10話目 リリース
その1ヶ月後、俺のアプリに通知がきた。
ピコンッ!
—本日よりアプリのリリースを行います。
βテストの結果を踏まえ、大幅に初期ボーナス金を増やし、3000ポイントから15000ポイントに増額しました。
ダンジョン誕生後一週間はダンジョンを封鎖し準備期間を与えます。
初期ガチャの付与ををガチャ5連付与に変更しました。
ダンジョンマスターの数を大幅に増やします。
〜リリース中〜
リリースが完了しました。
リリースが完了したことにより同期率が大幅に上昇しました。
アップデートします。
アップデート完了。
新機能アンロック。
新機能 召喚が可能になりました。
ダンジョンポイントを使用して配下のモンスターを召喚することが可能となりました。
世界に大量のダンジョンマスターが誕生しました。
他のダンジョンマスターからの襲撃が予想されます。お気をつけください。—
ピコンッ!
—βテストご協力ありがとうございました。
ダンジョンマスター 魔王 リト様 これからもダンジョンマスターズをお楽しみください。—
「…やばすぎ。」
俺はもう思考を放棄して眠りについたのだった。
その日、世界は一変した。
ダンジョンマスターズ。
世界中のスマホにランダムに突然そのアプリがダウンロードされたのだ。
そのアプリを手にいた者は強大な力を持った。
ある者は炎を操り雷を操り、魔法を使い、人外の力を扱えるようになった。
さらに、この世界にモンスターを召喚することもできた。
政府も対策を講じたが、誰がそのアプリを持っているのかもわからず、結局は対症療法のように犯罪が起きれば鎮圧してのイタチごっことなった。
そして、もちろん権力者、億万長者にもそのアプリはランダムにダウンロードされた。
あの世界の確変から数ヶ月が経ち、ダンジョンポイント、今では略してDPだが、1DPは1万円で取引される程の価格の高騰を見せた。
「普通に金が欲しい!」
そう、俺はなにを隠そうアプリの中では大富豪だが、こちらの世界ではただの小市民だ。
普通に金が欲しいし、莫大にあるDPを売って金にしたい。
「んー、今持ってるDPのほんの数%売るだけでも億万長者なのになぁ。」
俺のDPはもうすでに凄まじい金額となっている。一億ダンジョンポイントくらい売るなんて痛くも痒くもない。
だからすごく売りたい。
だが、お金持ちのダンジョンマスターの知り合いなんていないし…
そんな中、テレビのニュースに興味深いニュースが流れてくる。
財閥 立花家がダンジョンマスターズの公式コミュニティを立ち上げました。
身バレすると危険があるかもしれないため匿名性の高いコミュニティです。
また立花家に有力な情報を提供した人は賞金が出るようです。
「財閥か!でもなぁ、こういうのって怖いよな。いくら匿名性が高いからと言っても立花家には情報どうせ筒抜けなんだろうし。まぁ、俺もかなり強いから負けることはないだろうけどさ。」
俺の現在の階層は20階層だ。
つまりスロットには20のスキルを入れられて使えることができる。ベルフェのスキルを入れておけばまず死ぬことはないし、欲しいスキルがあれば買って誰かに与えれば俺も使える。
正直言って、始めたてのダンジョンマスター達がいくら集まろうと俺が負ける気は全くしない。
まぁ、魔王クラスと戦うとなったら全力で逃げるけど。
だってこんなに俺ダンジョン強くしてるのに未だに魔王と同じSランクモンスターいないんだよ?どんだけだよ?
Aランクから上の進化の壁が重たすぎるんだよ。
アプリのストアでも購入できるのはBランクまでだし。
「んー、このコミュニティに入るのは、なしかな。なんとかして有力者に接触してアプリ内のフレンド機能使いたいな。」
ダンジョンマスターズはもちろんフレンド機能もある。企業のSNSで繋がるより遥かに匿名性が高いだろう。
こっちを使いたい。
「今はまだ様子見の方がいいか。」
俺は金が欲しいがまだとりあえずは静観することにした。
ピコンッ!
—イベントを開催します!イベント 仮面舞踏会 仮の姿で擬似空間にて他のダンジョンマスターと交流しましょう!
友達が見つかるかも!—
「すごいイベントが始まったな。だけどいい機会だな。イベントは一週間後か。よし、友達作るぞー!!」
そして一週間後。
イベント仮面舞踏会が始まった。
仮面舞踏会は配下のモンスターの姿を借りて会場に行けるようだ。
あんまり強すぎるモンスターだと勘すぐられるので、俺はDランクのエリートリビングアーマーの姿で参加することにした。
初めての他のダンジョンマスター達との交流だ。楽しみだ。
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