集合✖️オッサン✖️テイテイっ!
《登場人物》
おっさん:性格捻じ曲がったゴットハンド?的な人物?
フタバ:ひたすら攻撃的な武闘家
ソージ:真実を見抜く賢者
ナナ:癒し系要素の強い僧侶
『姫様を魔物から救い出せ!』
勇者の二郎は魔に魅入られた姫を助ける為、四人の優れたパーティーを結成して魔の城に囚われた姫の救出に向かう…愛と勇気と友情に満ちた物語が今幕を上げる…!
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「…姫?姫って…それ、アンタの兄貴の事だよね?…何故…姫?!」
俺に向けられたフタバちゃんが…瞳に棘を思わせる鋭い何かを宿らせ、毎度恒例の様に…俺にキツイ言葉を吐いてきた。
そのフタバちゃんの態度を若干気にしつつも…ソージが補足するかの様に口を開いた
「…それは、その…相場みたいなもの?…助けるとなったら…男より女の方がテンション上がるからじゃない?」
「…流石、ソージ!…よくわかっている!…流石…賢者!!」
昔からそうだが、ソージはいつも場の上手く運ぶというか…フォロー上手だ。
俺は、「ソージが俺の為に発したフォロー」に対し舞い上がってしまった。
そんな俺の口からは、ソージを「アゲル」台詞が自然と口から飛び出す。
そんな俺に対し…フタバちゃんは毎度毎度毎度恒例の様に…キツイ言葉…いや「暴言」を吐き散らしてきた。
「男というよりっ…女々しいものっ!あんたら兄弟!…昭和の親父風な表現をすれば『女の腐ったみたいなヤツ』だからでしょっ」
「…落ち着いてフタバ!…初対面の人もいるから…ソージくんは雰囲気考えて
敢えてアゲてるところあるでしょ?」
「…ま、媚びてるとか言ういやらしさ無しで…確かにソージは昔からそう言う所あったね。」
ナナちゃんが宥めた事でフタバちゃんは落ち着いたのだろうか…フタバちゃんも「ソージアゲ」に加わった。
「…おおっ…確かにド初対面の俺でも…お前ら野郎二人…並べてみても『人間の格』が月とスッポンだってのはわかるぜ…オイ!小僧!何俺を睨んでいるんだよっ!大体なっ…自分の兄貴を託した相手を『オッサン』って!ちゃんと名前で書けよ!」
な、な、名前?
俺は急いで…「兄貴をおっさんに託した記憶」を脳内から引き摺り出す。
しかし、不思議な程…オッサンの名前は出てこなかった。
色々パニックって、オッサンに話した事は朧げに覚えているのに…思い出すのは何故か…初見で兄貴を観察している時のオッサンだった。
オッサンの手からするりと抜け落ち…地面にぶつかる肉切り包丁の残像が俺の記憶の前面に押し出された時だ。
「…とりあえず、兄貴に会うか?」
名前も思い出せないオッサンが…少し呆れた様な視線を俺に向かって投げながら…提案すると自ら先にに歩き出した。
俺も少し慌てて…オッサンの後ろに続く。
オッサンの後ろを歩いていると急に…二日前の兄貴をオッサンに託した日の感覚が蘇ってきた。
俺は自分が緊張していくのを感じた。
オッサンの後ろに続いて歩く俺の耳元に…聞き覚えのある音が耳に届く。
「ていっ…ていっ…ていっ…ていっ…ていっ…!」
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「ていっ…ていっ…ていっ…ていっ…ていっ…!」
聞き覚えのあるその音は、オッサンの後ろを歩く俺に取っては遠くで鳴り響く救急車やパトカーのサイレンを聞いている感覚に近かった。
オッサンが大きな部屋の前で足を止め、襖を開けた。
「ていっ…ていっ…ていっ…ていっ…ていっ…!」
『聞き覚えのある音』がリアルな肉厚な音として俺の耳に届いた。




