27話目 護衛
「よし!でも、流石にこいつは戦争に送ろう。」
魔王ブルゴルとの戦争で一番の懸念点。
それは魔王を倒せる強者がいないことだ。
正直魔王に勝てるモンスターはうちにはベルフェしか居なかった。だけど、同じSランクモンスターのアバドならいいところまで行くんじゃないか?
敵は魔王だ。おそらく何らかの魔王の力を有している。つまり、普通のSランクモンスターよりも強いだろう。
それでも、Sランクが戦場にいるのといないのとでは明らかに違うだろう。
そして、これが一番大切なことなのだが、もしも裏切った時、俺が殺せる相手でないと現実世界に呼び出したくない。
だから、俺が倒せるであろうAランクモンスターが欲しい。
だから、俺がやられてしまうかもしれない魔王クラスのSランクモンスターは現実世界に召喚したくない。
護衛としては矛盾しているかもしれないが、まぁ、最終手段は俺が戦うことだからな。
俺が戦うことを避けるためにAランクモンスターの護衛は欲しい。あとは何かあった時の時間稼ぎ。
「と、なると…まだ回さないとだよなぁ。はぁ。」
まだ俺の護衛用のAランクモンスターが出ていない。
現在俺のダンジョンは20階層だ。
つまり20体は現実世界にモンスターを呼び出せるわけだが、Bランクモンスター20体では不安が残る。
やはりAランクモンスターがいなければ安心できない。
それだけAランクとBランク差はでかい。
それにこれから他のダンジョンマスター達も徒党を組んで俺を殺しにくるかもしれない。もちろん、他のダンジョンマスター達は時間が経てば経つほど強くなっていくだろう。
Aランクモンスターという圧倒的なアドバンテージは欲しい。
ということで、俺はさらにガチャを回す。
その後、俺はさらにガチャを回し続ける。
そして、ついに最初から数えて982連目。
また虹色のエフェクトが現れた。
「あぁ、やっとだぁ。」
俺はもう疲れてやつれていた。
眩い光が晴れて現れたのは身体中に目があり、頭には鋭いツノが生えている人型のモンスターだった。
Aランクモンスター 百目鬼 lv100
スキル:麻痺の邪眼 呪いの邪眼 闇魔法 超再生 韋駄天 操眼術 神隠れ…
使いやすそうなやつ来たな!!
「主様、ご命令を。」
そう言って百目鬼は跪いた。
あれ?この声、もしかして女の子?
はっ!早く服を着てもらおう!
—よろしくね!君には俺の護衛を頼みたい。できる?—
「はっ、何人たりとも主様に触れさせません。」
—そこまでしなくていいんだけど…—
俺はストアで百目鬼用の服を買った。
なんか忍びみたいなスキル構成だし、陰から守ってもらう感じにしたいから忍びのような服を買ってあげようかな。いや、待てよ。あの身体中にある眼からの邪眼がおそらくこいつの強みだ。だったら、包帯のような布で体を服のように纏って、必要に応じて包帯の間から眼を出せるようにしたほうがいいか?…この暗闇の長布ってやつにしよう。身体中にあるあとはミスリルの小刀と、闇属性向上の指輪と、光属性耐性上昇の指輪と、あぁ、あといろんな魔法のスクロールと回復アイテム、いっぱい持たせるには拡張されたマジックバックも必要だよな。おっ、上位アイテムに拡張された小袋があるんだ。これにしよう…
「こんなに様々なアイテムを下賜していただけるなんて、恐悦至極にございます。」
—うんうん、いいね。忍びみたいになった。かっこいいよ。—
「はっ!!あ、ありがとうございます。」
百目鬼は恥じらうように俯いた。
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