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5話、錬金術と精霊王の容体

ユミルの街からの帰り、迷宮の話を聞いていた。どのような場所に出来るのだろうか?


「迷宮とは地下に出来る事もあれば建物のようになっている事もあるんだ。ボクは地下よりも建物の方が逃げやすくて好きかな。飛び降りるとしても魔法で上手く着地しないと怪我では済まないけど。」


「逃げやすさを考えたら建物かもしれないッス。でも、そういう状況にならないようにするのが1番ッス。そうじゃないと生き残れないッス。」


アイシャの感想の後、ティファが答える。今回の迷宮はどっちだろうか?そんな事を考えているとステラは僕の表情に気付いたらしい。


「ライ、精霊王からの依頼があった迷宮は地下よ。建物なら他の冒険者にも気付かれて、攻略されてしまうもの。地下ならノウム達の力で隠しやすいわ。」


「了解しました。迷宮に必要な物は何ですか?錬金術で作れる物は作ってみたいのですが?」


「必需品はポーション類の回復アイテム、道中で食べる食糧。後は休むためのテントに寝袋だね。ステラが夕食を作ってる間にポーションを作ってもらおうかな。ポーション類が足りないかもしれないし。」


アイシャがすぐに説明をしてくれた。ステラはアイシャの説明に不満そうだ。ティファは原因が分かったようだ。


「ステラ、錬金術してるライの姿を見ていたかったッスか?顔にそう書いてあるッスよ。ワタシが作るの代わるッスからステラは見てていいッスよ。」


「いいえ、大丈夫よ。アイシャにも手伝ってもらって皆で見ましょ。後で呼ぶからライは錬金しててね。」


アイシャとティファは少し驚きつつも頷き、台所に向かった。

僕は錬金室に向かう。素材の話をしてなかったなあ。


「分かりました。そう言えば、錬金術に使う素材はどこに置いてますか?」


「ボクのマジックバックに入ってるよ。薬草と回復ダケ、そして上薬草と上回復ダケが入ってる。魔力草と魔力ダケで魔力ポーションが作れるからね。じゃあ、頑張って。はい、どうぞ。」


アイシャからマジックバックを受け取った。錬金室に向かった。ノウムのお陰だろう。錬金室も綺麗にされていた。

さっそく、椅子に座りマジックバックから素材を取り出した。薬草20個、回復ダケ20個、上薬草15個、上回復ダケ15個、魔力草10個、魔力ダケ10個。


「錬金陣!調合!」


発動させるとポーションが20個、ハイポーションが15個、魔力ポーションが10個出来ていた。何でまとめて作れたんだろう?食事の時に3人に聞いてみよう。呼ばれてないけど、食卓に行くことにした。


食卓に着くと3人も準備が終わったようだ。パンと炒めたお肉を中心にサラダとスープも並べられていた。


「お疲れ様です。マジックバックに入ってた素材は錬金が終わったので、こちらに来ましたよ。」


そう言うと、3人の動きが止まった。そして、言葉にならない位驚いている。僕は先に聞きたい事を聞いた。


「すいません。錬金出来そうな素材を全部取り出して錬金陣で調合したらまとめて作れてしまいました。僕は1つだけ出来ると思ったんですけど。」


「本来は1つしか出来ないはずなんだけど。レベルが関係してるのかなあ?ボクの分は全部使ったんだよね。どうしようか?明日の迷宮に行ったときに材料が少しは集まると思うから帰ってきてから調合お願いしようかな。そのまま、マジックバックは持ってていいからね。」


アイシャの言葉にステラとティファは頷いている。やっぱり、1つしか作れないんだ。だから、驚いていたのか。それなりに時間も掛かるよな。ひとまず、報告を終えて席に着いた。

