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ボインが心の支えです

晴れて念願の大きなおっぱいを手に入れたエリカ。

これで楽しく異世界で生きていける……かな?

 高い木々の下は開けていて、植物はあまり生えていない。

 ジャングルというよりも山の中って感じで、落ち葉やシダ植物とかコケ類が地面を覆っている程度の歩きやすい場所です。


 ただ、人間が通っているような道や獣道は発見出来ず、小さな川が流れているのを見つけその川の流れる方向に歩いています。


 私が歩いている方向が正しいかは全く判断が出来ないけど、水を辿って行けばそのうち人里が現れるんじゃないかな?


 異世界に来て進む方向が分からないけれど気持ちは落ち込んでないよ。

 むしろ明るい楽しい。


 私が歩くと胸が上下にポインっと弾む。


 ポイン、ポイン、ポイン、ポ……


 うふふふ、楽しい!

 歩くだけで楽しい!

 このままどこまでも自分のおっぱいを見ながら歩いて行けそう。


 でもスキップや走るのは、乳房が千切れそうに痛くて出来なくなっている。


 高校までは長距離走で1位を取るくらい足が速かったのに、もうあの距離は走れないわね。


 でも、全然後悔しない!


 だって、ずっと欲しかったボインだもの。


 本当に死神様には感謝だわ。


 死神様といえば、私はあと2つ能力を貰っているはず。

 ボインに気を取られていて忘れていたけれど、確か治癒力と食べ物を出せるらしい。


「ちょうどお腹もすいたし、何か出して食べようかな」


 私は近くの大きな岩に腰を下ろした。

 そういえば、地球の食べ物って言っていたから日本の食べ物以外も出せるのよね。


「あれが食べたいなあ。

 先月に行った友人の結婚式で食べたフォアグラ乗せ子牛肉のステーキ。

 人生で初めて食べたけれどとっても美味しかった。

 よし、あれにしよう」


 指をパチンっと鳴らしたら、スッと腿の上にお皿に乗ったステーキが現れた。


「おお! 本当に出てきたわ!

 しかもお皿にフォークとナイフまで付いている。

 なんて親切なのかしら」


 太ももをテーブルにしてこのまま


「いただきます」


 ナイフがスッとお肉に入る、フォークでフォアグラとお肉を一緒に差して、口に入れた。


「お、おいひー!」


 柔らかいお肉とフォアグラの甘味がお口の中でとろけるわぁ。


 一口食べると自分では気が付かなかったけれど、お腹がとっても空いていたみたいで、あっという間に間食してしまった。

 1皿では物足りなかったので、この後2皿追加した。


 太ももの上でお皿が揺れるから少し切りにくかったけれど、大満足の食事が出来た。


「折角だから、このお皿を売ってお金に出来ないかなぁ」


 食事が終わって手元の白いお皿を眺める。


 裏には何も書かれていないからブランド物ではないみたいだけれど、白い大皿の縁が波模様で綺麗だわ。

 結構高値で売れると思うのだけれど……でも、あまりに高値が付くと襲われてしまうかもしれないかな。


 しかし、服と下着を買うお金が欲しいんだよねぇ。他にお金に変えられそうな物はないかな?


 私は動きやすく汚れても良い格好をしていて、黒の長袖Tシャツにロングジーンズそして靴下と運動靴を履いてる。

 あとは作品の搬入の為に軍手と縄紐と白いタオルを1本を持っている。


 他のアイテムはボインになった今の私には装備できないブラジャーとパット14枚があるわ。


 売っても良いのはブラジャーとパット達とお皿3枚にフォークとナイフの2組かな。


 私的にはこれらを売ってお金を作りたいのだけれど、やはり1度この世界の住民を見てみないと決められないわね。

 住んでいる住人たちの生活レベルを見て、売っても大丈夫かどうか判断しよう。


 あれ、そういえばナビは?


 死神様、私がこの世界で寿命を全うできるように案内人を付けてくれるようなことを言っていたけれど、その人は何処にいるのかしら?


 ここに来てまだ数時間だし、この先で会えるかな?


 この知らない世界を思うと少し不安になってきた。取り敢えず考えても仕方がないから汚れた食器を小川で洗おう。


 と、しゃがむと胸がドーンと目の前に迫出してきたよ!


 なるほど、前のめりに屈むとおっぱいが目の前に飛び出て見える。

 そして胸の谷間もくっきりしっかりある。

 いままでどんなにブラで寄せてもパットで底上げしても作れなかったあこがれの谷間。


 この状態の胸、たまらん! 不安が一気に吹き飛んだわ!


 うふふふ、まあ大丈夫だよね。

 食事に困る事は無いし怪我や病気の心配もないらしいし、何とかなるよね。


 しかし本当にボインを貰って良かった。

 寂しい気持ちになってもこの胸のおかげで全然乗り切れるよ。


 よし、この小川の流れがどこに繋がるか分からないけれど行けるところまで行ってみよう!


 お皿から汚れが落ちたので、腰に付けているタオルで水気を拭く。


 そしてお皿を胸に抱え、フォークとナイフを手に握りブラを右肩にかけてパットはジーンズのポッケに突っ込んだ。


 かなりおかしな格好だけど私は意気揚々とボインを揺らしながら歩き出す。


 ボイン

 ボイン

 ボインがあれば何でも出来るよ。

 迷わず異世界で生きて行くよ、だってボインになったのだもの。





ここまで読んでいただきありがとうございました。

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