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弟
むかしはこんなはずじゃなかった。むかしはおれだってもっとちいさかった。いちねんじゅうずつうにくるしんでもいなかったし、すむところもないくらいでっかくなんてなかったんだ。うそじゃないよ。
だれだよおれをこんなにしたやつ。
おれはじぶんのしんちょうがさんかいをこえたあたりで、ぜんいんをにくむことにした。
ぜんぶのみんなのいえ、ふもうとけついした。
そんなとき、はは、となのるうるさい人がきた。
はは、は、わたしたちはかぞくなのよ、といった。
はは、は、あなたはわたしとわたしのおっとからできているのよ、といった。
はは、は、わたしもおおきいこ、がほしかったのよ、といった。
はは、は、おおきくしすぎてごめんね、といった。
うるさい。
うるさい。
うるさい。
はは、の、かんしょくがあしにあった。
はは、は、しんでいた。
おれはそのときはじめてめからみずがでた。
そらははれていたから、あめではないとおもう。
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