第22話 ラストスパート
「えっ!?本当に攻めてきた!?なにこの量!?うそ!?やめて!!降参する!!降参するから!!」
セラが大声でそう言って俺に近づいて膝を突き俺にそう言って泣いてしがみついてくる。
「わかった、では、ダンジョンコアの部屋まで俺の遠征隊を案内してくれ。」
俺はニヤリと笑ってそう伝えた。
「セラ!?どうしたの?」
あかりはセラの尋常じゃない姿に心配したようにセラを見る。
「あかり、無理だよ。こんなの防ぎようがないよう。」
セラはへたりと涙を流して座り込む。
「私にも攻めてきた!?あっ、降参!!」
しのぶも驚いたらようにスマホを見るとすぐに降参した。
「しのぶ!?」
あかりは目を見開いてしのぶを見る。
「2人のダンジョンは思ったより近かったようだな。さて、あと1人だ。」
俺はニヤリと笑ってあかりを見る。
「い、いや。」
ピコンッ!
—ダンジョンに大量の侵入者が現れました。迎撃してください。—
あかりのアプリにそんなアラートが鳴り、画面を見ると10頭のドラゴンと数十体のBランクモンスターの群、Dランクモンスターで構成された遠征隊によってダンジョンが蹂躙されていく。
「こ、降参します。もうやめてください。」
あかりはダンジョンがあっという間に攻略され、自身のモンスター達が為す術なく殺されている様をみてすぐに降参を申し出た。
「よし!これでいい手駒が手に入ったな!よろしくね、あかりちゃん。」
俺はそう言って握手をするために手を差し出した。
「絶対に許さない。」
あかりちゃんは俺を睨め付け、手は伸ばさない。
「でも、悪くないと思うよ。俺の庇護下に入るんだからね。」
俺は握手しようと伸ばした手を引っ込める。
「切り捨てられないように貴方の顔を伺って役に立てってことでしょ?」
「あははっ!そう言うことかもねぇ〜。」
俺は上機嫌に笑う。
「くそじゃん。」
あかりは悔しそうに噛み締めた。
「じゃあ、早速行ってみようか。」
今このイベントで一位なのは45ポイントの俺のチームだ。
その次が、スイのチームで40ポイント。
3位のチームは30ポイントと1位、2位が3位以下から引き離してポイントが高い。
あと残り時間は3時間程度。
残っているチームは弱いチームが狩られ、かなり洗練されてきている中でこれから3位以下のチームが15ポイント以上狩ることは難しいだろう。
しかし、スイのチームはBランクモンスターを持つチームであり、スイはかなり優秀だ。
スイには申し訳ないけど、このイベントは勝たなきゃ行けない、スイには退場してもらう。
「そうだな、リッチと今召喚している下級のモンスター全てを君に託そう。これで君たちには2位のチームを潰しに行ってもらう。」
俺はそう言ってあかりちゃんにリッチたちを託した。
「40ポイントを獲得しているチームね。ちなみにもちろん1位のチーム ネームレスはリトのチーム?」
あかりはそう言って頭を傾げる。
「あぁ、そうだ。」
俺は頷いて肯定する。
「はぁ、さすがね。2位のチームの情報は?」
あかりはため息をついてさらに尋ねる。
「このスイと言うダンジョンマスターは立花家の令嬢だ。俺と100万DPの取引をして潤沢なDPを投じてBランクモンスターを買ってる。たぶんモンスターは一体も欠けてない。」
「で、こっちは貴方から一体Bランクモンスターを貸してもらえるけどボロボロのパーティーメンバーで挑めってわけ?せめて貴方もこっちに参加しなさいよ!勝ちたいんじゃないの?」
あかりはそう言って俺を睨みつける。
「俺はお前達がスイと戦っている間にダンジョンマスターを狩ってポイントを稼ぐ。確実な作戦だろ?」
俺はそう言って笑う。
「ひどい、私たちは捨て駒ってわけ!?」
「2位のチームの足止めに使おうってこと!?」
セラとしのぶがそう言って抗議してくる。
「冗談じゃないわよ。結局私のおっちゃんは死ねってこと!?」
あかりは涙を溜めて俺に抗議してくる。
「小娘どもめ、舐めおって。お前たちなど居なくとも我のみでかのチームを抑えられるわ。」
リッチは強力な魔力を放ってあかり達にそう言った。
「な、なにこいつ。本当におっちゃんと同じランクなの?」
オークジェネラルはあかり達を守るようにリッチの前に立ちはだかり、あかり達はオークジェネラルの後ろで怯えた目でリッチを見る。
「はぁ、お前に託すリッチだけでスイのチームは抑えられるはずだ。同じランクのモンスターでもレベル差が大きい。本当はリッチだけ送ってもいいんだが、これはテストだよ。スイのチームをどのくらい上手く削れるかな?」
俺はあかりちゃん達3人と3人の率いているモンスター、リッチを楽しみにしながら送り出した。
さて、あかりの活躍は後でリッチに聞くとして。俺はできるだけ多くのダンジョンマスターを狩るか。
「テラーピエロ、アラクネ。俺のことはいいからできるだけダンジョンマスターを狩ってこい。ラストスパートだ。」
俺はそう言って不敵に笑う。
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