14話目 ダンジョンマスター狩り
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「あははっ、ではまた今度。」
俺は面白くなって笑い、そう言ってその場を後にした。
もっとたくさん売れるDPはあるが、100万DPにした理由はこれ以上DPを供給すると強くなってしまうかもしれないと思ったからだ。
正直言って今の俺の戦力からするとBランク程度のモンスターが数百匹来ようとそんなに怖くはない。
しかし、Aランクモンスターが束になってくると話は変わってくる。そう簡単にAランクモンスターを従えられるとは思わないが、それでもDPを渡しすぎるのは危険だ。それにDPはなんにでも交換できる。ストアでは武器やスキルも売っている。スイさんだけではなく、あまり市場にDPを供給したくないのだ。
んー、ていうか100億も受け取りどうしよう。
現金で受け取るわけにも行かないし。
これは少し考えないとな。
「主様、周辺勢力に攻め込みましょう!我らの力を持ってすれば更なるDPの獲得、勢力拡大ができます!」
ガチャで当てたBランクモンスターのアラクネがなにか言いたげだったので、聞いてみるとそんな進言を受けた。
—んー、今はダンジョンの整備やモンスターの管理を進めて地盤をもっと固めたいかな。なんで、そんな攻めたいの?—
攻め込めるところと言えば、大きなところで言うともうと人間の国しかない。
中央大陸にの進出を阻むように連なっている巨大な山脈は違う魔王の領土だ。今はまだその魔王とことを構えるのはかなりきつい。
「私もカースナイト様や、レッドドラゴン様、ベルフェゴール様のように主様の役に立ちたいのです。」
—今はその時じゃないかな。君もすごく優秀そうだからいずれ使うから待っててよ。—
「はぁ!ありがたき幸せ!!」
アラクネは恍惚な笑みを浮かべて跪いた。
なんか意外にこう言う進言多いんだよね。結構みんな血気盛んな感じなのかな?
「んー、なんかつけられてるな?」
仕事帰りに帰り道を歩いていると後ろから三人ついてきている。
「なんでだろ?もしかして立花財閥?でも、これから取引するのにそんなことしないよな?ってことは、警察?にしては尾行がお粗末か?…もしかしてダンジョンマスター狩り?」
スイがこの間話していたダンジョンマスターを拉致して監禁、DPを搾取されるというあの?
ありえる。だとしたらなんでばれた?
撒いてもいいけど、なんでバレたらか確かめないと。
俺はわざと人気ないところにどんどん入っていく。
そして、裏山のようななところに入っていく。
少し進んだところでひらけたところに出た。
すると尾行していた三人も距離を詰めて出てきた。
ギャルっぽい女と不良の男が2人。
「お兄さん、なんでこんなところにきたの?もしかして私達を迎え討とうってこと?」
ギャルっぽい女がそう言ってバカにしたように笑う。
「君たちは?」
「あっ、まだ状況わかってない感じ?死にたくなかったら、とりあえず持ってるDP全部よこしな?」
今度は不良男1がそう言ってこちらに歩いてくる。
「嫌だったら?」
俺は笑ってそう答える。
「痛い目に会うしかねぇな!!召喚 リザードマン!」
不良男2がそう言って舌舐めずりしてEランクのリザードマン1体を召喚した。
「あはっ!やっちゃう?お兄さんイケメンだからたくさん可愛がってあげるよ!召喚 マーマン。」
ギャル女もEランクのマーマンを召喚する。
「あーあ、痛い思いしないとわかんないかぁ。召喚 スケルトンウォーリアー!!」
不良男1はにやつきながらEランクのスケルトンウォーリアーを召喚した。
ダンジョンマスターが召喚できる数は階層の数に応じる。つまり、これしかモンスターを出せないと言うことは、たぶんこいつら全員1階層しか持っていないということだ。まぁ、Eランク程度のモンスターなんて数千体、数万体出されても対処可能だ。
「全部前衛かよ、バランス悪。あぁ、お前らが後衛で戦うってことか。」
前衛しか出さなかったことに不審に思ったが、ダンジョンマスターは配下のモンスターのスキルを階層の数だけ使える。
前衛をモンスターに任せてダンジョンマスターが魔法なりなんなりで攻撃してくるのか?
「はぁ?戦うわけないだろ?ダンジョンマスター同士の戦いは基本モンスターを出して戦わせるんだよ!おいおい、こいつ初心者だぜ?戦ったこともねーみてぇだ!」
不良男1は俺を指差してそう言ったあとゲラゲラと笑う。
「へぇ、そうなんだ。じゃあ俺も召喚するか。誰にしようかな…活躍の場を与えてやるか。召喚 アラクネ ポイズンスパイダー ポイズンスパイダー。」
俺はBランクのアラクネとDランクのポイズンスパイダーを召喚する。
「主様、お呼びでしょうか。」
巨大な蜘蛛の体に美しい女性の上半身が生えている強力なモンスター アラクネが召喚された。
取り巻きで呼んだポイズンスパイダーも牛くらいの巨大な蜘蛛だ。
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