3人とも、席に着いて楽しい食事になった。話題は明日の迷宮についてだ。


「迷宮ですけど、オークが主に出るとノウムさんから聞いてますけど強いのですか?」


「Dランクなら問題無いわよ。同じDランクでも、ライなら余裕よ。ライが自分の作った装備を使う限りオークキングにも勝てるわ。」


ステラがスープを飲みながら答えてくれた。アイシャとティファはステラの言っている事が分からないようだ。


「そういえば、聞きたい事があったんだけど。もしかして、ライは鍛冶スキルと錬金術スキル以外にも何かスキルを持ってるのかな?ボク、聞いてないけど。」


「ワタシも聞いてないッス。」


「確かに話してないですね。ステラさんには会った時に話をしましたけど、自作装備使用スキルというスキルを貰いました。自分で作った装備を上手く使えるスキルです。」


アイシャは納得したようだ。ティファは少しどういうスキルか伝わらなかったようだ。それを察したステラが説明を始めた。


「ティファ、いいかしら。ライのスキルは自分で作った装備、ライが自分用に作った装備を上手く使えるスキルなのよ。私との模擬戦、ジャミルとの試験での動きが良かったのは知ってるわよね。自分で作った装備を使ったからあれだけ動くことができたのよ。」


「それは便利なスキルッスね。ライは鍛冶師だからぴったりのスキルを貰ったって事でいいッスか?」


ティファはようやく理解したようだ。やはり、4人で食べる食事は賑やかで楽しい。瞬く間に食べ終えてしまった。


「今、ライのスキルはレベルいくつになったかしら?見せて。」


ステラがレベルを聞いてきた。まあ、ギルドマスターのジャミルとの試験を経てレベルが上がっているだろう。気になっているらしい。僕も気になっている。


「スキルステータス、オープン!」


鍛冶スキルレベルMAX


錬金術スキルレベルMAX


自作装備使用スキルレベル20


「本当に鍛冶スキルと錬金術スキルはMAXなんだね。ボク、2種類もレベルMAX初めて見たよ。自作装備使用スキルレベルは1からのスタートだったのかな?」


「そうですよ。自作装備使用スキルは女神様に自分で作った装備を上手く使えるスキルが欲しいとお願いしたら貰えたのでレベルは1からのスタートですね。ステラさんとの模擬戦とギルドマスターのジャミルさんのお陰でレベルは20になりました。」


今度は、アイシャとティファの武器の話になった。どんな武器がいいのだろうか?アイシャはたぶん、杖だろう。ティファは近接寄りかな?


「アイシャさんとティファさんはどんな武器を使ってますか?」


「ボクは杖だね。基本は両手杖。攻撃から回復まで使えるから便利だよ。ステラもティファも攻撃を避ける事が多いから、回復を使う事は少ないんだ。片手杖は攻撃向きではあるけど回復には向かないみたいだよ。」


「ワタシは両手剣が得意ッス。両手剣が使えない場面ではガントレットでとにかく殴るッス。その方が早いッス。片手剣もモンスターによっては使うこともあるッス。」


なるほど、アイシャは両手杖を主に使っていると。ティファは両手剣、片手剣、ガントレットか。でも、ガントレットは防具だよな?


「ガントレットは防具になりますよね。殴る為の武器にしてるということですか?」


「そうッスね。ガントレットは本来は防具ッス。拳の部分を厚くしてあるッス。武器を使えるように少しだけッスけど。」


なるほどね。じゃあ、魔法で強化出来るように作れれば厚みを変えなくても大丈夫かな?皆、魔法は使えるのだろうか?僕は自分で使えるか分からない。


「ティファさんは、魔法は使えますか?」


「身体強化の魔法は使えるッスよ。後は拳に属性を乗せて攻撃出来るッス。属性が強化される武器があれば嬉しいッス。」


「分かりました。迷宮攻略が終わってから作ってみます。」


ティファはガッツポーズしている。凄い喜びようだ。

ステラはティファを見て呆れている。アイシャの視線が気になった。伝えるべきか悩んでいるようだ。


「アイシャさん、どうしました?要望があれば聞かせてください。出来る限りの事はしますから。」


「ありがとう!ボク自身、言葉にするのが難しいんだよ。迷宮は基本、通路を進むんだ。強い魔法ほど範囲が広くて、ステラやティファに当たらないようにするのが大変なんだ。でも、初級魔法は威力が少ないから牽制にしか使えない。」


確かに、迷宮は広い場所もあるだろう。でも、通路が主なら強い魔法は出すのが難しいと。その時だった。


『ゲンに聞け』


ん?僕はキョロキョロさせてしまった。3人は聞こえてないらしい。どういう事だろう?女神様に前の記憶教えてもらえば良かったのかな?


