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聖なる鍵の探索

 夕暮れ時、シルバーウッドを包む静寂を破るように、馬蹄の音が響き渡った。


 村の入り口に現れたのは、風格ある中年の男だった。彼の名はヨルセフ。その姿は、長年の経験と知恵を物語るように堂々としていた。

「ヨルセフ様!」ロクスが駆け寄る。その表情には安堵の色が浮かんでいた。


 ヨルセフは馬から降り、周囲を見渡した。村には戦いの痕跡が生々しく残っている。彼の目に、僅かな悲しみの色が浮かんだ。


「状況を報告してくれ、ロクス」

ロクスは深く息を吐き、話し始めた。


「はい。ドランゴドルが現れ、聖なる鍵を探していることが判明しました。奴は...」


 ロクスの言葉に、ヨルセフの眉が僅かに寄る。聖なる鍵......。そういう伝説のアーティファクトが存在すると、風の噂で聞いたことがある。

「続けてくれ」


 ロクスは頷き、さらに詳しく状況を説明した。ドランゴドルの企み、聖なる鍵がもたらす力、世界の支配。それらの言葉が、夕暮れの空気を重くしていく。


 説明が終わると、沈黙が訪れた。


 ヨルセフは目を閉じ、深く考え込んだ。その表情には、決断を迫られる者特有の緊張感が漂っていた。


「これは...予想以上に深刻な事態だな」


 彼の声は低く、重々しかった。


「王都にも応援を頼まねばならないかもしれん。だが、それには時間がかかるな...ドランのようなロクデナシが力を手に入れて、侵攻してこようというのに、王都とは政治が必要とはな」


 ヨルセフの目が開かれる。そこには、決意の色が宿っていた。


「ロクス、ルーベン、セルフィーヌ、エイラ、アークス」


 ヨルセフの前に集まった一団。彼らの表情には、緊張と期待が入り混じっていた。

ヨルセフは一人一人の顔を見つめ、ゆっくりと口を開いた。


「諸君、我々は重大な局面に立たされている。ドランゴドルが聖なる鍵を手に入れれば、奴はもっと厄介になる」


 一同の表情が引き締まる。


「だが、ドランゴドルよりも先に、聖なる鍵を見つけ出すのだ」


 ルーベンが一歩前に出た。「どこから探せばいいのでしょうか?」

 ヨルセフは小さく頷いた。


 「アークス、徹底的に情報収集を頼む、聖なる鍵を見つけ出せ!」

 彼は続けた。「諸君、これからも厳しい戦いになるだろう。危険も伴うはずだ。」


 一同の目に、決意の炎が灯った。

 「お任せを」


 アークスが一礼をした。

 「みな、連絡を待ってくれ、なるべく早く見つけ出す」

 そう言って、馬で走り出した。

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