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01

 この時、そのまますぐに寝てしまっていれば、何事も無かったんだよね。しかし、思ってしまった。このまま、ずっと修行が出来れば、そしてもっと強い対戦相手がいればって。闇に引き込まれる直前に、一瞬体が光ったような気がした。眼を開けて見たが何も変わっておらず、そのまま眠りに落ちた。

 朝になり、顔を洗いに洞窟から出ていつもの沢に向かった。いつもと何だか周りの空気が違う気がする。何が違うかは、分からない。朝食を取ろうと洞窟の中に入った時に、気がついいた。荷物が無いのだ、リュックとウエストポーチとショルダーポーチ以外何も無かった。それに洞窟も違う感じだ、似てはいるが違う場所だ。これは、一体全体どういう事のなのだろう。事態をつかむ為、下山は中止して所持品の確認である。

 ウエストポーチを開けて、中を確認しようとした瞬間、ある程度の事態が飲み込めた。何故かと言うと、内容を確認しようと思った習慣、脳内に透明な画面と言うかモニターと言うか、そのようなものが突然表示された。

 ポーション(L)10本

 ポーション(M)10本

 ポーション(H)10本

 マナポーション(L)10本

 マナポーション(M)10本

 マナポーション(H)10本

 毒消しポーション(L)10本

 毒消しポーション(M)10本

 毒消しポーション(H)10本

 銅貨 10枚

 銅板 10枚

 銀貨 10枚

 銀板 10枚

 金貨 10枚

 身分証 1通

 手紙 1通

以上のような、表示があった。瞬間、閃いたあの佐藤がいつも言っていた異世界だ。ポーションなんて現在日本では、存在しないこれは間違いなく異世界に来てしまっている。しかし、俺はトラックとも衝突していないし、ましてや死んだと言う記憶も無い、何故異世界に来ているのだろうか。疑問は、多々あったが手紙が存在しているのでそこにヒントがあるかも。

 手紙見つめる感じで、出て来いと念じると、手の中に手紙があった。内容は以下。


 どうも始めまして、私は君達の世界で言うところの神様と言う存在だと思います。私は気まぐれに望みを叶えるなんてことを、趣味でやってるのですが、偶々昨晩君の願いを聞き叶える事としました。君の願いの強い対戦相手なんて、地球上には存在しなかったのでこっちの世界アルグダルへ転移させました。思う存分修行に励んでください。あっちの地球の事は、心配しなくても大丈夫です。こっちの世界での一生が終わったら地球へあの朝に戻します。そこは、神様のですから。

 それで本来面接後に転移させるのですが、君の力が強すぎて転移の間に長い時間留める事が出来そうもなかったので、今回は緊急避難的に直接異世界へ転移させました。突然でそこは、謝罪します。そこで最終確認です、そっちの世界が嫌なら嫌だと強く念じて下さい。あの朝に戻ります。そっちの世界への転移を受け入れるのなら、了解と強く念じて下さい。

 受け入れてくれたようですね、それでは引き続き説明をして行きます。1度最後まで読んで下さい。10日後には、自然に消滅します。この世界は、アルグダルと呼ばれ剣と魔法の世界です。動物も強く魔物も跋扈しています。冒険者ギルドに所属すれば、クエストを行い生活も出来るし、強い人物や魔物とも遭遇しやすいと思いますので、お勧めです。転移させた場所はファーレン王国で後は、自分で調べてね。(笑)身分証も用意しておきました、内容は覚えておいてください。全滅した村の唯一人の生き残りとしてあります。当座の生活に困らないように、お金と、すぐに死んでは困るのでポーション類を用意しておきました。ショルダーポーチには、地球で使用していた武器を、リュックには、洞窟の内外にあった食料、獲物、日用品、雑貨等全てを詰め込んであります。マジックバッグは、存在していますが、このリュック程のものは、存在していないので取り扱い注意です。両ポーチほどのものは、存在していますが価値が高いのである程度気をつけてください。狙われる可能があります。君意外には、使用できないのだけれど欲の深い人間には、理解出来ないからね。

 君の能力は、基本的に地球でのままなのですが、異世界補正が入ってます。言語は、全ての言語を理解及び使用可能です。後、2点特筆します。

一つ 君の武術での気配察知や気配遮断等が、異世界補正の鑑定と統合され最上位スキルの情報操作になっています。人物をじっと見たりすると、鑑定されます。表示のレベルも選べます。後は、自分を見て鑑定して下さい。スキルを鑑定すると使用方法、能力が表示されます。

二つ 君には、魔法のスキルは1つもありませんが、使えます。君が地球で使っていた気と言う概念は、こちらの世界では、発現しなくなった魔術と言う概念です。魔術は、スキルではないのですが、魔法の高位に位置するものですので、こちらも使い方には、気をつけてください。

 以上で説明は終了です。充実した修行生活を満喫してください。

 P.S. 偶に手紙送るかも。



 一応は理解をしました。異世界で修行三昧、おまけに生活そのものがサバイバル本当に盆と正月が一緒に来たようなものです。しかし、下手をするとすぐに死んでしまう世界なので、これからの行動を吟味します。その前に、朝食です。昨晩の残りのおにぎりとインスタント味噌汁です。ショルダーポーチに手を当て刀とナイフと手裏剣と解体刀を取り出し、装備用のベルトを探し当て装備しました。外に出て山の頂上へ向かいました。頂上より一番近そうな街を探しました。南の方の森を出た近辺の街が、一番近そうなのでそちらに向かいました。

 2時間ほど山を下り森の中を歩き続け、大きな石に腰をかけて休憩していると、なにかの気配を感じました。突然頭の中にナビ画面のようなものが開き、赤い点が2つ20m先からこちらに向かって来ます。刀を抜き待ち構えました。出現したのは大きな犬のような生き物でした。突然、画面に出て来ました。

 フォレストウルフ LV5

 状態       襲撃中

 フォレストウルフ LV4

 状態       襲撃中

これが鑑定のようです。そんなに危機感は無く、血で汚れるのも嫌なので峰で首の骨を

折りました。そして、再度鑑定です。

 フォレストウルフ LV5

 状態       死亡

 魔石 5000Z 毛皮 4000Z

 肉 食用可 G4

 フォレストウルフ LV4

 状態       死亡

 魔石 4000Z 毛皮 4000Z

 肉 食用可 G4

当然解体して、リュックに毛皮と肉を仕舞い、魔石はウエストポーチにしまいました。解体中にヨモグル草(薬草)とマナグラン草(魔力草)を20株づつ採取した。どうやら気配に気をつけようとすると、周辺半径500mの気配を視覚化するようです。また、気配も色分けしてあり敵意は赤、警戒は黄、気配のみは青である。しかも、1度確認した生物に関しては、その気配を探す事が可能なようである。表示についても赤のみとかも選択できる。そう言う訳で赤のみ探知にして、街を目指しました。


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