(129) 沖縄です。夏をエンジョイしてます。①
◇◇◇ 東京の上空 ◇◇◇
時刻は0時。
「博士見て見て!きれいだよ」
ここは飛行機の機内。
オレとノノンは、上空から東京の夜景を
眺めてるところ。
「ディズニーランド楽しかったね。
まだ見てないとこ沢山あるから
たま行こうよ」
「明日もランドでよかったのに」
「混んでるからいいよ。
空いてる時に行きたい」
「ないと思うぞ、そんな日。
1年中混んでるって噂だ」
「えぇ、そうなの?
堀北さんに聞いてみる」
「聞いてみるといい。
次は、堀北さんと金沢さんで行きなさい。
特に堀北さん詳しいんだし。
女子だけの方が楽しいと思うぞ」
今日は1日ディズニーランドを満喫。
そして、明日は沖縄に行きたいということで
急遽チャーター機を手配し、
羽田空港から飛び立ったところである。
乗客はオレとノノンの2名だけ。
と言っても乗客5人乗りの小型機だ。
「今日は疲れただろう?
少しでも寝た方がいいぞ」
「また親みたいなこと言ってる。
若いから寝なくたって平気よ」
「あっそ。オレは寝るぞ」
「オッサンだね」
「オッサンだよ。悪いか」
◇◇◇ 沖縄 ◇◇◇
時刻は深夜3時30分。
那覇空港に到着。
宿泊先はコテージを借りてある。
車は特に用意してない。
タクシーでそのコテージへと直行し、
朝6時に到着。
「いやん。眺めがいい。博士、センスある」
「だろ!?
ノノンがテスト頑張ったからオレからのご褒美」
ここは、目の前がビーチでジャグジー付きの貸別荘。
ノノンは、バスルームや各部屋を見て回り
更にテンション爆上がりのご様子。
「博士、最高です」
「来て良かったな」
オレは、まだ眠い。
ベランダで寝たら気持ちよさそう。
「2階上がって左がノノンの部屋な。
洋服とか用意してあるから」
「自分の部屋があるの?」
どういうつもりで来てるんだよ。
まさか同じ部屋だと思ってた?
いやいや、まずいだろう。
研究室の連中に知れたら何言われるか。
「上に行ってみよう」
「見たい見たい」
オレとノノンは2階に上がる。
「こっちがノノンの部屋な。
オレはこっち」
2階には部屋が2つ。
階段を上がると左右に部屋が分かれている。
「部屋に置いてある服は
好きなの着ていいぞ」
「どんなのがあるの?見て来る」
♪バタン
ノノンは自分の部屋へと勢いよく入って行く。
オレも自分の部屋に入り、膝丈の海パンと
アロハシャツに着替える。
「ノノン!下に居る」
「は~い」
大きな声で部屋にいるノノンに伝えると
微かな声で返答が返って来た。
オレは一階に戻り、外にあるジャグジーに入る。
水着に着かえた理由はここにある。
わざわざジャグジー付きを選んだのだから
そりゃあ入るさ。
中へ入り、肩までつかる。
温度がぬるく、気持ちいい。
さて、沖縄に来たのは良いが何しよう?
海に行っても2時間もすれば飽きるだろうし。
・・・
「博士!博士!」
オレはいつの間にか寝てしまっていた。
目を開けるとノノンもジャグジーに入っている。
「以外に大胆だな」
ノノンはピンクのビキニに姿だったのだ。
「恥ずかしくないの?」
「こいうの着て見たかったの」
ノノンはジャグジー中央に移動し、
仁王立ちでオレの正面に立つ。
「どう?ムラムラするでしょう?」
「バカじゃねぇの!
せめてセクシーポーズしろよ」
「最近カイくんと同じ扱いじゃありません?」
「同類だと感じ始めてる」
「酷い」
「お腹空いた」
「壁際の電話を使えば注文できるぞ。
メニューは電話の横にある。
好きなの頼みなさい」
ノノンはジャグジーから出て電話のところへ。
「博士は何食べます?」
「トロピカルドリンクを頼む」
「分かりました旦那様」
お前はメイドか!
「アルコールは頼むなよ。
オレ達は18才の設定だから」
「はぁい」
・・・
「博士!博士!」
オレはまたも寝てしまっていた。
目を開けるとノノンはオレの横で、
フルーツが乗ったカキ氷を食べてる。
ノノンはフォークに刺した一口サイズの
マンゴーをオレの口元に持ってくる。
「はい、あ~ん」
こいつ恥ずかしいことをどうどうとするな。
拒むことなくオレはそれを頬張る。
「美味しい」
ノノンの水着が変わってることに気付く。
「着替えたの?」
ノノンは立ち上がり、水着を見せる。
赤い花柄の水着に着替えていたのだ。
「どう?
ひもパンだよ。エロくない?」
「そんなこと言うからエロく感じないんだ」