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第二話 アタシのカレシ5

第三話に入る前に別の放っておいた作品を蘇らせます。

驚きの最期を聞いて小野田も平原も声を出せなかった。しばらくして恐る恐る小野田は尋ねた。

「ということはアタシも危なかったわけ?」

「まモれテヨかっタ。そロソろいくネ」

言葉をかけようとしたものの、一方的に切られてしまった。

「ヨシアキそんなヤツだったんだ」

平原は呆然とした表情の小野田の頭を優しくポンポンとした。そして手から受話器を取り上げると、元のあった位置に黒電話を戻した。

「あ、女子高生にポンポンするのってセクハラになるんでしょうかね?……ところで真由さんの気持ちは晴れましたか?」

ようやく意識が戻った小野田は平原の顔を見ながら、そして苦笑いをしながら言った。

「まぁ晴れたというか、ヨシアキがどんな人間か知れたのがわかったのが一番の成果だと思うけどさ……ちょっと疲れちゃった」

すると平原は細かく細工の施された美しいグラスに、大きめの氷を3つ入れて水を注いだ。それを無言で渡すと、小野田は勢いよく飲んだ。

「ふぅ~ありがと。なんか元気出てきた!じゃあアタシもそろそろ帰るね」

飛ぶように椅子から降りると、扉に向かった。しかしこちらを振り返るとニコリと笑って、

「崇境さんお元気で!さっき頭撫でてくれてありがとう!バイバ~イ」

大きく手を振ると、扉を勢い良く開けて走り去ってしまった。平原は閉まった扉を見ながら小さく独り言を呟いた。

「最近の子は怖いなぁ」

これにて終了!

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