表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/63

Section 6-Eleven

ローゼ視点に変わりまして、謎解きの時間でございます。

そして、ひとつの謎が明かされた時、二人の関係は大きな転換点を迎えるのです……。


 探偵としての経歴はそれほど長くないが、幾度かこんな台詞を言われたことがある。荒唐無稽に思える事実を提示して、それを認めたがらない相手が、「君は探偵というより作家みたいだな」と言い逃れしようとするのだ。


 自分で言うのもあれだが、わたしには創作の才能が全くない。一度、その台詞を真に受けて、本当に何か書いてみようと思ったことがあるが、結局何も思いつかずに終わったことがある。情報を集めて分析するのは得意でも、そこから想像だけで物語を作ることが、わたしは苦手らしいのだ。

 その点でいえば、シャルロットの方が作家にふさわしい。サンプソンから与えられた、断片的な過去の情報だけから、あれほどの壮大な物語を作り上げたのだから。

 そう、あれは物語だ。創作であり、事実ではない。


「よくこれほどの物語を組み立てたものだよ。ある意味で感心するけど、その物語は事実に反している箇所がある。お前に本当に、王宮にいた頃の確かな記憶があるなら、そんなことはあり得ない。でもサンプソンがわざわざ嘘を教えるとも思えないから、お前がアルビタニアの王女であることは確定していい。ということは、答えはひとつ」


 情報を分析するのは得意だから、わたしは物語ではなく、事実を口にする。


「お前は、王宮にいた頃の記憶を、取り戻してなどいないってことだ」

「…………」


 シャルロットは目を合わせようとせず、無言で俯いている。その表情には深く影が差して、冷や汗が浮かんでいるように見える。心なしか、息も荒れているようだ。


 ……探られたくない事実を言い当てられたとき、相手はいつもこんな反応をする。よりによってシャルロットに、そんな反応をさせてしまうなんて……それでも探偵として、真実に向き合わないわけにはいかなかった。

 今までに出会った人たちは、事実を指摘されてもすぐに認めず、みっともなく言い訳を重ねていた。でもシャルロットは、まだ結論しか言っていないのに、すでに反駁(はんばく)を諦めているようだ。わたしに真実を見つけられたら逃れられないと、これまでの旅路でよく理解しているからだろう。……ずっとそばにいたから、こんな表情になってしまうのだ。


「あの、ローゼさん……」


 ようやくシャルロットが、震える口を開いた。顔は青ざめていた。寒さのせいでないことは分かっている。


「いつから、気づいていたのですか」

「……最初から」

「えっ、最初からって……初めから嘘だと気づいていたのに、ずっとわたしの話を聞き続けていたのですか?」

「嘘であることには気づいたけど、シャルロットがなぜわたしに嘘をついたのか、その動機が分からなかったんだ」


 シャルロットは当然だがよく知っている。わたしが嘘を嫌っていることを。自分では決して嘘をつかないし、嘘をつくような人間はまず信用しない。そのことを知っていながら、他ならぬわたしに嘘をついた。それがどうしても引っかかっていた。

 これまで嘘など言わなかったシャルロットが、初めてわたしについた嘘……よほどの理由があると思われるが、最初の段階では分からなかった。だからとりあえず、最後までシャルロットの嘘に付き合って、その目的を探ろうと考えたのだ。……そして動機がようやく分かったから、その嘘を指摘することにした。


「……わたしのお話は、どこが事実と異なっていたのですか」

「お前の話した物語の重要人物、すなわち、お前が言うところの“伯父様”だが、()()()()()()()()()()()んだ」


 話の最初にシャルロットが、国王の兄である“伯父様”の存在を口にした時点で、わたしはこれが嘘だとすぐに気づいた。その後の話もすべて、“伯父様”の存在を前提に展開していたから、話が進むごとに、これが創作だと確信するに至ったのだ。


