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ダンジョン学園 その2

まさか連日投稿になるとか思っても無かったんですけど。


なしゅさんの方から草案がメチャクチャ送られてきてですね。


無言で「書け」と言われてる気しかしなくてですね……


そんなこんなで2話目です。Gloriousのキャラが大暴れする回となっております。

 一限目を終え、神楽の授業を終えた生徒、特に男子生徒は今、二時限目の授業で何やら試練を与えられていた。

何故か教卓の上に足を組んで座り、何故か派手な下着を――恐らくは見せるためだけにブラウスの前ボタンを開けていて、これまた何故か定期的に足を組み替えながら英語の授業を行うフォワ先生は、自分へ釘付けの男子生徒の視線に至極ご満悦の様子だった。


 例文を読みながらわざとらしく胸を揺らし、妖艶な雰囲気で後に続いて生徒に読ませる彼女は、男子生徒からの人気はもちろんの事、女子生徒の中にも彼女の事を「お姉さま」と称して慕っているものがいるほどで。


 先生と生徒間の仲がいいのは喜ばしい事ではあるのだが、果たして、彼女の「授業」をしかと受けている生徒は何人いるであろうか。

 毎回毎回テストで、英語の点数だけが、他の科目に比べてやや低い事が、マデラの頭痛の元の一つである事を、生徒たちは知らない。


*     *     *


「フォッワせんせーっ!!♪」


 フォワが授業を終えて教室から出た後、不意に元気のいい声に呼び止められる。


「あら、カノンさんではなくて。一体どうされました?」


 珍しい生徒に声を掛けられた、と内心驚きながら呼び止められた理由を尋ねる。

そんなフォワの問いかけにカノンは、


「あのな。あたし次の演劇部の演目でヒロイン役をやることになったんだ。んで――、フォワせんせーに大人の魅力ってやつを教えて貰いたくてさ」


 そう言いながらヘラっと屈託無く笑う。


 そんな二人の会話が、たまたま耳に届いた亜麻色の髪の女生徒は、何事かと耳をそばだてる。

途中からしか聞こえておらず、しかも聞こえた単語が大人の魅力であれば、年頃の女子ならば気になる所であろう。


 耳をそばだてている生徒がいるとは露知らず、フォワはカノンへどう答えるべきか、と思案する。


 目の前のカノンという少女は、どちらかと言えば可愛い部類の顔立ちであり、大人の魅力という言葉とはあまり近いとは言い難い。

演劇部に所属し、かなりの歌唱力と演技力で花形と呼ばれている彼女を大人の魅力というやつに染めていいものか、と一人頭の中で悩むフォワ。


 頭の先から足の先までをもう一度見まわし、ふととある存在の事を思い出す。


(そう言えば、ノナ先生の妹さんでしたわね。……下手な事を教えると、後でノナ先生に何を言われるやら)


 カノンの実の兄――ノナ。

国語を担当する教師であり、長い銀髪の美青年……ではあるのだが、その容姿に惹かれても、言い寄ろうとする女生徒は少ない。

何故なら、重度のシスコンであり、校内でも所構わずにカノンを猫可愛がっているのである。

そんな兄がいるこの少女に下手な事を教えようものなら、何をされるか分かったものではない。


(出来れば、美形の怒りは買いたくないのですけど)


 それがフォワの本音である。

まぁしかし、答えなければ解放されそうにありませんし、と意を決して


「カノン、いいですこと。大人の魅力というのは……」


 そう、切り出した瞬間である。


「おや、カノン。こんな所で何を話しているんだい?」

「ふぎゃっ!!!」


 どこから現れたか、フォワが目を見張るほどに素早く、カノンに後ろから抱き付きそして抱き締めているその存在は、フォワが先程まで思案していた相手であるノナその人で。

長い銀髪をなびかせて、抱き締めたままグルグルと回っている実の兄の行動に驚いて、カノンの口からは思わず間抜けな悲鳴が上がる。


「ノ、ノナか……。すげービックリするじゃんか!! 学校ではやめろっていつも言ってるだろ!」

「ダメだなぁカノン。そんなんじゃあいつ僕以外に触られるか……僕は気が気じゃないよ」


 やれやれと言いたげに首を振って、そう言えば。とノナはフォワへと体を向けて、


「フォワ先生は、僕のカノンに何を吹き込もうとしていたんだい?」


 そう、聞いた。

口元のみで笑い、全く笑っていない瞳でフォワを見据える。


 一瞬フォワはたじろぐも、素直に相談された内容をノナへと話す。


「別に、やましい事を教えようとしていたわけではありませんわ。あなたの妹さんから、『大人の魅力を教えて欲しい』と言われただけですわよ」

「大人の魅力……ですか」


 不意に腕の力を弱め、カノンを開放した彼は、すぐさまカノンの猫耳を手で押さえ、会話が聞こえないように、と耳を塞ぐ。


「君に頼みがあるんだけど」

「なんでございますの?」

「今度カノンと一緒に買い物に行って、いわゆる大人の下着を僕のカノンが買うように仕向けられるかい?」

「へ? ま、まぁ、可能……だと思いますけれど……」

「本当かい!? いやぁ、カノンは僕が選んだセクシーな下着には一切手を着けないからね。この間確認したらタグすら切られてなくて、あの時は泣きそうになったんだ。あぁ、良かった。ようやくカノンもそう言った下着をつける日が来るんだね!」


 会話の途中で急にテンションが上がり、釣られて声も大きくなるノナだったが、本人は気が付いていない様で。


「じゃあ是非ともカノンにそういった下着を買わせておくれ! お金なら僕が持たせるから!」

「え、えぇ。」

「いつなら大丈夫かい!? いや、早いうちがいい。今週末でどうだろう?」

「か、構いませんわ」

「じゃあそれで! 僕もカノンにはよく言っておくから、君はしっかりとカノンに大人の下着を買わせておくれよ!?」

「わ、分かりましたわ」


 勢いのあるノナに押され、思わずたじろぎながら答えるフォワは、


(妹にゾッコンラブ、とは聞いていましたけど、まさか下着すら把握しているとは……。これはちょっと、残念……ですわね)


 と心の中で彼を、‘残念なイケメン’に分類して、密かにカノンへ同情するのであった。

期待しないでとか言った続きが相方さんから送られ続けてくるんですよ(半ギレ)


ネタ読んで爆笑して書くしかねえな!って変なテンションになって、気が付けば投稿しているというね。


マイペース(相方さんから急かされる)で投稿していきます……

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