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(130) 沖縄です。夏をエンジョイしてます。②

◇◇◇ 国際通り ◇◇◇

時刻は12時


「お店が沢山」


ノノンさん、語彙力。


オレとノノンは、観光と昼食を兼ねて

那覇市まで戻って来たのである。

そして現在、国際通りを散歩してるところ。


「なに食べたい?」

「肉、肉」


「かき氷食べてただろう。食べれんの?」

「あれ朝食だよ。しかもおやつだし。

 凄いお腹空いた」


意外と食うな。


「若者だねぇ」

「なに言ってるの。同じ年でしょ?」

「設定はね」


ネットで「肉」「おすすめ」と検索したら

しゃぶしゃぶ屋が数件ヒットした。


この辺は、しゃぶしゃぶ有名なのか。

ていうか、しゃぶしゃぶって何?


ということで、どのような食べ物かは知らんが

おすすめで出て来たので店の前まで行くことに。


ノノンもしゃぶしゃぶという料理を知らないようだ。

ネットで調べたら肉をお湯で温めて食べるらしい。

せっかく観光に来たのだ。おすすめだし。

結果、店に入ることに。


・・・


(あぶら)が取れてサッパリする。

 美味しい美味しい」


と言いながら黙々と食べている。

大満足ってことだ。

おすすめだけある。

この店に入って大正解であった。


食事の後は何するか、食べながら会話する。

死ぬほど食べて店を出ることに。


「食べ過ぎで気持ち悪い」

「年寄りと居るみたい」


しばらく歩いて胃を落ち着かせないと。


「デザート食べたい」

「まだ食うのかよ」


「甘い物は別腹なの。

 せっかく沖縄に来たんだからさ、

 食べないとだよ」

「いいけど」


とりあえず商店街を散歩して

美味しそうな店を見つけたら

そこで買い食いすることにした。


しかし、ノノンと沖縄でまったりしてて

良いのだろうか。

アイミーのバンド練習が気になる。

アイミーが忙しいのをいいことに

練習日を決めてない。

篠崎さんがピアノをやる気になったんだ。

せめてみんなのスケジュールを聞いて

スタジオを押さえないと。


あと、部活メンバーとも会ってないな。

堀北さんのジムにも顔を出さないとだし。

意外と忙しいぞ。


そして、気になるのが岩井さんだ。

ホテルのBARで別れてから連絡が来てない。

不気味だ。

あの時、告白したら付き合えただろうか?

やばいやばい。仮定のことは忘れるんだ。


「すみません。

 一昨日のアニソン番組に出てましたよね?」


突然、正面から来た女子2人組みに

ノノンが声を掛けられた。

彼女らもガイドブックを持っている。

オレ達と同じ観光客のようだ。


「ネット番組?

 海外で人気のアニソンなら一昨日出てましたよ」

「それそれです。

 凄く可愛い子が居るなって思って見てました。

 一緒に写真撮ってもいいですか?」


どうやら2日前の生放送を見てた視聴者のようだ。

ニーナの初出演だぞ。

まさか、もうファンがいるのか?


「いいですよ」


ノノンの表情がいい。

嫌がってなく、快く受け入れているのは

好感が持てる。神対応じゃねぇか。


♪カシャ、カシャ


「ありがとうございました。

 応援してます。頑張ってください」


携帯で写真を5、6枚撮り、

女子達は手を振って去って行く。


「写真撮ってだって」


彼女らを見送って、ノノンがオレに振り向くと

笑みがこぼれてる。

どうやら嬉しかったようだ。


「ニーナなら堀北さんに勝てるかも」


そっち?

芸能人に興味をもったんじゃないのか?


「世界の堀北さんだ。

 戦う相手を間違えてる」


♪ピコ


田中宛のメールが転送されて来た。

例の殺害事件に進展があったか?

メールを確認するとアーツ社からであった。


「ニーナに対談依頼が来たけど、どうする?

 岩井さんと記者の3人でだとさ」

「岩井さんと一緒なら受けたい。

 いつなの?」


「明日の午後、15時から。

 深夜にはここを飛び立たないと。

 どうする?」

「今日来たばかりなのに?」


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