「え? でも、サンプソンさんの話では……」

「ああ。幼少期にお前が、“お兄様”と呼んでいた人物と、父親である国王が話しているところを見た、という話だな。断定はできないが、恐らく国王はその相手を、本当に兄と呼んでいたのだろう。でもそれは、実の兄じゃない」

「えっ……」

「母親である王妃の兄か、もしくは年上の親戚か……そういう“義理の兄”のことを、兄と呼んでいただけだ。口頭で家族の呼称を使う時、“義理の(イン・ロウ)”に当たる部分は、省略して使うことがほとんどだ……だが幼いシャルロットには、その区別がつかなかった」


 国王が義理の兄のことを“お兄様”とか“兄上”などと呼んでいたところを、シャルロットが聞いて、それを直後にサンプソンに伝えた……そんなところだろう。実際に国王がその時に誰と話していたのか、サンプソンからの又聞きだけでは確定できないが。


「……ローゼさんは、アルビタニア王室の家族構成を、ご存じだったのですか」

「いや? 軍にいた頃と、中央情報局にいた頃に、王族の名前を何度か耳にした事はあったが、家族構成はほとんど覚えていない。最初に言っただろう。わたしはシャルロットが王女であることも、王宮で暴動が起きたことも、つい最近まで気づかなかったんだ。家族構成を完全に把握していれば、お前が王女である可能性にはとっくに行き着いていたよ」

「では、どうして父上に兄がいないことはご存じなのですか? それも、さっきローゼさんがおっしゃっていた、アルビタニアの事情に詳しい方から、聞かれたのですか」

「まあ、直接聞いたわけじゃないが、そう断定できる話なら聞いていたよ」


 アルビタニアの事情に詳しい人物……つまり、『グレゴリオ貿易』の二代目社長であるグレゴリオは、例の暴動に関する噂として、こんなことを言っていた。


 ―――現国王の父親である先代の王は、戦争の五年ほど前に退位して公務から距離を置いていたが、戦争への参加に関しては、賛成派の先鋒となっていたと言われている。


「ひとつ前の国王が、現国王の父親だと言っていたんだ」

「……あの、どういうことですか? そのことと、父上に兄がいないことと、何か関係があるのでしょうか?」


 ……この時点で気づいていないことが、シャルロットが王族だった時の記憶を、取り戻せていない証拠だ。どこの国の王室や皇室にもある、ごくありふれた慣習が、彼女の脳から抜け落ちているのだから。


「王位継承権の、順位だよ」

「王位継承……」

「現時点で王位にいる人物を除いて、王族の人間には、次の王になる権利が与えられているが、その優先順位の決め方は、大体どこの国でも共通している。順位の高い順に、王の子ども、孫、ひ孫などの直系卑属、その次が下の兄弟姉妹、その次が甥や姪などの傍系卑属、という具合だ。両親や祖父母などの尊属もその後に続くけど、まあ滅多に継承権が回ってくることはないな。そして、子どもや孫の中での順位は、年齢の高い方から優先される」

「年齢の高い方から……」

「つまり、同じ王の子どもなら、年上の方が王位継承権の順位は高いってことだ。もし今の国王に兄がいるなら、その父親が王位にいた時点で、継承順位はその兄の方が高いのだから、次の王には兄が就いているはずだ。でも、その父親の次に王になったのは、兄ではなく、弟である現国王……お前の父だ。矛盾しているだろう?」


 シャルロットは大きく目を見開いて、口をパクパクと開け閉めしている。組み立てた物語の矛盾に、ようやく気づいたみたいだ。


 もちろん、王位継承権の順位が、そのまま王位に就く順番になるとは限らない。何らかの原因で王になる権利を剥奪されれば、当然ながら順位が上でも王にはなれない。例えば、王になる前に亡くなったり、何らかの罪を犯したり、精神的な欠陥を持ち合わせていたりすれば、継承権を剥奪されることはありうる。

