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(099) ノノンとのランチ

◇◇◇ 高校裏門 ◇◇◇

時刻は13時


我が校の裏門前で1人のJKが立っている。

だれかを待っているように伺える。

彼女の名は茂木(もぎ) 乃々(ののか)

ノノンである。


そこへ1台の黒塗りのハイヤーが彼女の前で停止。

後部座席のウインドウが下がる。

怪しい人物に襲われると身の危険を感じたが、

姿を現したのは青年であった。


「迎えに来た。乗って!」


よく見るとハルキだ。


「なんだぁ。博士じゃん。

 怖い人に絡まれるかと思ったよ」

「ガイヤ (地球)では博士と呼ぶな!」


ノノンは車に乗り込む。


「どうしたの?この車」

「後お腹空いてるだろ?」


「空きすぎて、通り越してたよ」

「お店までちょっと距離があるんで

 運転手付きのレンタカーを借りた」


実は、PMC社の車だけどな。

ちなみにPMC社の幹部だけは、

オレが地球外生命体であることを知っている。

意外の部下たちはオレが5体あるクローンを

乗り換えてることは把握できているが、

科学の技術を使って乗り換えてるものと

思い込まされている。


ノノンは、どこまでオレのことを把握してる

かというと、一緒にガイヤへ観光しに来た

程度の認識である。


「昨日のホテルといい。

 この車すごくない?」

「たまには贅沢しよう」


「お金はどうしたの?」


まぁ、そうなるわな。

別に隠す必要もないが、ノノンにはもう少し

貧乏学生を楽しんでもらおう。


「内緒」

「前田さんに借りたんでしょ?」

「バレました!?」


ノノンは経済研の前田を知っている。

そして、ガイヤで成功してることも。


「夏休みなんだからさ。

 博士が言ってた夢の国に行こうよ?」

「ディズニーランドな。博士というな」


「ハル!行ってみたい」

「小テストクリアするのが先。

 まず、そっちが優先だ」


「赤点じゃなければいいんでしょ?

 楽勝だよ」

「ああ。

 もし全教科80点以上取ったら

 沖縄、北海道、好きなところ

 にも連れてってやる」

「言いましたね。約束ですよ」


◇◇◇ 住宅街 ◇◇◇


東京のとある住宅街で車が停車する。

そして、後部座席から2人の学生が姿を現す。


「何だ?」


車から降りると、ノノンは改めてオレを

上から下まで舐め回して見る。


「うん。やっぱハルが一番いい」

「バカな事、言ってないで行くぞ!」


「この辺なの?家しかないよ。

 学校周辺と変わらないけど」

「そこ、曲がったところにある」


「知る人ぞ知る。

 三ツ星レストランとか?」

「いや、どこにでもある中華屋だ」

「中華屋って??」


黄色い看板の小さな店の前に立つ。


「えぇ、ここなのぉ?」


ノノンはオシャレなお店を想像してたようだ。

それは仕方ない。

高級車で迎えに来たのだから。

当然それに見合うお店に行くものと思うだろう。


「そうだよ」


この店はオレに取っては特別である。

どんな高級店より1番なのだ。

飲食店でありながら、いろいろな事を

学ばせてもらった。

そして、何よりもガイヤに来て初めて

食で感動した店でもある。


「いらっしゃい」


店内はガラガラで客は居なかった。

と言っても席はカウンターに横並びで4席と

4人席のテーブルが2つあるだけ。

店員は店主1人のみ。

こぢんまりとした店である。

壁には、品名と金額が記載された手書きの

紙札が並べてある。

全てが当時のままだ。


オレとノノンは、奥の4人席に座る。

このテーブルはオレの中で特別な意味を持つ。

昔、ココという女性のバイト店員が使ってた場所。

彼女は仕事の合間をみては、このテーブルで

勉強していたのである。


彼女の事は心の奥に刻まれてる。

忘れられない人物の一人だ。

研究室でモチベーションが下がった時には

いつもココの勤勉さに頭が過る。

オレに影響を与えてくれた人物である。

彼女はどうしてるだろうか?

成功してるといいなぁ。


ノノンは何を食べようかと壁のお品書きを

見るも、目が泳いでいる。


「メニュー見ても分からないんですけど」

「オレが適当に頼む」


メニューは見るまでもない。

店主が水を運んでくると、チャーハン、餃子、

麻婆豆腐、生姜焼きを注文した。

この店に来て、その料理の存在を知り

大好物となったものだ。


「ここって、わざわざ車で来るような

 店なの?」


店主に聞こえる。もっと小さい声で言え!


「オレの中で、宇宙一、うまい店だ。

 ノノンが天使の時に好きな食べ物を

 聞いた時、あったろ!覚えてるか?

 そんな食べ物、知らないって。

 それを注文した」


「好きな食べ物!?

 そんなこと言った?覚えてないよ。

 宇宙一うまいなら食べてみたい」

「ノノンもハマると思うぞ」


5分と待たずして、テーブルに料理が並ぶ。

ノノンは、それらを口にして感動してくれた。


「なにこれ」

「だろ?」


同じ感動を共有できたのは嬉しい。

毎日食べに来たいとまで言ってくれたのだ。

そこまで喜んでもらえると、

ここへ連れて来てよかった。


♪ピコ


Lineが来た。堀北からだ。


Line>明日、部室に集合しません?

   みんなに報告したいことがあります。


手術のことかな。

オレもそれに乗っかろう。


Line>いいね。集まろうよ。

   オレも紹介したい人がいます。


「なに?」


携帯をノノンの前に差し出し、

Lineの内容を見せる。


「紹介したい人ってだれ?

 私?」


オレは縦に首を振る。

このグループにノノンを加えたい。


さて部活メンバーは、どのような反応を

示すか楽しみ。


Line>お!エミリンの登場ですか?

   是非、紹介お願います。


カイ!そっちかよ。

アイミーのこと忘れてた。

あと、岩井さんもだ。


Line>アイドルをギャグに使うな。


流石に信じないとは思うが、フォローしておかないと。


Line>紹介したい人ってだれだろう?

   楽しみ。


おぉ堀北さん、気になりますか?


「えぇ、みんなの会話に入れるかな」

「心配するな!。オレも入れないから」


その時は、2人で会話すればいい。

しかし、金沢さんが反応してくれない。


Line>部長の金沢です。

   明日、10時に部室集合しましょう。


まだ外に出るのが怖いはずなのに。

金沢さん、それは勇気ある一歩です。


Line>では明日、9時に金沢さんの

   家の前で待ってます。

   一緒に学校へ行きましょう。


「カイくん、良いところあるね」


やべぇ、カイの好感度が上がってる。

オレにはできないことだ。

よく言った。


Line>寄りたいところもありますし、

   1人で行けるので大丈夫です。

   では学校で。


カイ、残念だったな。

オレが引導(いんどう)を渡してやるよ。


Line>カイ!家、来るなだってさ。

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