表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法で極める暗殺稼業  作者: マッスルアップだいすきマン
魔法で極める暗殺稼業
36/150

レベル下げ!?

 「実は田中くんとの協議が成立しましてね。」

 そういえば田中は何をやっていたのであろうか。あいつの力ならあらゆるスキルを駆使して普通に脱出できるはずだ。それをしていないということは、女神への忠誠による俺の監視もあるだろうが、不自由ない生活を保証されているということでもあるのだろう。

 「俺は馬車馬のように働かさせられているというのに、あの野郎・・」

 怒りが湧いた。怒りに震えていると、そんな俺の気持ちを読み取ることもなく金子が言葉を続けた。

 「君のバニシングが解禁されました。女神様の許可を取っていただきまして。」

 「禁じたり推奨したり、なんやねん!」

 関西人でもない俺も関西弁で怒りのツッコミをせざるを得なかった。

 「ただし、あちらの世界に化外の者は増やさない、という条件付きですが。女神様はこうもおっしゃっていたそうです。転生者や魔王によって荒廃した世界の復興のためにも魂が潤沢に欲しい、と。」

 「それは無理だろ!俺は今回の仕事でもレベルが上がって既に62だ。もはやこの世界に俺よりレベルが高いやつを見つける方が難しい。」

 「だから、暗殺対象に合わせてレベルを下げてください。」

 「そんなことできるわけないだろ!」

 俺は言い切ったが、金子はニヤリと笑った。

 「できますよね?できる方法は知っているはずです。」

 俺の背筋に冷や汗が流れた。抗鬱剤やアルコールで実験した時のことを思い出した。この辺りのレベルの仕様は、田中に話してしまっていたかもしれない。

 「あなたは実験室に入って様々なテストを受けてもらいます。既にレベル測定装置も作りました。あなたのサーチング能力に頼る必要もありません。」

 金子がそう言い終わると、ガタイのいい男が2人入ってきた。俺はレベルこそ高いが、その他のステータス値はほとんど上がっていない。

 「バニシング、バニシング、バニシング!」

 金子ほか2名に対し咄嗟にバニシングを連打したが全く効かなかった。

 「前に無駄だって言いませんでしたっけ?そのチート能力もこの施設では無効です。」

 「嫌だ!やめてくれぇ!」

 俺は囚われの宇宙人が如く、二人の男に両腕を捕まれ連行された。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