 だがシャルロットの話を聞く限り、その“伯父様”は弟が王位にいる時点で健在だし、離宮を拠点としていても、王宮で強い発言力があるほどだから、前科や精神障害があったとも考えにくい。シャルロットの話の通りであれば、“伯父様”には現国王を上回る継承権があって、やはりその父親が先代の王であることと矛盾する。

 もっと言うと、グレゴリオの話によれば、先代の王は暴動が起きた時点で存命だから、現国王の即位はいわゆる“生前譲位”にあたる。ならば譲位の際に、先代の王の判断があって、長兄でなく次男に王位を譲った、という可能性も無くはない。だが、継承順位を無視した譲位に、一切の反発が起きないとは考えにくく、アルビタニアという大国でそんなことが起きれば、世界中でニュースになっているはずだ。当時はまだ戦争も起きていないし、幼くして軍の幹部に引き取られたわたしでも、どこかで耳にして印象に残っていただろう。……まあ、こればかりは絶対といえないが、かなりゼロに近い可能性ではある。


 いずれにしても、シャルロットの話は、国王の兄の存在自体が矛盾していて、それ以降の、国王の兄が関わった出来事はすべて嘘ということになる。


「とまあ、そこまでは早い段階で分かったけど、どうしてこんな手の込んだ嘘をつこうとしたのか、これは最後まで聞かないと分からなかった。で、最後まで聞いてようやく理解したよ。お前の目的が……」

「…………」

「シャルロットは、アルビタニアへ行かない理由を作りたかったんだな。家族を無惨に殺され、王室に必要とされず、戻ってもいらぬ混乱を招くだけ……そんな状況なら、アルビタニアへ行かない理由としては充分だからな。祖国へは帰らず、このままずっと、わたしと共に旅をしたかった。そのために必死で記憶をでっち上げ、わたしと離れないための理由づけをしようとした……そうだね?」

「…………すみません」


 肩を縮こまらせて俯いているシャルロットが、涙声でこぼした。

 責めたつもりはない。ただ事実を確認したかっただけだ。それでも嘘をついた自覚のある人には、虚言を(いさ)められたように聞こえて、場合によっては怯えることもあるだろう。今のシャルロットは、わたしに嘘をついた罪悪感と、そのことに気づかれた確かな恐怖に苛まれて、針の(むしろ)に座っている感覚なのだ。


 上手くいかないものだ。これまで探偵として対峙してきた相手は、そのとき限りの関係だと割り切れたから、いくらでも容赦なく問い詰められた。よもや、すっかり旅の相棒として定着していた彼女に、探偵として詰め寄る時が来るとは思わなかった。おかげで上手い(ただ)し方が分からなくて、彼女にこんな恐ろしい思いをさせてしまっている。

 もっとも、彼女の行動のすべてに、完全に説明がつけられたわけではない。


「無理に答える必要はないが、どうしてそこまでして、アルビタニアへ行かない理由を作ろうとしたのか、教えてはくれないか……?」


 行きたくなければ、わたしと離れたくなければ、そのとおりに訴えてもよかった。記憶が回復したと偽って、壮大な嘘の物語を構築する必要なんてなかったのだ。

 まったく予想がつかないわけじゃないが、これはシャルロットの気持ちの問題だ。推理だけで決めつけるわけにはいかない。できるなら彼女自身の口から、ここまで理由づけを急いだ、その動機を聞きたかった。


 シャルロットはまだしばらく「すみません……」としか言わなかった。それはうわ言のようにも思えた。


「……ローゼさんは、わたしと違いますから」

「ん?」

「わたしと、離れることになっても、平然としていられると、思っていましたのに……ローゼさんは、ここに来てしまいました……」

「それは、どういう……」

「確かに、今の話はすべて作り話で、サンプソンさんの話を聞いたときから考えていました。でもこの話をローゼさんに伝えるかどうかは、最後まで悩んでいたのです。ですから、ひとりで考える時間を作ると同時に、ローゼさんを試すことにしたのです」


