何をするかは決まっています、アイツに一発叩き込む!!④
「さて、じゃあ魔法の授業を始めるよ、今日の授業はあんた達の一番得意な魔法を伸ばしてもらう!魔法は全部で七属性、火、水、風、土、光、闇、無、このどれかには必ず皆適正があるからね、問題はその得意な魔法を見分ける方法だが、ノアおいで」
呼ばれた俺は婆ちゃんの元へ向かう
「これを持ってみな」
婆ちゃんは俺に少し大きめの灰色の石を渡してくる
「これはね、魔石と呼ばれる魔物が持ってる石、核みたいなものなんだが、これに魔力を込めるんだよ、やってごらん」
言われた通り軽く魔力を流す、すると…
「婆ちゃん、なんかスンゴイ透明になったんだけど」
持っていた石がガラスのような透明になった
「おや、もう少し早く試せば良かったね、これはね、無属性の魔法に適正があるものに出る症状だよ、他の適正だと、火は赤、水は青、風は緑、土は黄色、光はオレンジ、闇は紫、無属性は透明になるんだよ、無属性以外はより濃い色を、無属性は透明度が高ければ高いほど適正が高いと言われている」
ってなると俺の場合は……
「かなり透明度が高いから適正も高いのか!」
「そうだね、これだけの透明度なら訓練次第だけど、回復魔法、空間魔法もいけるんじゃないかい?」
「先生、空間魔法ってなんですか?」
他の小さな生徒が手を上げて質問を婆ちゃんに投げる
「そうだねぇ、あたしが使える空間魔法はこんもんなんだけどね?」
そういうと婆ちゃんは先ほど石を少し上に上げて手を離すが……
「落ちてこない!?」
「これはね、石をこの空間に留めたんだよ、あたしはこの手の魔法に適正は無くてね、出来ると言ったらこのくらいだけど、これを極めると知ってる場所ならどこでも行けたり、空間を完全に固定して盾として使ったり、伝説によると勇者様は文字通り自分だけの空間を作ったり出来たらしいよ」
「すげぇ……」「自分だけの空間かよ」「お母さんに怒られそうな時便利だなぁ」
生徒達がどよめき出す
「勿論、回復魔法も使えるからね、極めれば腕を生やしたりもできるんだよ」
そんな状況がこないことだけを祈ろう
「ただ当然魔力の消費もその分激しい、使い方には十分気を付けるんだよ、さぁ、他の皆もやってごらん」
婆ちゃんがそういうと他の生徒達が我先にと魔石を手に取る
レガリアはと言うと
「私は火かぁ、綺麗な赤色ね」
薔薇のような綺麗な赤に彼女の魔石は変化している
他の生徒も多種多様な色合いの魔石の色になる中
「そういえば婆ちゃんは何色なの?」
俺は素朴な疑問を婆ちゃんに投げ掛ける
「あたしかい?あたしはね」
そっと魔石を取ると
石が六色に変化する
「無属性以外はなんでもお手のものさね!」
爺ちゃんと言い、婆ちゃんと言い…
なぜうちの家庭はこうもスペックが高いのか……
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