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2116年。
日本。
この国は今、日本政府が開発したアリアという特殊能力によって成り立っている。
逆に、アリア無しでは成り立たない国とも言えよう。
アリアとは、英語で叙情的、旋律的な特徴の強い独唱曲のことを言う。
なぜこの能力にこの名前が付けられたかは、定かではない。
このアリアという能力には、特徴がある。
それは、人それぞれによって能力が違うということ。
今までに全く同じ能力が見られた事は1度もない。
そして、誰もがアリアを手にしている今、一つの社会問題が発生した。
人々はアリアの能力によって階級をわけ、それによって一種の階級社会を作り上げてしまったのだ。
能力が高いものには裕福な暮らしが約束され、逆に特に役に立たないものには貧困がまとわりつくようになった。
そんな中、その体制をよく思わない者達が現れ、階級社会に馴染んだ者達と対立を始め、彼らの不満は今から十年前に爆発した。
彼らは内乱を始めてしまったのだ。
内乱では、昔の遺産である爆弾なども使われ、最終的には国連の出てくる大事件へと発展していった。
10年前の誰1人として生き残らなかった大爆発を今では、『広場の悲劇』と呼んでいる。
しかし、実はその出来事から生還した少女が1人いたのだ。
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