、我々の方針はすでに決まっております」


「そうですな、長官」

「長官のお望みどおり短期決戦、もし負けたとしても

 悲惨な負け方はせず、やってみせましょう」


「ええ」


その後草加の話により米内首相は

電報をアメリカに送るよう命令した

その内容は受託条件、反した場合の開戦であった

なお、開戦理由にはアジア解放と記されている

これは現在米国の植民地となっている島々を解放するためであった



「…大統領」


「…返答する必要はない、日本に

 先制攻撃をさせ、欧州戦線介入の機会をえるのだ」

「日本との戦争はおまけにすぎない」


だが、ルーズベルト大統領は

密かに日本を恐れていた

(米内…といったか、以前も総理を務めていたな

 だがあの時とは違う…とんでもない強者と化している)

(もしかすれば…本当にもしかすればだが…

 大日本帝国は我々が思っているより…手ごわい!)


この時、日本の恐ろしさに気がつき始めていたのは

ルーズベルト大統領のみであった



一方、ナチス・ドイツ-


「総統!」


「なんだね?」


「もうご存知でしょう

 現在同盟中である大日本帝国は反ナチスが内閣総理大臣になったことにより

 とても我が国に反感をもっております」


「…まあよい、日本軍とはいずれ戦う気だ」


そんな野心を燃やすヒトラー

それに恐れるイギリス・フランスは実はよろこんでいた

そう、日本に反独政権ができたことにイギリス、フランスは喜ぶ

またかつての立場をアメリカに横取りされそうなイギリスは大日本帝国とアメリカの対立も

喜んだ、イギリス、フランスは、極秘で日本に公使を送った、12月1日の事であった


「なに?イギリスとフランスの公使が?」


米内はたまげた

もはや敵対勢力となりつつあったイギリス

おまけにフランスの公使まで、わざわざ大日本帝国まできたのであった


「…というわけでありまして、我がイギリスはドイツから攻められるであろうし

 急速に国力をあげるアメリカに地位を奪われるわけにもいかない」


イギリスは、日英同盟を復活させたい方針であった

イギリスが手に入れた情報は反ドイツだけではなく

いつのまにか手に入れた高度な科学力、これがほしかったのである

フランスも同様であった


イギリス・フランスは国力が落ちてしまった日本を気にしてか同盟条件を和らげた

日本は技術提供の変わりにイギリスの東洋の兵力、基地、資源などを提供するという

12月5日、日英仏三国同盟が結ばれ逆に日独伊三国同盟をなかったことにしたのである


この事は全国へ流されてた

日本は無血で多くの資源を手に入れた

また日本は同時に情報提供を行った

ドイツ軍の進撃ルートをイギリス・フランス軍に教えたのであった

ただしフランス軍は自由フランス軍である

進撃ルートとはアフリカだったりソビエトだったりということである



もちろんこの情報はアメリカにも渡った


「なんてことだ…イギリスとフランスが裏切りやがった…」


「大統領…」


「アメリカの正義に恥ずる出来事だ、今はイギリスを支援してやろう

 しかしこの戦いが終わり我が国の国力が回復した所で英仏に宣戦布告

 正義の鉄拳を食らわせてやろうではないか?」



その頃、南雲機動部隊と陸軍揚陸艦は

真珠湾目掛けて近づいていた、日本軍はハワイを完全攻略するというのだ


次回予告-


「長官!日独伊同盟とりやめて日英仏とはなんで?」

「いくらなんでも滅茶苦茶すぎでは?」


山本長官に迫るのは通りすがりの通行人Aであった


「まあよいではないか、所詮は小説だ」


「長官、それ大変失礼だと思いますよ」

「そもそもイギリスはともかくフランスは

 使えるんですか?」


「すくなくともイタリアよりは使えるはずだ」


「長官…ひどいっす」


ちなみにフランス…といっても自由フランス軍である

進撃ルートといってもすでにフランスは占領されている


次回、真珠湾奇襲 上

ひどい小説ではありますがご期待ください。


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