何をするかは決まっています、アイツに一発叩き込む!!⑤
魔法の授業が終わり、生徒はそれぞれ帰路につく
俺とレガリアは婆ちゃんの片付け
それと、俺と同い年の青年モーリスいわゆる幼馴染みってやつ
こいつも一緒に手伝ってくれている
「しかしお前の婆ちゃん凄いよなぁ、六属性の魔法の適正とか、もう自信失くすよな」
モーリスが掃除をしながら雑談を始める
「そんなこと言ったら俺なんて毎日だよ……」
この村最強の爺ちゃん、大概のことはなんでもできる婆ちゃん
それに対して適正以外は平凡な俺……
更には両方も遠い存在で息子としても、孫としてもプレッシャーがあるわけで
「何言ってんのよ、ノアには無属性魔法があるってわかったじゃない!」
レガリアから励ますような声が飛んでくる
「ま、そうだよな、ノアには無属性の適正があるもんな、俺なんて土属性、まじでこのまま実家の農家を継いだ方が良いかもしれないしなぁ」
「でもモーリスは冒険者になりたいんだろ?」
「当たり前だ!俺はもっと色んなところを見たいんだ!15になったら旅に出て色んな国の色んな文化を見て、いつか世界中の人にそれを伝えたい!俺の夢だ!」
小さい頃からずっと良い続けているこいつの夢
旅に出て世界を見ること
「なぁ、ノア、やっぱりお前も一緒に行かないか?勿論レガリアも一緒にさ」
「行けないよ、俺は」
モーリスは俺達二人をその旅に誘ってくる
正直に言えば行きたいと思ったこともある
「爺ちゃんや婆ちゃんもいるしな、まだまだ現役だけど年を考えるとな」
「私も、ノアが行かないなら行けないかなぁ、興味はあるけどね!」
レガリアは行きたそうではあるけど、やっぱり難しいよな、うん
「そうか……そうなるとこれから暫くはお別れだな」
もうじき俺たち三人とも数えで16歳、成人の年だ
こいつは旅へ、俺とレガリアは結婚か……
「安心しろ、旅に出る前にお前らの結婚式は見ていくさ!ようこそ、人生の墓場へ!ってな」
「言ってろ」
そうこうしてるうちに日も暮れ初め、俺たちの片付けも終わり帰る準備に入る
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