剣闘士スパルタカス
この話は史実です。
一世紀のローマ…
周辺地域を次々と制圧し
大帝国となった国は戦争で負けた人々を大量に奴隷として支配した。
奴隷となった人々は
厳しい労働とその待遇に
耐えかね何度もローマに
反乱を起こした。
そして一人の男が
仲間と供に起こした反乱はローマを震撼させた…。
俺の名はスパルタカス…。トラキア人の傭兵として
日々戦っていた。
ところがローマ軍との戦闘で捕らえられ捕虜となってしまった。
俺は捕虜に対する残酷な仕打ちに耐えかねローマ兵の隙を見て逃げ出した。
逃げ出したのはいいが生活に困り果て盗賊となって略奪を繰り返した。
その後再びローマ兵に捕らえられて奴隷となり剣闘士養成所に送られ日夜厳しい訓練を強いられた。
俺は剣闘士養成所の残酷な待遇に耐えかね仲間達と供に逃亡し反乱を起こした。
一年後には反乱を聞き付けた周辺の奴隷達も加わり反乱軍は12万人にも膨れ上がっていた。
俺達は自由を求め戦った。
山を越え故郷を目指した。
俺達はローマ軍との熾烈な戦いを勝ち抜き
海を渡る為海賊と交渉し
約束を取り付けた…。
ところが海賊に裏切られ
海を渡る計画は失敗に終わった。
それから間もなく俺達は
ローマ軍に包囲された…。
必死に戦ったがローマ軍の猛攻により仲間達は次々と殺されていった。
俺は最後の瞬間まで
勇敢に戦った…。
ついに俺は力尽き
地面に崩れ落ちた…。
薄れゆく意識の中で…
俺達が今までやってきた事が無駄に終わる事の無いようにと神に祈った…。
俺達は戦いに負けた…
その後ローマ軍は
徹底的に反乱軍を鎮圧した
こうして…
ローマ史上最大の反乱は
幕を閉じた…。
だが俺達の精神は
未来の人達の心の中に深く受け継がれていった…。