第37話 異世界転移
俺は今、スイの豪邸のスイの部屋に来ている。
どうやらこのアプリで本当に異世界に行けるという情報があったからだ。
「いい?日本のダンジョンマスターはこの大陸の端のエリアのどこかにダンジョンができるわ。日本の就職者もこのエリアのどこかに飛ばされてる。たぶん勇輝もこのエリアのどこかに飛ばされると思う。」
スイは大きな地図を広げてそう言った。
これは異世界の地図だろうか?巨大な大陸の端っこが巨大な山脈に隔たれいる。端っこといっても結構な面積はあるが。
「そうなんだ。国によって出るところが違うのか。」
「うん。だから、まずは周りを確認して危険そうならすぐに戻ってきて。あっちには野生のモンスターがいるわ。すごく危険なの。戻り方はこの異世界に行くっていうボタンが戻るってボタンに変わるからそのボタンを押せば戻れるわ。大丈夫そうだったらすぐに近くの街に向かって。」
スイは俺のアプリを操作しながら俺に教えてくれる。
「わかった。」
俺はスイの説明を聞きながらアプリを操作する。
「もし、街につけたらその町の名前を教えて。たぶん私のダンジョンのモンスターを迎えに行かせられると思う。」
スイもアプリを操作しながらそう言った。
「あははっ、頼もしいな。」
俺はスイの心配してる顔がなんだか嬉しくて笑う。
「本当に無理だけはしないでね。」
スイは心配そうに俺を見つめてそう言った。
「わかってるよ。じゃあ、押すよ?」
俺はそう言ってアプリの画面をスイに見せる。
「うん。」
画面を見たスイも緊張した面持ちだ。
俺は異世界へのボタンを押した。
サァー。
風が俺の頬を優しく撫でる。
俺は気づいたら草原にいた。
遠くに町が見える。
どうやら周りに危険はなさそうだ。
とりあえず、俺はスイの言う通りに近くの街へ歩き始めた。
草原の匂い、土を踏み締める感触。硬い足の感触。
その全てがリアルだと俺に伝えてくる。
そして街に着いた。
街は大きな石の壁に囲われており、大きな門がある。
街の門の両脇には鎧を着込んだ門兵がいた。
「すみません。街に入ってもいいですか?」
俺は門番の右側の兵士に話しかけた。
そして、話しかけて気づいたが、言葉は通じるだろうか?
「あ?当たり前だろう。さっさと入れ。」
兵士はめんどくさそうにそう答え、シッシと手で俺を追い払う。
「あっ、はい。えっと、この街の名前って…」
俺は門兵のそっけない態度に呆気に取られながらこの街の名前を聞いた。
「はぁ、名前も知らずに来たのか?ここはアーリアって街だ。」
兵士はため息をついてそう言った。
「ありがとうございます。」
俺は礼を言って街に入って行った。
街はまさに中世の街といった感じだ。
「あっ!!そういえば、どうやって戻るんだろう!?」
俺は戻り方がわからず咄嗟にスマホの入っているポケットを弄る。
よかった、どうやらスマホはあるようだ。
アプリを開くと異世界に行くボタンが戻るのボタンに変わっている。
どうやら戻れそうだ。
俺は少し街を散策する。
まあまあ活気のある街のようで色々な声が飛び交っている。
そして、気になるのは武装してる人達が一定数いること。
兵士のような装いではなく、まるで冒険者のような感じだ。俺は胸をときめかせる。冒険者という存在に胸が熱くなる。胸踊る冒険を想像する。
その冒険者の中には猫のような耳を生やしたものや、獣の尻尾をもつような者もいた。獣人、頭の中にその言葉が浮かたんだ。
もしかしたら、定番のエルフなんかもいるのかもしれない。そう思うとなんだか楽しくて仕方がなかった。
その冒険者の装いの人たちが出てくる大きな建物を見つけた。
看板に大きく冒険者ギルドと書かれている。
決まりだ、彼らは絶対冒険者だ。
俺は好奇心に駆られて冒険者ギルドに入る。
中は酒屋も併設されているらしく、屈強な男たちが楽しそうに酒を飲んでいる。
大きな掲示板にはたくさんの依頼が張り出されて、受付には若いお姉さんや、お兄さんが制服を着て冒険者の対応をしている。
まさに想像した通りの冒険者ギルドだ。
始まるんだ、俺の、いや、勇者としての俺の冒険が!!
「面白い!」「続き読みたい!」「最後まで見たい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!一言でも感想お待ちしております!!