「ライ、どうしたの?キョロキョロなんかして。大丈夫?」


「大丈夫ですよ。男性の声で『ゲンに聞け』と言われたので何でゲンなんだろうと思いまして。」


僕はそのまま答えた。本当に不思議だ。何で、男性の声が聞こえたんだろう。女神様と関係があるのだろうか?


「ボクの武器は迷宮攻略が済んでからでいいから今は置いとこう。今からユミルの街に行っても明日になるからね。それにノウムからの依頼を引き延ばす訳にもいかないだろうし。」


アイシャの言う事は最もだ。今は迷宮攻略が先だろう。素材もないからね。

皆で食事の後片付けを済ませた。その後、お風呂に入った。

お風呂に入った後、寝室にてステラが見つめてきた。


「やっと、ライと2人きりね。でも、今日は疲れたわ。私よりもライが大変だったんじゃない?」


「ユミルの街は行き交う男性陣の嫉妬と羨ましい視線が凄かったのにびっくりしましたけど。3ヶ所のギルドは楽しかったです。」


僕は笑いながら答えた。

ブリュンヒルデの人気が凄いのにはびっくりした。そして、姫様と呼ぶギルドマスターも居たなあ。この話はいずれ聞くことが出来るだろう。


「ステラさん、お休みなさい。」


「ライ、お休み!」


キスを交わし、眠りについた。


暖かな日差しで目を覚ました。昨日のようにステラは寝息を立てている。僕は背伸びをして1階に向かった。


「ライ、おはよう。」


「アイシャさん、おはようございます。」


既に、アイシャは起きていたようだ。朝食の準備を始めていた。ティファも少しして起きてきた。


「おはようッス。」


「「おはよう」ございます」


「ライはステラを起こしてきて。準備はもう終わるから。」


ティファに挨拶した後、アイシャにステラを起こすように言われた。2人のニヤニヤ顔がステラ絡みだとよく見る。何を期待してるんだろう?


