28話目 勤勉なダンジョンマスター
さて、まずは今回のイベントでのチームの立て直しをしようか。
しかし、杏、亮にはイベントの報酬の100万DPでBランクモンスターは買わないように指示した。まだ信用し切ったわけではない。こいつらは最初、俺を襲ってきたわけだしな。そして、これが1番なんだが、バカに力を与えるとなにをしでかすかわからない。もう少し頭が良くなったらBランクモンスターを買わせてやろう。
だが、100万DPを持っていることは事実なので、2人のダンジョンコアルームにはBランクモンスターを2体ずつ追加した。
ちなみに、2人とも10連ガチャは爆死している。
2人にはモンスターの数を揃えるように指示した。
2人はこれでいいだろう。
そして次は、新たに加わった三人の奴隷…っと、ダンジョンマスター。
「こんなところに連れてきて、私たちになにをするつもり?」
3人は身を寄せ合って怖がっている。
俺はあかりちゃん達を夜のある山の大きな屋敷に連れてきた。
すごくいいところを見つけたんだ。
ここならなにかあっても人里離れているし、見つかる前に逃げられる。
この屋敷とその山一帯を杏の名義で買ってあるからここは俺らのものだから不法侵入にもならない。
大体3億くらいだったかな?
ここを俺たちのアジトにする予定だ。
「あぁ、紹介しようここは俺たちのアジトだ。残念だけど場所は教えてあげない。ここに来たい時はこのアイテムを使ってくれ。これ高いから無くさないでね。」
俺はそう言って三人に時空の鍵を渡す。指定した場所への扉を開く上位アイテムだ。結構高いから絶対無くさないでほしい。
「こんなアイテムあるんだ。」
黒髪のしのぶという女性は関心するようにそう言った。
「なにか危険があればここに逃げ込めばいい。ここには常時Bランクモンスターを常駐させておく。」
そう言って俺はアラクネ、テラーピエロ、リッチを召喚する。
こいつらを拠点防衛に使う。こいつらは汎用性高いからな。
「わかったわ。要件はそれで終わり?」
あかりちゃんはそう言ってこちらを睨みつける。
「まずは改めて自己紹介を。俺はダンジョンマスター リトだ。25歳 社会人だ。よろしく。」
「…私は四ノ宮あかり 21歳 大学3年生。」
あかりちゃんはしぶしぶ自己紹介をし始めた。
それに続いて他の2人も自己紹介をし始める。
「私は本城篠よ。26歳です!ライターをしています。」
黒髪の女性はそう言って頭を下げる。
「私は双葉世良 私も24歳です。アパレルの仕事をしています。」
青い髪の女性はそう言って怯えながら答えた。
「みんなはどこで知り合ったんだ?」
まさかあかりちゃんが一番若いのか。一番しっかりしてるのに。あぁ、だからみんなあかりちゃんって呼んでるのか。
「ネットで知り合ったのよ。この変なアプリがダウンロードされた初期にね。」
「へぇ、ネットで知り合うのは怖くないか?詐欺とかもあるだろう?」
「えぇ、弱いダンマスを狙った詐欺や誘拐、恐喝もあったみたいね。でも、私は本当に初期の初期にネットで呼びかけて反応してくれたこの2人を見つけたの。詐欺とか出る前にね。初動のが早ければ早いほど詐欺の確率は低いと思ったから2人と会ったの。」
ダンマス?あぁ、ダンジョンマスターのことか。
それにしてもやっぱりこの子すごく頭がいい。度胸もある。本当にいい駒を手に入れられた。
俺は喜び笑みを浮かべる。
「素晴らしい。さて、本題だ。今回のイベントでかなり消耗しただろう?君たちにはそれぞれ100万ダンジョンポイントを与える。それでダンジョンを立て直せ。」
杏と亮にはBランクモンスターを買うなとは言ったがあえてこいつらには言わない。
こいつらは、いや、あかりは優秀だ。逆に制約を設けるとこちらの指令に対してうまく動けないだろう。
それに優秀であるがゆえに裏切らない。裏切ったら損だとわかるからだ。
杏と亮はたぶんそういうのはわからない。感情で行動してしまいそうだ。
そして、もう一度言う。バカは力を与えるとなにをしでかすかわからない。
「100万DP!!!?」
あかりは驚きのあまり大きな声が出てしまった。
「えっ?本当に?」「どんだけDP持ってるのよ…」
しのぶとセラも驚いて目を見開いている。
「あと、約束は守る。このカードに3億入ってるある。1億づつ使え。なにかと物入りだろう?」
「お金まで…あんた何者なの?」
あかりはそう言って冷や汗を流して俺を見る。
「俺はダンジョンマスターだよ。勤勉なね。あははっ!」
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