泥棒猫と言われました。
初投稿です!よろしくお願いしますm(_ _)m
「この泥棒猫!!!!!!!」
…般若のような表情でそんな言葉を叫んだのは、この学園一の美人と名高い花雪 愛さん。まぁ般若のような表情のせいでその綺麗な顔も台無しだったりするんですが。…というかですね、
「ええっと、ちょっと意味がわからないんですが…?
」
「っ!?この後に及んでまだとぼける気なの!?往生際が悪いわ!」
「いやだから、さっきの発言の意味を…」
「あなたが私の彼をとったんでしょ!?ふざけないでよ!」
そう叫び泣き出す彼女。…というかこれは少々まずい。ここはお昼の食堂、人は沢山いるのです。
「ちょっと、赤旗さん!」
ほうら来た!あ、赤旗というのは私の名前ですよろしくお願いします。
「とぼけるのやめなよ!愛が可哀想でしょ!!」
そんな感じで花雪さんに寄り添うのは彼女の親友らしい冬木 蓮さん。
「蓮ごめんね…」
「ううん全然大丈夫だよ!」
と何やら私放置で友情劇をしています。
「あの…いい加減さっさと本題に入りませんか…?」
「…あんたが一番知ってるでしょ!愛の彼氏をとった張本人のあんたが!!」
はうう、周囲の目がいた…へ?
ええっと、今冬木さんはなんと言ったか。なんか幻聴で無ければ彼氏をとったとか聞こえたのですが。
「…あの、1つ聞いてもいいでしょうか?」
「…なによ」
そう冬木さんがいう。敵意が全くといっていいほど隠されてません。そんなことより、
「私が花雪さんの彼氏をとったとか聞こえたのですが?」
「そのまんまの意味でしょ!!あんたが!愛の!彼氏を!とったのよ!!!!」
その言葉が広い食堂に響き周囲の目線もさらに強いものになります。しかし今の私にはその目線すら気にする余裕はありません。
取り敢えず自己弁護をしておこうと思います。
「あの…私、男なんですが」
その時の彼女達の顔は多分一生忘れられないと思います。勿論笑える、と言う意味でですが。
あ、そうだ私のフルネームは赤旗 幸太です。改めてよろしくお願いしますね☆
ここまで見ていただき有難うございますm(_ _)m