「分かりました。起こしてきますね。」


僕は返事を返して2階の寝室に向かった。ステラは寝ている。僕はステラの身体を揺すった。


「ステラさん、朝ですよ。朝食の準備出来ましたよ。ステラさん?」


「ん?」


ステラは寝惚けているのだろう。反応が薄い。視線が僕の方に向いた。すると、急に抱き締められた。突然の事で僕は固まってしまった。しかも、力が強い。放れられない。


「ステラさん?起きてますか?1度、放してもらえませんか?」


「ん?やあだぁ………。スースースー。」


そのまま、僕を抱き締めたままベッドに倒れ込んだ。

その時だった。殺気が飛んできた。ティファらしい。起こしに来てくれたようだ。ステラが目を覚まし、臨戦態勢をとった。

ティファは殺気を消した。そして、ため息をついている。


「ステラ、おはようッス。あまり、ライに迷惑かけちゃダメッスよ。」


「ん?ティファ、おはよう。」


ステラが臨戦態勢をとったときに僕はボッドから投げ出されていた。当然、受け身などとれるわけもなく壁に身体をぶつけていた。


「ぐふっ。………。ス…テ…ラ…さん。」


思ったよりも壁に強く当たったようだ。言葉が上手く出てこない。ステラが慌てて近寄ってきた。そして、抱き抱えてベッドに僕を寝かした。


「ライ、大丈夫?私、ライに何かしたの?」


「ステラ、ライを抱き締めて寝ていた所にワタシが殺気を飛ばしたッス。。そうしたら、ステラが臨戦態勢に入ったッス。その時にライは飛ばされて壁に激突したッス。」


ティファが説明をした。

ステラはどうも納得がいかないらしい。特にティファがニヤニヤしながら説明をしたことに。


「ライにステラを起こすようにお願いしたッス。中々、起きてこないから様子を見に来たッス。まさかステラが力強くライを抱き締めて寝てるとは思わなかったッス。」


「ふー!やっと、落ち着いた。


ステラさん、おはようございます。」


僕は身体を起こしながらステラに挨拶をした。ティファは笑い出しそうだ。ステラはキョトンとしている。


「ライ、おはよう。朝からごめんね。」


「流石、Sランク冒険者ですね。強い力で抱き締められて逃げられませんでした。」


ステラは顔が赤くなっていく。とても申し訳無さそうだ。その姿がとても愛らしい。気付いたらステラを抱き締めていた。

とても優しく、頭を撫でながら。


「ライ、朝から何してるッスか?早く行かないとアイシャに怒られるッス。」


既に、遅かった。音もなくアイシャが呆れながら立っていた。


「ボク、朝食の準備をして待ってたんだけど何をしてるのかな?」


「ステラが寝惚けて、ライに被害が出たッス。ステラが謝ってたら、ライが抱き締め始めてご覧の通りッス。」


ティファが簡単に説明を始めた。被害という言葉が出てきたということはよくあるのか?と思っていると。


「分かったよ。今回は特に酷かったみたいだね。そうか、ライだと身動きが取れないのか。これからは、ティファに起こすのお願いするよ。」


「了解ッス。今回のような事は滅多に無いとは思うッスけど。さあ、朝食を食べに行くッス。」


僕はステラから離れた。

ステラは幸せな顔をさせている。すぐに、表情が戻った。たぶん、アイシャとティファの視線が痛かったのだろう。


「アイシャ、ティファおはよう。朝からごめんね。」


「ステラ、おはよう。朝食が出来てるから食べよう。迷宮に行くんでしょ?」


そうだった。今日は迷宮に行くんだった。朝から刺激の強い事があり、忘れていた。ステラも同じようだ。


「そうだったわね。早く食べて行きましょう。」


「2人とも、忘れていたね。今は、精霊王の依頼を終わらせるよ。精霊王を回復出来るのが1番いいんでしょう?」


「そうッスね。ステラの目的ッスからね。2人のお楽しみはステラの目的が終わってから好きなだけ出来るッス。」


ステラの目的。それは精霊王の呪いを解くこと。その為には、霊薬エリクシールが必要なのだ。素材は分かった。錬金術のレベルも大丈夫。素材は手に入るか分からない。素材の入手は気長に探そう。


「早く移動して食べましょ。いつもの朝よりお腹空いちゃった。アイシャ、朝食の準備をありがとう。」


「気にしないで。皆で協力すれば早いから。」


皆で食卓に向かった。席に着いて手を合わせ食べ始めた。


「そう言えば、迷宮の場所は分かってるんですか?」


今頃になって、迷宮の場所が気になった。まあ、色々とありすぎて迷宮の場所まで気が回らなかったのもある。


「ユグドラシルの木の下にあるのよ。国だった時は城の中だったみたい。」


ステラが説明を始めた。

城の中に迷宮があっていいのだろうか?


「ユグドラシルの迷宮は何故かモンスターが出てこれないんだ。そのお陰でスタンピードが起きない。1番凄いのは、誰でもは入れないユグドラシルの迷宮に入れるということなんだ。」


アイシャも説明に加わった。えっ、そうなの?ユグドラシルの迷宮は簡単に入れないの?どうして入る許可が出たの?