 そうか……シャルロットが雨具も持たずに外へ出たのは、わたしが彼女を探して見つけ出すかを、試すためだったのだ。探し出すなんて当たり前、と一瞬思ったが、彼女にとってはそれこそが不安材料だったのだろう。

 わたしは別れを惜しまない……シャルロットが言っていたことは、あながち間違っていない。彼女を手放して惜しいと思うかはまだ怪しいが、手放して平気だと思われても仕方のないことを、わたしは彼女の前で何度もしていたのだ。不安に感じても無理はない。


「もしローゼさんが来なければ、そのまま諦めるつもりでいました。でもローゼさんは、わたしを捨てることを選びませんでした」

「まあ、放っておくという選択肢は、なんだか最初からなかったな……」

「ローゼさんがわたしを見捨てなかったおかげで、あなたと離れる覚悟が、完全になくなってしまいました。何があってもローゼさんと離れたくない、ずっと一緒にいたい、その気持ちばかりが膨らんだのです……」

「それなら、素直にそう言ってくれても……」

「言えるわけがないじゃないですか」


 シャルロットはきっぱりと言い切った。わたしに本音を打ち明けられないことを、当然だと思われていることに、わたしは少しショックを受けている……自分でも意外なほどに。

 そして何よりショックを受けたのは、その後に彼女が語った内容だった。


「ローゼさんの中で、ナオコさんの存在は深く刻まれていて、ローゼさんの生き方にまで影響を与えています。ローゼさんにとってナオコさんは、それほどに大切で、忘れられない存在で、人間性の大事な一部でもあります。でも……わたしはそうじゃありません」

「…………」

「わたしが今、ローゼさんと一緒に旅をしているのは、わたしが依頼人だからです。探偵の仕事のお手伝いをしているのも、依頼の対価だからです。すべてが終わって離れる時がきても、ローゼさんはわたしのことは忘れないでしょう。でもそれは、ふとしたきっかけで、『そういえばそんな人と一緒にいたな』と思い出して、短い感傷にふけるのがせいぜいです。ナオコさんのようには、どうしたってなれません」


 心外だな、と言い返せなかった。あまりに正鵠(せいこく)を射ている。

 ずっとそばにいたシャルロットは、わたしのことをよく理解している。いつか彼女と離れる時が来れば、きっと彼女が言ったとおりになる。そうなると、わたしも思う。

 でも、自覚は薄かったかもしれない。シャルロットに言われてはっきりと気づき、そしてそのことに激しく動揺している自分がいる。


「わたし達は、その程度の関係でしかないのです。それなのに、わたしのわがままひとつで、ローゼさんと進む道を同じくしようなんて、言えるわけがありません。だから、嘘でも何でもいいから、繋ぎとめる名分が必要だったのです。膨らんだ気持ちを封じず、飼い馴らすためには、それ以外に方法がなかったのです……」

「…………」


 鬱々とした気持ちを吐き出すシャルロットに、わたしは目を合わせられない。

 とてつもなく遠く感じる。同じベッドに寄り添って腰かけて、誰よりも物理的に近くにいるはずなのに、手が届く気がまるでしない。


「でも、わたし、馬鹿でした……」

「…………」

「わたしがしたことは結局、ローゼさんを嘘で騙すことでした。騙しとおせると思っていたのですから、愚かにもほどがあります。ローゼさんは探偵で、わたしよりずっと頭がよくて、嘘も、嘘をつく人も嫌いだと、知っていたはずなのに……」


 シャルロットの声が、肩が、ぷるぷると震えている。彼女を包む毛布の、膝のあたりに、ぽたぽたと雫が落ちているところを、視界の端に見て取った。わたしはそれを雨漏りだと思いたかったが、どうしても無理だった。