ノウムがどこからともなく現れた。


『スマナイガ、イソイデ、メイキュウマデ、キテクレ。タイヘンナ、コトニ、ナッタ。』


「相変わらず、急に現れるわね。ノウム、何があったの?」


ノウムは少し、申し訳がなさそうだ。


『セイレイオウサマノ、チカラガ、ヨワマッテイル。オタカラニ、ソザイガ、ハイッテルカラ、レイヤクヲ、ツクッテクレ。』


ノウムの言葉に僕は興奮が止まらない。3人はだいぶ、引いている。僕はお構いなしだ。


「霊薬エリクシール、作れるんですか?1本で効くんですよね。早く行きましょう。」


「ライ、落ち着きなさい。流石にノウムも後退りしてるわよ。」


本当だ。ノウムが今にも消えそうだ。そんなに僕は暴走しただろうか?アイシャとティファは呆れ顔に変わっていた。


『デハ、メイキュウノ、イリグチデ、マッテルゾ。』


ノウムは迷宮の入り口で待ってると言って消えてしまった。

急いだ方が良さそうだ。


「初めて、ノウムを見たッス。小人のようッスね。それにしても、急ぐッス。」


「そうだね。ボクも見たのは初めてだけど。そんなことは後回しだね。兎に角、急ごう。」


「私がユグドラシルの木まで案内役するから急ぎましょう。ライ、装備は大丈夫?」


3人は既に装備は大丈夫のようだ。いつでも、行けるようにしてるようだ。流石、冒険者。僕は手元にあるミスリルソードだけなので問題はない。


「僕はミスリルソードだけですけど。調合したアイテムはどうしますか?」


「それなら、ボクが持ってるよ。ライとステラが抱き締めあって寝てる間に取ってきたんだ。」


アイシャがさらっと報告してきた。ティファはステラの顔を見ている。こんな時でも楽しそうだ。


「いいから、行くわよ。精霊王に何かあってからでは遅いから。」


「そうですね。僕がこの場所に呼ばれた理由も分かるかも知れませんし。たまたまにしては、出来すぎてますよね?」


僕の指摘にアイシャが反応した。何か知っているようだ。


「ボクの憶測だけど、精霊王とライを呼んだ女神は知り合いなのではないかと思うんだ。だから、ライの質問は当然生まれるよね。」


「その話は精霊王を救ってからよ。こっちの方角よ。」


ステラは北の方角を指差し、家から出た。僕達も後を着いて行く。周りは木々が多い。でも、どことなく元気が無いようだ。進めば進むほど枯れてはいないが元気の無い木が増えていく。


「木々が元気が無いように見えますが、精霊王が呪いにかかっているからですか?」


「その通りよ。でも、こんなに多くこ木々に元気が無いは初めて見るわ。」


「本当だね。これは相当、ヤバイ状況かもしれないね。ティファ、どうしたの?考え込んで。」


ティファは歩きながら考え込んでいる。しかも、何か探しているようだ。ティファの動きが止まり、地面に手をかざした。


「ここから先は魔法が使えないッス。もしかしたら、精霊王の呪いと関係があるかもしれないッス。」


「それは、大変じゃないですか?」


気付いたらアイシャを見ていた。彼女は魔術師だ。ステラの話では天才の類いだ。アイシャは動じない。


「もしかして、ボクの事を心配してるのかな?大丈夫だよ。ボクに魔法無効化関係の罠や魔道具などボクの使う魔法を妨害出来ないんだ。」


なんだそれ?完全に反則じゃないか。魔術師の魔法を妨害出来ないなんて。天才どころの話じゃ無いような。


「当てはまるのはアイシャ以外のメンバーッス。ワタシも身体強化魔法が使えないッスから。」


そういうことか。ステラやティファは使えないのか。僕は支えないけど。だからといって、進まない訳には行かない。だいぶ、歩いてユグドラシルの木が見えてきた。


「とても立派な木ですね。でも、この木からは生気が感じられないですね。」


「確かに感じられないわね。それだけ、呪いの影響が強いのね。」


ようやく、ユグドラシルの木に着いた。


『ココガ、イリグチダ。タノム、セイレイオウサマヲ、タスケテクレ。』


ノウムの声だけが聞こえた。地面に隠し階段が現れた。何故だろう?階段が現れたとき音がしそうだけど?


「こういう仕掛けの時は音がすると思うんですが?」


「これは、魔法で音が消されてるね。しかも、魔法無効化が効かないタイプだ。」


アイシャは分かったらしい。こういうのはティファが分かりそうだけど。


「どうするッスか?中に入るッスか?今ならモンスターは居ないッス。」


「それなら、入るわよ。ティファが先頭ね。私が2番目、ライは次に入って最後にアイシャで行くわよ。」


ステラの指示が飛ぶ。僕らは頷いて、ティファを先頭に迷宮の中に入って行った。




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