「ごめんなさい……っ、ごめん、なさい……」


 項垂れて、途切れそうな声で、しきりに謝罪の言葉を並べるシャルロットに、わたしは何を言うべきなのだろうか。

 わたしにとってシャルロットが、すでに特別な存在になっていることは、もう疑いの余地はない。一緒に旅をするのは悪くないし、彼女がそうしたいと願うなら、できる限り叶えてやりたいと思ってもいる。それに……シャルロットなら、嘘をついても許せると、どこかで甘い考えを抱いている自分もいる。

 でも、なぜか、言えなかった。しゃくり上げて泣いて、ごめんなさいと謝り続けるシャルロットの隣にいて、気の利いた言葉は何ひとつ口をつかなかった。


 今なら分かる気がする。シャルロットが、今のわたしとの関係のままで、素直な気持ちを、心の奥底のわがままを伝えられないと思った、その理由……。

 それは、今の距離感が心地よかったからだ。探偵と依頼人、あるいは助手、あるいは相棒として、一緒に旅をする時間が大切だからだ。今後の旅路にも大きく関わるわがままを言うことで、その距離感を壊したくなかったのだ。


 ……わたしが、シャルロットの気持ちに気づいていながら、()()()()()()()()()()()()()()()()のも、同じ理由だった。


 いつから気づいていたのか、はっきりとは覚えていない。シャルロットは割と顔に出やすい方だから、わたしへの好意は事あるごとに感じられた。呪われた川の事件あたりから、顔や態度に出ることが増えた気もする。昔から他人の感情に疎いと言われがちだが、そんなわたしでも分かるほど、彼女の好意は分かりやすかったのだ。

 それでもわたしは、気づかないふりをしてきた。その理由は、ナオコさんの存在がやはり大きい。

 わたしがナオコさんをどう思っていたか、自分でも言葉で説明するのは難しい。それでもわたしの中に、彼女の存在が深く根付いているのは確かだった。わたしに好意を寄せるシャルロットにとって、ナオコさんの記憶が障害となるのは目に見えていた。少し間違えば、今の関係に深刻な影響を与えることも予想できた。

 わたしもまた、今の心地よい関係を壊したくなくて、彼女の好意に気づかないふりをして、適当にあしらい続けていた。シャルロットがそのせいで、やり場のない気持ちを膨らませ、抱えきれずにいた事には、まるで気づかずに……。


 シャルロットの嘘なんて、簡単に許せる。そのことが言えないのは、それ以上に自分のことを許せないからだ。

 わたしは嘘をつかない。ごまかしもしない。でもわたしは、一番大事な真実から、ずっと目を背けてきたのだ。そのせいでシャルロットを、ずっと苦しませていたのだ。探偵として、彼女の相棒として、そんな自分が許せない。


「ごめんなさい……ごめんなさい……」


 それはわたしの台詞だ、そう言いたくてたまらない。

 でも、胸がつかえて言葉にならない。この苦しさはきっと、わたし自身への罰だ。大切な相棒を苦しませた、その罰だ。


 激しい雨はまだ収まる気配を見せない。冷え切った心に、雑音のように響いている。しばらくこの場所からは動けそうにない。シャルロットの嗚咽(おえつ)に交じった詫び言は、徐々に薄れながらもなお続いている。

 せめて、彼女の心の痛みが癒えるまで、そばにいてあげよう。その代償にわたし自身が、どれほど傷ついても構わない。それが相棒として、わたしにできることだ。


過ち、悔恨、心苦しさ……深井陽介の作風がきっちり反映されたと思います。ローゼとシャルロット、二人が互いにどんな想いを抱いていたのか、ようやくしっかり書けました。百合をミステリの動機に絡める試みは、どうでしょう、上手くいったように見えましたか? 女同士でなくても大丈夫じゃない? と思った読者がいたら、たぶん上手くはいってないのでしょうね……。

真実が明かされたことで、二人は心に大きな痛みを負いました。それでも最後には希望が待っている、というのが深井陽介スタイル。さあ、二人の関係はどこに行き着くのか。次週でいよいよこの第6章は完結です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